甲斐駒ヶ岳

夜叉神峠登山口 北沢峠
北沢駒仙小屋 黒い物体は仙水小屋水力発電のようだ
倒木があるがここまで緩やかな道 ゴーロ地帯
仙水峠から摩利支天、甲斐駒ヶ岳を見る 左が甲斐駒ヶ岳
仙丈岳方向 駒津峰でくつろぐ人達
駒津峰2750m 山頂へは直登の難路コースを進む
大中小の岩が待ち構えている 雷鳥の親子
ヨツバシオガマ 山頂直下は花崗岩と白砂
甲斐駒ヶ岳山頂2967m 賑やかな山頂
下山開始 摩利支天との分岐
竹宇登山口(黒戸尾根)分岐 直登に比べればかなり楽な道
前方に見える岩は六方石 双児山
北沢峠への緩やかな道 長衛荘前の温度計は約14℃
広河原行きのバスを待つ人達 バスに乗り込む

2010年7月28日水曜日

北沢峠7:19-8:41仙水峠-10:23駒津峰-11:52甲斐駒ケ岳山頂12:00-13:20駒津峰-15:12北沢峠

山奥にある高天原温泉に行ってからまだ1週間も経っていないが、また山に行く。山のシーズンは短いので休みは有効的に使わないと損である。

本来は去年登りかけた北岳〜間ノ岳〜奈良田の縦走登山を予定していたのだが奈良田への道が通行止なので急遽変更したのである。

夜叉神峠登山口に駐車しそこからバスを乗り継いで北沢峠へ向かう。標高2000m程にある公衆トイレや山小屋の売店が利用出来る。確か昼食も利用出来ると思う。

仙水峠経由で甲斐駒ヶ岳へ向かう。途中、北沢駒仙小屋と仙水小屋がある。道はいたって歩きやすい。ゴーロ地帯を過ぎると仙水峠である。ここから見える摩利支天は駒ケ岳より手前にある影響で高く見える。

それにしても甲斐駒ケ岳の頂上は雪のようまではいかないが白く見える。調べると花崗岩で出来ているからとか。花崗岩は火成岩の一種でマグマが冷えて固まった岩石。さらに急激に冷えて固まったものを火山岩、ゆっくりなものは深成岩。

長くなるのでこのあたりでやめておくが岩の成分の違いにより白くなっているようだ。

仙水峠まではハイキングのような気分の道だったがこの先は本格的な登山道となる。何を持って本格的だと言われると恐縮だが私の場合、アップダウンが激しい山をそのように表現したい。

登るにつれ北沢峠を隔てて対峙する仙丈ケ岳がはっきり見えてきた。残雪や登山道まで見える。高山植物も豊富に見られるので甲斐駒よりも登山者は多いかもしれない。

南アルプス駒津峰に着いたのは仙水峠を出てから1時間40分を経過していた。まずい、非常にまずい。コースタイムより遅れているではないか。数年前にやはり日帰りで登った仙丈ケ岳の時より体力が相当低下していたのだ。

駒津峰の標識には長谷村とあったが合併でその名は消滅し伊那市となったようである。地方は由緒ある地名を消滅してまでも合併とかで合理化して経費削減に努めようとしているのだが、霞ヶ関はまだまだのようである。

駒津峰の標高は2700mを超しているので2967mの甲斐駒ケ岳山頂まではあと僅かだと思ったが甘かった。下って登ってまた下るのだ。しかも道は大小の岩がちりばめてありそこを歩かなければならない。

直登のコースと巻道コースがあるが直登のコースはやや難路らしいがその考えも違っていた。疲労の影響もあるかもしれないがいくつかの巨岩を乗り越えるのに結構手間暇がかかってしまったのだ。やや難路ではなく難路であった。

仙丈ケ岳でも遭遇した雷鳥がいた。高山植物も数は少ないが見られた。そしてようやく甲斐駒ケ岳の頂上だ。

甲府市内方面は雲が多く鳳凰三山あたりは隠れていたがその他の展望はまずまずだ。老若男女さまざまな人が山頂にいたがランニングに短パン、頭は坊主姿の輩が一人いた。三大急登の黒戸尾根を上がってきたようだ。

山岳マラソンが日本でもいくつか開催されているようでこの人もその参加者なのかもしれない。

バスの時間が迫ってきていたので山頂滞在時間は10分弱だった。寄る予定だった魔利支天は今回パスして白砂が眩しい一般登山道である巻道を進む。

駒津峰までは登山者は前後に見ることが出来たがその後はあまり人影は見られなくなった。双児山では中高年ご一行が休憩していた。どうやら終バスで下山するようだ。ただし北沢峠から私の行く広河原方面ではなく戸台口・仙流荘方面らしい。バスの発車時刻は広河原と違い15時半ではなく16時が最終なのだ。

途中、休憩をほとんど入れなかったおかげでバスに間に合った。意外と大変だった甲斐駒ケ岳登山であった。

途中目撃した雷鳥