木曽駒ケ岳

あさま色の臨時快速信州83号 辰野駅
千畳敷カール ミヤマアキノキリンソウ?
木曽駒ケ岳に向かう登山者 チシマギキョウ
千畳敷カールを見下ろす もう少しで稜線に出る
乗越浄土(奥は伊那前岳方向) コマクサ(絶滅して植えられたようである)
中岳山頂2925m 頂上山荘と中岳(駒ケ岳中腹から)
もう少しで山頂 木曽駒ケ岳山頂2956m
頂上木曽小屋(山頂から見える) イワツメクサ
ヨツバシオガマ 中岳の巻き道(危険)
宝剣岳に向かう(難路) 岩場が続く(足元注意)
宝剣岳山頂2931m 天狗荘が見える 宝剣岳から千畳敷駅が良く見える
垂直鎖場 老人達も宝剣岳に行ったらしい
千畳敷から見る宝剣岳 駒ケ岳ロープウェイ
7月25日の落雷で数日運転休止した

2004年7月31日土曜日

成東21:49(7月30日)-22:39千葉22:42-錦糸町-御茶ノ水-新宿23:59(ムーンライト信州83号)-4:24辰野4:52-5:41駒ヶ根6:00(バス)-6:46しらび平6:50-6:57千畳敷7:03-8:04伊那前岳方面分岐-8:22中岳-8:52木曽駒ケ岳山頂9:05-10:05宝剣岳10:10-10:55極楽平-11:15千畳敷11:40-11:47しらび平12:10-12:54駒ヶ根駅13:43-14:47上諏訪15:08-15:43小淵沢16:17-18:53新宿-御茶ノ水-錦糸町-佐倉-8:51成東 =歩き

交通費 成東-御茶ノ水1280円 御茶ノ水-立川(0時を過ぎて最初に停車する駅)540円 《成東-立川間を通しで買うと1890円で70円高い》 指定席券510円 JR線内青春18きっぷ使用2300円(1回あたり) 駒ヶ根-しらび平(バス)往復2000円 しらび平-千畳敷(ロープウェイ)往復2200円 合計8830円

信州81号は辰野を通らないので、木曽駒ケ岳へ夜行日帰りは無理であったが今年は臨時快速信州83号新宿23時59分発が辰野経由で運行される。

これを利用しない手は無いと思った。で、甥っ子も行くと言うので、指定席券を早め(20日位前)に購入。

青春18きっぷ利用なので立川までは別途普通乗車券を購入しなければならない。成東駅で御茶ノ水まで買う。この方法が通しで買うより70円安いのだ。

もっとも、中央線快速新宿発23:56に乗車すれば、中野まで購入すればよい。そして立川で後続の信州83号に乗車できる。

列車は全席指定で、すでに完売したので、指定席券を持ってないと乗車できないとアナウンスしていた。列車に乗り込む前に売店で食料を購入(ほとんどの売店は閉まっていて1箇所だけ開いていた)。

この、信州83号は7番線からの発車で、乗り換え時間がかからなくて良い。車両は特急あさま号(長野新幹線開業に伴い廃止)に使われていた車両かもしれない。

車内は混んでなかったが八王子を出る頃には一杯になった。高尾を過ぎたあたりで車内は静かになったが馬鹿者2人だけ五月蝿かった(甥っ子は相当むかついていた)。

辰野で乗り換える。普通電車の4:52発はすでにホームに停車していたが、ドアが開いたのは発車10分前である。車内は信州83号からの客がほとんどで50人くらいいた。

列車は2両編成のワンマン運転で、前車両のドアから下車しなければいけない。外の景色は辰野に到着した時は真っ暗だったが、列車が発車する頃にはかなり明るくなった。

駒ヶ根に到着。登山スタイルの人が10人くらい降りたがトイレに行っている間にいなくなっていた。で、バスに乗車したのは我々を含め3人だけである。

しかし、菅の台(駐車場があり車利用の場合はここでバスで乗り換え)で満員になった。ロープウェイ乗り場であるしらび平の道は一般車通行禁止で、タクシーとバスのみである。

道は場所によりかなり細く、バス同士のすれ違いはおそらくバスに積んである無線で効率的に行われていると思う。対向のバスは待避所で待っていてくれていたのだ。

バスは山道を登り、終点のしらび平は標高1662mである。ここで、ロープウェイに乗る。

駒ケ岳ロープウェイはシーズンは非常に混雑すると聞いていたが、確かに混雑していたが待ち時間無しで乗ることが出来た(増発しても待ち時間2時間以上になることがあるらしい)。

ゴンドラは大変混雑していて車窓の景色がゆったり見れない。滝がいくつかあったようだが日暮の滝(と思う)がかろうじて見えただけである。

ロープウェイを降りると(千畳敷標高2612m)流石にそこは涼しかった。登山届(用紙が用意されている)を書いてから歩き出す。団体グループが準備体操していた。

駒ケ岳神社の前を通り木曽駒ケ岳への登山道を歩く。千畳敷カールと呼ばれる一帯は緑豊かな草原で、色々な高山植物が自生している。

登山道はかなり混雑していて中高年の団体が前方を歩いている。休息を入れながらゆっくり登りきると稜線(乗越浄土)に出る。右は前岳・北御所と標示してある。左へ進む。

山小屋が2つ見える。宝剣山荘と天狗荘である。その脇を通り、山頂を目指す。駒ケ岳の手前にピークがある。中岳2925mである。そこから一旦頂上山荘まで下る。

天気は曇空で時よりガスが出る。視界が悪くなることがあるが、大崩はしなかったので良かった。

登りはじめてから2時間もかからず木曽駒ケ岳山頂である。中高年の団体など大勢の人がいて賑やかである。駒ケ岳神社の社は強風で飛ばされないため、石の囲いで覆われていた。西に伸びる登山道方向に山頂木曽小屋が見えるがそこも強風対策として石が屋根に沢山おいてある。

下りは馬の背経由で下る。団体さん(20数名いる)もこちらに下ってきた。岩ゴロゴロの登山道の傍らにやはり高山植物の花が沢山咲いている。

中岳は通らず「巻き道(危険)」という標識の方を歩く。この巻き道は上り下りをしなくていいので時間が短縮できるが、岩場で進行方向右側が切れ落ちてる箇所がある。しかし、それほど危険ではない。

危険なのは宝剣岳への道である。その宝剣岳へ登ろうというのである。難路であるがやはりこちらにも登山者がいる。岩場で足元に気をつけながら進む。鎖場もある。

甥っ子に鎖場は足場を確保(三点確保と言われる)しながら進むと登りやすいとアドバイスする。鎖だけつかむと足元が振られることがある。

難路であるが時間はそれほどかからず宝剣岳山頂に到着。宝剣岳は千畳敷駅(ロープウェイ頂上)前から正面に見ることが出来る、岩場の鋭鋒で、滑落事故がかなり多い。今日は、体力、天候と時間に余裕があったので登ったのである。

下りは極楽平方面に下る。こちらの道も気が抜けない。下りは加速すると思わぬ事故を起す(捻挫や岩に体をぶつける、ひざを痛めるなど)ので手足、お尻を上手に使ってバランスを確保する。

中高年の6人組(男3女3)が平な場所で休息していた。宝剣岳へ登ってきたところであろう。

道はやがてなだらかになり、極楽平の分岐(空木岳方面)を千畳敷方面に進む。分岐から下ることちょうど20分でロープウェイ乗り場に着いた。

帰りのロープウェイの待ち時間が相当あるかもしれないと思ったが、それほど混んでいなかった。時間に余裕が出来たので、ゆっくり千畳敷を見渡した。山頂から帰ってきた登山者は弁当食べていた。

剣ヶ池と言う池がすぐ近くにあり散策する人も大勢いる。このロープウェイの建物はホテルが併設されているのでこう言う所で一泊すると気持ちいいだろう(料金は高いが)。

待ち時間なくロープウェイに乗る。帰りのゴンドラはいい場所を確保したので景色が良く見れた。しらび平で軽食を摂る(店のお兄さんの話だと観光客は普通の土曜より相当少ないのだと言う。やはり台風の接近と、先週の日曜日の落雷事故=2日間運行休止、の影響であろう)。

こまくさの湯という立ち寄り湯で入浴して帰ろうと思ったが、バスと列車の接続(飯田線と中央線の接続も良くない=普通列車、特急使えば別)が良くないので(30分しか入浴時間がない)次回来た時に入ることにしてさっさと帰ることにした。

寝不足と山頂の気候(じっとしてると寒い)でやや体調が重かったが薬を一粒飲んだら良くなった。

小淵沢からホリデー「快速ビューやまなし」を使う。あまり混雑してなく、新宿まで乗り換えなしで行けるのだ。新宿は7番線到着で良かった。前に使ったときは5番線で乗り換え時間が相当かかるのだ。

成東に9時前に到着。甥っ子を車で送って行く。ぐーらーめんでチャーシューを食べる。次の日仕事なので早く寝る。