妙義山

妙義山(白雲山方向) 妙義神社
大の字裏手から登る鎖場 大の字からの景色
大の字岩峰の鎖場を登る他の登山者 奥の院に向かう登山道から大の字を見る
妙義中間道(一般向け)分岐、白雲山方
面は難易度高くペンキで「上級コース
キケン」と書かれている
早速難易度の高い鎖場の登場
奥の院 高度を上げると上越国境の山々が見える
白いペンキの矢印方向(鎖が脇にある)
を登る=かなりスリルのある場所である
(ビビリ岩)
浅間山
御嶽三社大神の石碑 大のぞきから天狗岳方向(大絶壁)を見る
また鎖場 滑り台状の30mの鎖場
相馬岳山頂1103.8m 本読みの僧(中間道の中間点)
岩庇の下を通る(頭上注意) 大砲岩
大砲岩とローソク岩 第四石門
第二石門をくぐる所にある鎖場
第二石門
第一石門 第一石門は道路のそばにある

2003年12月13日土曜日

成東4:56-5:14大網5:18-5:42千葉5:53-6:31東京6:34-6:41上野6:47-8:33高崎8:40-9:04JR松井田駅9:06-9:59妙義神社-10:46大の字-11:13奥の院-12:46天狗岳-13:25相馬岳-14:30タルワキ沢-15:50第四石門-16:20第一石門-17:20妙義神社-18:20JR松井田駅19:03-19:26高崎19:34-21:07上野21:0821:12秋葉原21:13-21:19錦糸町21:22-21:53千葉21:57-22:23大網22:27-22:45成東 =歩き

交通費 JR線内 青春18きっぷ11,500円使用(1回あたり2300円)普通乗車券だと成東-松井田間201.2キロ片道3570円

青春18きっぷの期間(12月10日〜1月20日)なのでこれを使って出かけることにした。日本三大奇勝の一つ、妙義山に登るのである。

朝一の列車に乗る。真っ暗である。東京駅で乗り換え、上野に向かう。途中、車窓から富士山が見えた。高崎から信越本線に乗り換える。

横川〜軽井沢間が運行されているころは賑やだった路線は今は当時の面影はない。普通列車が日中は1時間に1本通るだけの路線である。

空いている車内から白い雪で頂上が覆われた山が見える。浅間山である。

松井田駅に降り立つ。麓の妙義神社までの交通手段は松井田からは歩くしかない(上信電鉄富岡駅から本数わずかであるが、代替バスがある)。

のどかな農村の道を歩くこと1時間足らずで妙義山麓にある妙義神社に着く。妙義神社は昔、一度来たことがあり、前回とあまり変わりは無いようである。

紅葉シーズンも終わり少し寂しい参道を歩き始めると、後ろから登山スタイルの人たちが来た。8人いたが、3人組と5人組の二つのパーティのようである。この人たちとは大の字まで前後を歩いた。

妙義神社の先の登山道は急な登りで所々鎖場があるがそれほど難儀な箇所は無い。

妙義山の麓から見えた中腹にある大の字に到着。この大の字は岩場の上にあり、鎖で登ることが出来る。結構、急な鎖場であるが登った。岩の上はなかなかの展望だ。

暫く、景色を眺めていたら、先ほどの登山者3人組も登ってきた。割と年配であるが、平気で登ってきた。

鎖場を下り、奥の院に向かう。ちょうど、5人組(女性一人含む)が来た。奥の院に向かう登山道を暫く登ると、大の字を上から見下ろす地点に出る。で、大の字の岩場に女性も立っていた。急な鎖場を登るとはずいぶん、度胸のある女性だ。

奥の院の手前の分岐にペンキで奥の院方向は「キケン 上級コース」と書いてあった。その奥の院に向かう。

奥の院は両側は切立っていて(ルンゼ=岩に溝ができ凹型になった地形)最深部は巨岩が上部を覆っている。そこに、白雲山妙義大神の石碑と石像がある。

奥の院の手前にあるほぼ直角な鎖場を登る。ここからが、白雲山(妙義山は表妙義と裏妙義に分けられ、白雲山・金洞山・金鶏山は表妙義の山である)のハイライト、難易度の高い鎖場が続くのである。

3連30mの鎖や7mの鎖(右手は切れ落ちている)は気を引き締めて(足もとが振られるので左手一本で鎖を握り右手は都合の良い岩をつかみ、つま先を慎重に窪みに引っ掛けながら登る)登った。

鎖場を登りきりやれやれと思った瞬間、突風が吹いたので一瞬焦った。この7mの鎖場を登ると主稜線に出る。北西の季節風が吹き涼しい(ここまでの登りは結構暑かった)稜線は360度の展望だ。

浅間山や裏妙義が良く見える。玉石の看板の地点を過ぎ御嶽三社大神の石碑を通過。この付近は南東側の切り立った岩壁を間近に見ながら歩く。

30mの下りの鎖場を過ぎ再び登ると天狗岳の標識。遠くに信越本線の電車が走るのをみながら下ると、タルワキ沢のコル(コル=山頂間の稜線上で標高が最も低くなった部分)に着く。ここは妙義山中間道へと下る分岐点でもある。

ここで、時間を確認する。予定より、大分時間がかかっていた。金洞山方面(鷹戻しや東岳などのピークや石門群がある)への稜線歩きは諦め、三角点のある相馬岳まで行き、そこからタルワキ沢のコルまで引き返し、妙義中間道に向かうことにする。

岩場に氷柱がぶら下がっている登山道を登ること15分程で、相馬岳山頂1104mである。ここは、枝が邪魔して展望はあまりよくない。

道を戻り、タルワキ沢を下り中間道に向かう。途中ガイドブックに大滝という滝があるらしいがそれらしきものは見当たらなかった。

さらに進んだところに遭難者の碑が岩場にあった。中間道に下るこの道は鎖場があったりするがそれほどの難儀な箇所は無い。

沢と言っても水は無い登山道を下り続けると単独男性が登ってきた。すでに午後2時をまわっている。山中で1泊するのかもしれない。

中間道に出て、金洞山方向にある石門群に向かう。この、石門群は金洞山中腹にあり、妙義中間道の端である中之岳神社の手前にある。石門群をどうしても見たくて、稜線歩きより標準で3分の1の時間で行ける中間道を歩くことに変更したのだ。

この、妙義中間道は一般向け登山道(と言っても山頂に向かう道ではない)として比較的歩きやすく整備されている。

本読みの僧の前を通り早歩きで次のポイントであるあずまやに向かう。山腹の比較的平らな道だと思ったが意外とアップダウンのあるコースを進むと岩庇と言う頭が岩の天井にぶつかるようなところを通る。

で、そこから15分ほど歩くと妙義山名物、奇岩群を見ることが出来る。ちょうど若い男女が大砲岩に登っていた。そこには行かず、石門群方面に歩き続ける。3時半を軽く過ぎていたからである。

すぐに第四石門らしき穴の開いた岩が見えた。この穴は侵食によって出来たらしい。この第四石門は石門群の中で一番大きいと思う。

第三石門は道案内が無く、行きそびれてしまった。第二石門、第一石門と見学。途中の第二石門の穴をくぐる道は前後に険しい鎖場がある。

第一石門をくぐるとすぐに車道に出る。4時25分になっていた。車道を歩き、一本杉辺りから登山道(緩やかな道)を通るころには真っ暗になった。

すぐにまた車道に出る。真っ暗になっても車道歩きなら不安は無い。松井田駅に6時20分に着いた。高崎行きの時間があったので駅前の食堂で野菜ラーメンを食べる。青春18きっぷ利用なので交通費2300円(一回あたり)のみと言う安い旅が出来た。