栗駒山
遠くに見える栗駒山 | 登山口に向かう道路 |
土日になると車であふれかえる駐車場 | 湯が川となって流れている |
須川高原温泉の建物 | 名残ヶ原 |
白煙が上がっているのが見えるゆげ山 | 紅葉が綺麗 |
産沼との分岐を昭和湖方面に進む | 渡渉地点 |
なだらかな登りが続く道 | 有毒ガス噴出地点 |
昭和湖手前から見た景色 | 昭和19年の爆発によって出来た昭和湖 |
画像では判り難いが園児もいた | 天狗平 |
遠方に見える須川温泉の建物 | 山頂に向かう最後の登り |
稜線の紅葉した木 | 栗駒山1627m山頂 |
いわかがみ平方向 | 産沼方面の下山路 |
真っ赤な木の葉 | 産沼 |
赤にオレンジの木々 | 賽ノ磧 |
賽ノ磧と駐車場の間にある噴火口跡 | 駐車場に到着 |
2007年10月12日金曜日
須川温泉9:20-9:45名残ヶ原-10:30昭和湖-11:45栗駒山頂-12:35産沼-14:35須川温泉
電車だと3日必要なので車で行くことにした。夜中、一般道を飛ばす。山形の未乗車の私鉄を乗り潰してから向かう予定だったが、無理をせず登山口に直行した。茨城から大子経由で福島に抜ける寂しい道を通ったが、ガソリンスタンドが閉まっていて少々焦った。交通量の多い道や高速道のSAなどは夜間でも営業している。
途中から東北自動車道を使う。PAで仮眠。一関で降り須川温泉を目指す。地球温暖化の影響か全国的に紅葉が遅れているが栗駒山も1週間程遅れている。科学の進歩でインターネットで最新の紅葉の状況が確認出来るのでその辺はありがたいが。
平日なので山に向かう車は多くないがそこそこいる。のどかな田園から見える栗駒の山々は緑が濃いが頂上付近は変色している。
前日に雨が降ったようで路面が濡れている。標高を稼ぐと色づいた木々が多くなる。道は所により狭くなっている。カーブも多く脇見運転は要注意だ。一関ICから約1時間で須川温泉に着いた。ここは栗駒山の登山口でもある。
岩手県側には須川高原温泉が、100m程離れたところにある秋田県側には栗駒山荘という湯宿があるが積雪のため冬季休業する。須川高原温泉の宿の脇が登山口になっている。自販機にてドリンク調達。定価で売っていた。
登る前にトイレに行く。男にとってはどうってこと無いが登山道にはトイレが全く無いので女性は大変だろう。しかも今日は風強く寒いし。
湧き出す温泉がそのまま川になって流れている地点を暫く歩く。前後には中高年の登山者が沢山いる。10分ちょっと登った所の名残ヶ原を見渡す高台の岩の隙間からは水蒸気が上がっていた。
その高台から見る名残ヶ原の紅葉は見事だ。カメラを抱えた人たちが絶景を写していた。まあ、ここだけでなくいたるところ撮影ポイントがある。名残ヶ原は夏は高山植物の花々が楽しめる湿原で、木道が整備されている。
産沼方面の分岐を須川コース方面へ進む。沢を渡り、有毒ガス噴出地帯の脇を通る。この辺りは臭いがかなり感じられる。この栗駒山は活動はそれほど活発ではないが立派な活火山と言えるだろう。
毒ガス地帯からほんの僅か登ると池塘の湿原がありここにもカメラマンの群れが存在した。その先は栗駒山の斜面に突き当たるがその手前は窪みが存在する。これが昭和湖だ。1944年にガス爆発をした地点で今は水をたたえている。エメラルド色した美しい湖で紅葉と相まって絶好のロケーションだ。
昭和湖までは遊歩道的な道だがここからはややきつい登山道になる。まあ、きついといっても初心者コースとしてはであってベテランの人たちには屁のような道だ。この栗駒山は頂上まで木々で覆われていれ全山紅葉真っ盛りだ。安達太良山の紅葉も良かったがそれよりもここは上だ。
天狗平という地点に着いた。ここから山頂までは尾根上を歩く。先ほどまでの登りは少し暑かったが強風吹き荒れる稜線はかなり寒い。帽子を被っている人は飛ばされないように必死に押さえていた。
緩やかな稜線の登りを歩くと栗駒山頂だ。この山は色々な登山コースがあり宮城県側だといわかがみ平からの登山客が多い。そのうち中央コースは眼下に確認出来る。紅葉の中を登山道が縫うように存在していて歩く人の姿が確認出来る。
流石に風強く寒いのでじっとしているとこたえそうだ。私は暑がりなので動いていればさほどではないが。記念撮影して頂上からの景色を十分楽しんだら即下山開始。下りは産沼方面の自然観察路と呼ばれるコースを歩く。
登山口の看板には渋滞防止のためこちらを下るようにと書かれていたがあまり人がいない。背の低い熊笹混じりの潅木帯の道で道幅は広くない。中年夫婦が前方を歩いている。途中で追い越す。
産沼付近でも登山者発見。しかし少ない。そんなに展望が悪いわけでもないし、往復コースだとつまらんと思うのだが。地図では若干こちらの方が所要時間が長い点と下草が少々五月蝿いかもしれない。
その産沼は東栗駒コースや笊森コースなどの分岐となっている。笊森コースはかなりのロングコースで10キロ以上あるらしいが途中に比較的新しい笊森非難小屋がある。
三途の川という沢を渡るこの先は地獄かはたまた今歩いた所があの世だったかは知らないがとんでもない名前の川だ。その三途の川から少し歩いた地点から賽ノ磧が見えた。
曇り空ではデジカメで撮った紅葉はそんなに美しく見えないので晴れるのを待った。待っているうちに後方から茨城から来たという登山者にあった。定年すぎた夫婦のようで初めてこの山に来たという。やはり土日を避けて来たと言っていた。土日だと多分駐車場は満車になるのだろう。
須川コースと合流し再び名残ヶ原を歩く。途中で分岐する道を先ほど遠方から眺めた賽ノ磧方面に進路をとる。こちらからでも駐車場に帰ることが出来るのだ。
ゆげ山の湯気を右手に見ながら草紅葉の木道を歩く。最深部は荒涼とした風景が広がっていた。火山活動の跡のようで草木の生えない地点が広がっていた。そこから賽ノ磧と呼ばれるようになったのだろう。本道から離れていて人が少ないが私としては見所の一つだと思う。
賽ノ磧から少し下った所にも火口跡らしき地点があった。紅葉している山道を先ほどの火口跡から数分で駐車場に着く。
登山口にある須川高原温泉に500円で入ったが客が多かったのだろう。お湯の供給が間に合わず体を洗い流すための湯はほとんど冷たい水だった。受付でそのようなことを言われ納得のうえなので別に気にはならなかった。ただドライヤーも無かった。お湯は先日入った川湯温泉のような感じの泉質だった。
帰りは通り雨が降ってきたが若干雹のような氷の粒が混じっていた。
実はどこかで一泊して八幡平や津軽鉄道乗り潰しの予定をしていたのだがデジカメのバッテリーが無くなってしまい断念した。充電器を持ってこなかったのである。
流石に2日続けて深夜の運転は応えた。