屋久島宮之浦岳

プロペラ機に乗る(鹿児島空港) 機内から見えた開聞岳
屋久島空港 荒川分れ
淀川登山口 整備された標識
淀川小屋 淀川に架かる橋
高盤岳 小花之江河
おたまじゃくし シャクナゲ
花之江河 投石平からの景色
黒味岳 若い女性の登山者
謎の岩 栗生岳
宮之浦岳山頂までもう少し 宮之浦岳1936m山頂
永田岳 宮之浦岳山頂付近のシャクナゲ
屋久島原始林 屋久シカ
高塚小屋 縄文杉
縄文杉上部 青空の朝にお月様
翁杉 大株歩道入口 標高910m
森林軌道に架かる橋 さつき(かな)
小杉谷 森林鉄道の上を流れる水
トンネル 荒川登山口
紀元杉行きのバスの車内
紀元杉
くぐり杉 千尋滝
平内海中温泉 大川の滝 落差88m
屋久島の海岸線 口永良部島
屋久島灯台 弥生杉

2006年6月13日火曜日〜14日水曜日

淀川登山口10:32-淀川小屋11:08-12:30花之江河-13:22投石岩屋-14:51宮之浦岳山頂14:59-15:51平石岩屋-17:09新高塚小屋-18:24高塚小屋泊

高塚小屋(14日)5:08-5:14縄文杉-6:15ウィルソン株-6:34大株歩道入口-7:40楠川分れ-8:05小杉谷集落跡-8:48荒川登山口-9:43荒川分れ

天気が気になるところだが明日は雨降らないようだ。鹿児島空港ホテルのパソコンで屋久島の天気を調ることが出来たのだ。

翌朝、ホテルで朝食。バイキング形式。沢山食べる。

鹿児島空港に向かいプロペラ機に乗る。自宅のパソコンからチケットレスで手続き出来るので便利だ。座席の配置は通路をはさんで1人×2人で、私の席は2人席の通路側の座席である。乗客はそれほど多くない。途中、登ったことのある開聞岳が見えた。

屋久島空港に着き予約しておいたレンタカーを借りる。早速登山口に向かう。途中コンビニにでも寄るつもりだったが無かった。そのままヤクスギランドまで来てしまった。ここには売店あり食料は無いがドリンクを調達できた。

淀川登山口はすでに満車の状態である。少し戻ったところにも停められるところがあるのでそこまで引き返した。

木の根が露出した登山道を登る。所々、シャクナゲの白い花が咲いている。案内標識があり宮之浦岳まで7.4kmとなっている。平地であれば2時間もかからないのだが。

気温は20℃位で樹林の中を歩いているので普通の人はそれほどでもないだろうが私はすでに大汗である。

淀川小屋の先に橋がある。水の色はブルーっぽく綺麗だ。この少し先にサルの群れがいた。

ドリンク飲みながら進むと高盤岳展望台に着く。トーフ岩と呼ばれる巨岩が頂上に横たわっている。この頃から下山する人と出会う。

小花之江河は日本最南端の高層湿原と言われている。標高約1600mで2600年-2800年前に出来たと推定されている。ミズゴケ(と思う)や水流があり水中ではおたまじゃくしが泳いでいる。

そこから少し進んだ所に花之江河がありこちらの方が少し規模が大きい。投石平辺りまでは深い森の中を歩くと言った雰囲気だったがそこから開けた明るい登山道となる。

この辺りもそうだが木道など登山道はよく整備されていて歩きやすい。

この辺りでかなりの人と会った。黒味岳1831m方向を見ると山頂の露岩に一人の登山者が見えた。ここから見る宮之浦岳などの眺めが良いらしい。

シャクナゲと笹原の目立つ登山道をさらに進む。若い女性2人とすれ違った以降新高塚小屋までは誰とも会わなかった。

最後の水場を通過し栗生岳を過ぎるともう少しだ。

宮之浦岳山頂に到着。最初ガスで永田岳方面を含め展望が無かったがすぐに見えてきた。流石に青い海や種子島など見えなかった。

山頂をあとにし、下り始める。山頂付近にも笹原の中に所々シャクナゲの花が咲いている。

20分ほどで永田岳方面との分岐がある。

平石岩屋付近でヤクシカに遭遇。登山道を散歩しながら笹でも食べているみたいだった。

この付近までは高い樹木無く遠く見渡せることが出来る。ちょうど薄っすらと種子島が見えた。

そこから暫くするとまた樹林帯の中を歩くことになる。誰もいない道を下りやがて新高塚小屋にたどり着く。広々とした木道の上で3人が宴会していた。ついでに小屋の中を覗くと数人すでに寝ていた。

私はさらに進む。途中ラジオを取り出し聞く。携帯の電源も入れてみると偶然にも通話できる状況だった。明日はどうやら天気が崩れるらしい。ラジオでも携帯のウェブでも午前中から雨の予報が出ている。

高塚小屋に十分明るいうちに着いた。小屋の扉を開ける。誰もいなかった。ラッキーだ。あまり評判良くない小屋らしいが私としては十分だ。誰もいないので気を使わなくて済む。ラジオイヤホン無しで聞く。

腹減っていたが食料持ってこなかったので残り僅かなドリンクを飲むだけで済ました。小屋の中も外も気温は同じくらいで16℃ほどである。寝袋取り出しマットを敷いて寝る。窓がある小屋だが7時を過ぎてもかなり外は明るい。

気が付いたら朝の5時近くになっていた。5時前に小屋を出ようと思ったのだが少し過ぎて出発。

縄文杉に6分ほどで到着。太くて木肌が白い。説明によると樹高25.3m、直径5.1m、この付近の標高1600mなどと書かれている。

この先、夫婦杉、ウィルソン株、翁杉などがある。

急坂を下りきると安房森林鉄道の線路上にたどり着く。レールは存在するが錆びている。そのレールの間が遊歩道になっていてそこを歩く。荒川登山口から宮之浦岳に向かう人たちが早速こちらに向かってきた。

人間だけでなくこの付近には親子のシカもいた。

線路沿いには川が流れていてそこに流れ込む支流にかかる橋がいくつかある。その橋を渡る。なかなか雰囲気が良い。橋の下を見るとさつきと思われる花が咲いている。

団体の登山者が大勢来た。宮之浦岳まで登らず縄文杉で引き返す人も多いらしい。

楠川分かれを左に進むと白谷雲水峡に至る。始めはこちらから登る予定の計画を建てたりしていたのだが。

小杉谷の集落跡付近からはすれ違う人は全くいなくなった。杉の伐採の最盛期には小杉谷は沢山の人が住んでいたらしく小学校などもあったらしい。今は住んでいる人は誰もいない。

線路歩きはさらに続き、橋をさらにいくつか渡り最後は素掘りのトンネルをくぐる。ようやく荒川登山口にたどり着く。ここから荒川分かれのバス停まで歩かなければならない。バスの時間が気になるので急いで歩く。

途中ダムがあり、道端にはサルの群れがいて騒いでいる。天気はこの頃から雨が降ってきて傘を差してバス停まで歩いた。バス停まで緩やかではあるが上り坂でありここまでほとんど休息取らなかったのでかなり応えた。

バスの発車予定時刻の数分前にバス停に着いた。バスは定刻に来た。バスは昨日は乗客がいなかったようだったが今日は若い男性1人、中年女性3人いた。運転手の人が島内のことを程よく説明していた。ヤクスギやシャクナゲ、ツルアジサイなど。

ヤクスギランドで降りるかと思ったが皆、終点の紀元杉まで乗車し続けた。私は淀川登山口まで車を回収すると言ったらもう少し先のバスの転回地点まで乗車できた。

車まで戻り、ヤクスギランドの売店でドリンク購入して飲む。うまい。ついでにヤクスギランドを見学。協力金300円払い遊歩道を散策。30分コースとか体力などによりコースがいくつかある。ただ、先ほどまで過酷な状況だったので軽い上り坂でもかなりきつかった。

時間的に島内をレンタカーで1周出来そうなのでまずは千尋滝に向かった。巨大な花崗岩の一枚岩がV字の谷の左に存在し流れ落ちる滝の落差は60m程である。

次に向かったのが平内海中温泉である。満潮時には水没すると言う温泉だ。料金箱に100円入れて入浴。先客が3名ほどいたが湯船がいくつかあるので空いている所に浸かる。程よい湯温だ。登山でかいた汗が洗い流せてよかった。他の湯船も入る。こちらはぬるめだ。天気は雨は朝のうちだけですっかりあがっていたがまた突然降り出して来た。一人を除いて皆退散した。

平内海中温泉からさらに車で西に25分ほど行った所にある大川の滝落差88mを見る。日本の滝100選に入っている滝で屋久島の中にある滝では落差は1番だそうだ。

車は島内を時計回りにさらに進む。島の西側は山岳地帯で道幅狭くなり車のすれ違いには多少難儀する。途中、道は高いところを走るがそこからの海と山の緑は良かった。

道端にはサルや鹿が生息している。進行方向の海の向こうに口永良部島が見える。さらに車は進むと屋久島灯台が見えた。時間があるので白谷雲水峡によって弥生杉を見て空港に帰る。

レンタカー返し空港で何か食べようと思ったが、食堂は営業終了したところだった。

鹿児島空港で夕食を取る。前日のホテルの朝食以来である。羽田から車で自宅に着いたのは11時を過ぎていた。