川乗山(川苔山)

鳩ノ巣駅 つつじ
川苔山山頂
川苔谷渓流 百尋ノ滝

2003年5月18日

成東5:46-6:12佐倉6:21-7:17錦糸町-御茶ノ水7:42-8:17立川8:19-8:54青梅8:55-9:28鳩ノ巣9:38-10:25大根ノ山ノ神-12:40舟井戸-13:20川苔山-15:18百尋ノ滝15:25-16:37細倉橋-17:29川乗橋-18:38奥多摩駅18:55-19:33青梅19:34-20:05立川20:09-20:54御茶ノ水20:58-21:06錦糸町21:11-21:57佐倉21:59-22:23成東

成東-鳩ノ巣 奥多摩-成東 ホリデーパス2040円 以上

ホリデーパス2040円で上がってこられる山登りをしようと計画を立てた。

ついでに帰り登山ショップに寄りたいと思い5時までに下山できるルートと言うことで日の出山-御岳山-大岳山-JR奥多摩駅に行こうと朝起きた時点では予定していたが、荷物の準備(緑のウインドブレーカーが行方不明)に手間取り1本電車に乗り遅れてしまったため、それに余裕をもって登山しようということでまたしても急遽予定を変更して川乗山に行くことにした。

青梅線沿いにはいろいろな山があるから体力や所要時間などから自分に都合のよい山を決めればよい。

立川と青梅での乗り換え時間があまりなかったため途中で昼食を買うことができなかった。青梅からパノラマカーの車両であったが座席と窓の間が荷物置き場になっており少し外の景色が見にくかった。

鳩ノ巣に到着。かなりのハイカーが下車した。駅前にコンビニなどなく売店は土産しか売ってなかったので自販機でドリンクだけ買って山歩きを開始。踏切を渡る前に団体を先に行かせる。川乗山に行くようである。

ここで早くも不安材料がひとつ。大菩薩峠に一度だけ履いたトレッキングシューズが足首の上まであるのだが右足の外側のくるぶしの上5センチの所が痛いのである。

上りは大丈夫だが平らまたは下りのとき痛くなるのだ。次回の山歩きは別のを買っておくとしよう。ということで、靴の間口を広げて少しでもくるぶしの上の部分が擦れないように調節しながらの徒行であるためロスタイムが相当出る。

最初の30分はかなりの上りであった。7人くらいの団体は民家の先の林に消えていった。暫くして私も林に入る。最近天気が曇りや雨ばかりで滑りやすくなっている。

草が足もと近くまで垂れていてズボンが濡れるかと心配したが大丈夫であった。学生5人組(うち一人女性)を追い抜く。大根ノ山ノ神10:25通過。スローペースだがガイドブックの所要時間とほぼ同じである。

ここから1時間ほどは比較的平坦な林の中の細道を歩く。途中、峰部落跡分岐という標識を確認。後で調べた結果、昭和40年代まで、集落があったが、歩いてしかいけない、しかも1時間かかる不便なところなので、人はみな街へ出て行ってしまったという。今は、かろうじて、3軒の建物が腐りかけながらも残っているという。

涸れた沢を通過すると「H850」と「もう半分」と書かれた渡り板橋を発見。鳩ノ巣の標高が360mなのでなるほどあと半分登るのである。

少し進んだところでものすごい勢いで走り去る登山者?発見。富士登山競争でも参加するのか。また急登に差し掛かる。本仁田分岐点に男女2人組みに遭遇。この辺りは少しガスってる。岩ごろごろの急斜面である。

舟井戸を通過したがどこに井戸があるのか。少し先に赤杭山との分岐点がある。で、水場と道標に書いてあるので、急坂を下る。ここの沢には川が流れている。たいした水量ではないが水が所々から涌き出ていた。

鳩ノ巣-川苔山間はここしか水がない。水場見学で約10分ロス。泥んこの急坂を上りきったところが旧茶屋。登山開始時に追い越された7人組(と思う)の中高年が弁当食べてた。

旧茶屋は今回持っていったガイドには土日営業と書いてあったのでちょっと期待していたんだが。前日の夜、仲間と白子温泉で、ホテルの立ち寄り湯の帰りに養老の瀧と言う居酒屋で沢山食べたせいなのか、それほど、空腹感はない。

この旧茶屋前が古里駅や百尋ノ滝、川苔山山頂〜本仁田山との分岐点である。ここから5分登ったとこが川苔山山頂である。山頂は霧ではなかったがさすがに数百m先は真っ白であった。

天気が良ければ見晴らしはかなりいいらしい。先週の天城山くらいの大勢の人がいたが、天城山と違ってここはわりかし広いので弁当をひろげる人が結構いた。山頂の画像を撮りすぐに下山開始。

先ほどの旧茶屋を百尋ノ滝方面に歩を進める。少し下ると沢沿いを歩くようになる。所々に立派な石垣の堰があり水が隙間から流れている。

川乗橋ルートは下山開始から水に事欠かない。下から何人かすれ違う。一人に山頂までどれくらいと聞かれる。もうすぐですと答える。帰りは鳩ノ巣に下山するとのことである。

滝からの沢沿いの岩が滑りやすいと聞かされる。このルートを下山する人はあまりいないと見えて、ゆっくり歩いてるのに一人だけしか追い越されなかった。

火打石谷に架かる橋を渡ってから暫く山道を歩く。濡れた木の根で足を滑らせ右手を強打。幸い大事に至らず。沢や階段や橋など変化に富んでいて面白いコースである。

15時18分、百尋ノ滝に到着。川苔山-百尋ノ滝間は靴による足の痛さによりガイドより30分余計にかかった。新緑と滝から落ちる水音で心が和む。

滝の少し下流が土砂で埋まっていた。後で調べた情報によると1997年に林道の建設による崩落があり暫く滝のところまで行けなかったようである。で、今は土砂もかなり減ったようである。滝の画像を何枚か撮る。

ここから、細倉橋までは川苔谷の沢沿いを歩くことになる。川海苔が採れるからその地名がついたらしいが、なぜか、川乗山と書くようになった。そしてまた、川苔山と転記(ほとんどの地図は川乗山、ただし、今回持って行ったガイドは川苔山)されたようである。

この渓流沿いを歩くのはなかなか楽しい。木の橋があったり、岩肌から水が滴り落ちていたり、小さな滝があったり目や耳が飽きない。デジカメで画像を撮りながらのゆっくりな歩行であったためかなり時間がかかってしまった。もう、登山ショップに行くのは諦めよう。

途中から林道を歩くことになる。聖滝と言う滝があるそうだが林道のはるか下のほうらしく、おまけに木が生い茂っていて存在が確認できなかった。この、聖滝に鍾乳洞がありその中を探検中、行方不明になった人がいるらしい。慰霊碑が林道にあった。

川乗橋バス停には若い人達がバスをまっていた。この人達は今、私が来た道を下山したのだろうか。足の調子がなぜかこの付近から良くなったので、予定通りバスを使わずに奥多摩駅まで歩き続ける。

歩行時間予定より大分かかったので、後で調べたらガイドが間違っているのに気が付いた。5時間半でなく6時間半かかるのである。おまけにバスを使わないので1時間プラス、しかも足の痛みでプラス1時間、デジカメ画像撮るなどしてプラス30分。合計9時間かかったのであった。

奥多摩駅前には食堂はあったがコンビニはない。早く帰ろうと思い何も買わず電車に乗り込む。結局、立川の売店で食料を買って食べた。朝、錦糸町で立ち食いうどんを食べて以来である。列車の接続がよく佐倉行きの快速に乗れた。これを使うと佐倉に停車中の銚子行きに乗ることができる。成東着、22時23分。