鹿島槍ヶ岳

扇沢 八ッ見ベンチ
ケルン 針ノ木岳、蓮華岳方向
水平道 シモツケソウ
種池山荘前 ハツタケ
爺ヶ岳中峰 冷池山荘
布引岳から爺ヶ岳方向を見る 立山、剣岳方向は雲が多い
鹿島槍ヶ岳方向 鹿島槍ヶ岳山頂への緩やかな坂道
鹿島槍ヶ岳(南峰)山頂2889m 鹿島槍ヶ岳北峰への道
北峰方向 鹿島槍ヶ岳北峰2842m
南峰方向 五竜岳方向
鎖のトラバース道 キレット小屋の寝床
夕食後小屋前で頂くコーヒー 翌朝、食堂から見えた立山方向の景色

2010年8月20日金曜日

扇沢(爺ヶ岳)登山口5:16-8:18種池山荘8:28-10:41冷池山荘-12:42鹿島槍ヶ岳南峰12:44-13:22北峰13:28-14:48キレット小屋

鹿島槍ヶ岳へは数年前から計画していて、夜行列車で信濃大町まで行ってそこからバスで扇沢に向かうつもりだった。

しかし、夜行列車は昔は急行「アルプス」という定期列車から現在は、快速「ムーンライト信州」となり臨時化になってしまった。予定していた日は運行予定が無く車で行くことにした。

扇沢という沢にかかる橋付近に駐車スペースがある。到着時は暗かった。明るくなった5時過ぎに出発。橋を渡った扇沢の左岸に登山口があり標高1350mとある。

地図では登り始めは急坂とある。このあたりは階段状に石が置かれていて歩きやすい。酸素濃度もそこそこあると思うし、まだ体力もあるので余裕で通過。

八ッ見ベンチという標示があった。ベンチがあり他のパーティが休憩していたので私はすぐにその場を立ち去った。後で確認するとこの地点から八ヶ岳が見えるらしくそれで八ッ見ベンチとあるようだ。

ケルンというポイントあたりまでは天気は良かった。アルペンルートを利用する人のための扇沢の大駐車場やそれを取り巻く山々などくっきり見えた。

水平歩道という地点は水平ではなく緩やかな上りである。石ベンチとかアザミ沢とか地名ではないと思うが標示がある。ガラ場の先にシモツケソウが見られた。このあたりから種池山荘が見られるらしいがガスが出てきて見えなかった。

種池山荘に着いたのは8時過ぎで数組の登山者が休憩していた。山荘の近くに種池という小さな池がある。種池山荘付近にはハクサンフウロやコバイケソウが咲いていたが全体的にはピークは過ぎていたような。

種池山荘から少し進んだハイマツノ中に見たことのあるきのこが生えていた。昔ゴルフ場に勤めていたとき良くとったことのあるハツタケと思われる。

展望の良い縦走だと思っていたがガスで視界がほとんど無い。登山者は平日なので多くは無いがそこそこの人はいる。爺ヶ岳は南峰、中峰、北峰があり中峰には三角点があって標高は2669.8m程ある。

爺ヶ岳を過ぎると日差しが出てきた。冷池山荘が縦走路から見える。その冷池山荘には10時40分頃に着いた。山荘の周りは木や草が結構生えている。

山荘を少し過ぎたところにテント場がある。そこから鹿島槍ヶ岳への道は見晴らしのいい稜線歩きだ。布引岳への緩やかな登りは楽だった。ここから爺ヶ岳や立山、剣岳が見えるが頂上付近は雲に覆われていた。

鹿島槍ヶ岳南峰2889mに12時42分に到着。山頂は広く十数人の人がくつろいでいた。南峰とあるように北峰もある。北峰の方が低く2842mだ。

北峰に向かう道は先ほどと違って険しい。急な岩場の下りで足元注意で進む。少し下ると道は良くなり上りを少し頑張れば鹿島槍ヶ岳北峰に着く。山頂直下には夏も終わりなのに雪田がある。

北峰にはこの時間、他に登山者は一人だけだった。鹿島槍ヶ岳北峰は縦走しない場合、行かないかもしれない。

キレット小屋への道は最後の方は梯子や鎖が出てきて気をつけなければならない。キレット小屋は稜線の谷間のような所にある。

宿泊の受付を済まし寝床である2階に行く。すでに多くの人たちがくつろいでいた。夕食後、涼しい小屋前のベンチで飲むコーヒーは最高にうまかった。ガスで剣岳は見えなかったが翌日の朝は快晴で立山も含めよく見えた。