巻機山

尾根コース・沢コース分岐 少々難路の沢コース
足元を滑らせたちすくむ人 最大の難所付近からの画像
ガクアジサイ? 布干岩
残雪と天狗岩 稜線に這い上がる
割引岳1931m 巻機山・牛ヶ岳方向
巻機山山頂1967m 避難小屋・ニセ巻機山方向に下る

2009年8月15日土曜日

駐車場6:13-7:35アイガメの滝-8:05割引沢・ヌクビ沢分岐-12:05割引岳12:10-12:42巻機山-13:02最高地点?-13:20巻機山-13:44ニセ巻機山-15:10六合目展望台-16:50駐車場

以前から計画して、遂に今回実行に移した巻機山に行ってきた。難コースの沢沿いコースは残雪が豊富で初夏は通行困難らしく雪の融ける初秋か雪の少ない年の8月かと思った。

その前に考えないといけないことがひとつある。高速道路の渋滞だ。お盆の時期なので覚悟はしたが渋滞予測情報を参考にして帰りのルートを決めたので全く渋滞に遭わずにすんだ。

もっとも行きは都心で少々渋滞に巻き込まれたが。仮眠をとりながら登山口までやってきた。コンビニが無かったので遠回りしたりしたが。

先週、新穂高の駐車場の混雑ぶりにびっくりしたがお盆なのにこの山の駐車場は比較的空いていた。理由の一つとして糞暑い中登るには標高が少し低いと思った。

沢沿いコースは危険が伴うためこちらへ進む人は非常に少ないと思われる。踏み跡はしっかりあるが前方に人の気配は感じられない。大峰山(八経ヶ岳)の沢コースは季節外の平日に登ったが誰もいなかったが。

ゆっくり歩いていると一人中年男性が追い越していった。アイガメの滝の手前の岩場でその男性が立ち止まって先へ進まない。話を聞くとここで滑ってしまったとのこと。少々顔の各所から血がにじみ出ていたのが確認できた。

その人は何事も無かったのかのようにこの場所は滑りやすいとか言って早々に立ち去った。ここの岩場は水の流れが所々ありそこは滑る。2m程先に行けば乾いた場所に到達できるのだが失敗すれば数十メートル滑降してしまう。

ここは迂回して通過した。その迂回ルートは一旦上昇しそしてトラバース(斜面を横歩き)した。その先にアイガメの滝が見える。

後方を見るともう一人登山者が登ってくるのが見えた。その登山者と布干岩で暫く談笑した。何度かこのコースを体験しているとのこと。頂上までの所要時間とか聞いたが私の足だと少なくても1.25倍はかかると思う。

割引沢との分岐をヌクビ沢へ進むのだが8時を過ぎ陽射しも暑く感じるようになってきた。布干岩通過は8時40分過ぎである。変化に富んで面白いのだが行けども先が見えない登りが続く。

そういえば6月に登った高妻山も非常に苦しかった。標高差も後で調べたら同じくらいだった。唯一救いは沢水ではあるが補給できることだ。

布干岩から更に1時間以上歩いただろうか。前方に白い物体が転がっている。雪の塊だった。2000m以下の山ではあるがこの時期にまだ残っていたのだ。例年並の降雪だと秋口まで結構残ってるようだ。後ろから夫婦と見られる2人組みが追いついてきた。今日これで会ったのは4人目だ。

沢コースはトリカブトやシモツケソウなど咲いていた。沢から離れ2割引岳への稜線に合流したのは12時少し前だった。

割引岳は稜線へ出てから10分程で着いた。ここからの眺望はなかなか良い。以前登ったことのある越後駒ケ岳や六日町辺りの田園風景、上越国境の山々など。

割引岳から巻機山まで30分ほどで着いた。割引岳も数名いたが巻機山山頂には10名ほどいた。ベンチがあり休憩していた。この巻機山の標識のあるところより高い地点が牛ヶ岳方面へ暫く行った所にある。そちらに行ってみた。

池塘が点在する木道を暫くすすむとそこに到達した。しかし最高地点とか現すものは何も無かった。石を積み上げたケルンがある岳だった。

巻機山山頂標のあるところまで戻りそこから避難小屋方面へと下る。水場は避難小屋から下った沢の水を利用するようでちょうど登山者一人がその水場から上がってくるところだった。20分ほどかかりそうだったので私は行かなかった。

ニセ巻機山への登り返しは沢歩きの影響か、かなりきつかった。何より応えたのが暑さだった。日当たり良好の登山道がこの後暫く続いたのである。標高2000m未満の山はこの時期は暑い。

下っても下ってもなかなか駐車場に着かない。7合目や6合目とかの表示があったので確実に下ってはいる。この井戸尾根の右に登りに使った割引・ヌクビ沢コースが見える。天狗岩は特徴があるのですぐ判る。

ようやく駐車場にたどり着いた。500円徴収する係員がいたので仕方なく払う。清水というバス停のある通りは向かう狭い道をゆっくり下る。対向車がこの時間帯に存在して少々焦った。スピードが出ていたら衝突しそうな感じだったのだ。

自販機がバス停のちょっと手前にあったので利用した。その他そば屋らしき店が一軒確認できた。明日は燧ケ岳に登る予定だ。