鍋割山

寄(やどりき)バス停付近 やどりき水源林管理棟
橋が流され丸太が架けられている
滝郷の滝
品川駅で買った駅弁「栗めし」
寄沢上流
鍋焼きうどんが名物の鍋割山荘 鍋割山1272mからの景色
(天気がよければ富士山が見える)
山頂付近にいた鹿
ミズヒ大滝 落差約25m

2004年11月20日土曜日

成東5:46-6:31千葉6:32-7:21品川7:27-8:37国府津8:40-8:55松田(新松田)9:05-9:25寄9:30-10:05寄大橋-12:58鍋割山山頂13:20-14:11後沢乗越-14:38ミズヒ大滝14:45-16:37大倉16:38-渋沢17:11-17:34厚木17:49-18:15茅ヶ崎-品川19:19-20:09千葉20:20-20:46大網20:53-21:11成東 =歩き

交通費 JR線内ホリデーパス区間2300円 平塚-松田400円 新松田-寄(バス)510円 大倉-渋沢(バス)200円 渋沢-厚木(小田急)300円 合計3710円

秋の丹沢方面を歩いてみたいと思って出かけてみた。日帰りが十分可能な鍋割山に行く。

朝、5時46分の電車に乗る。夜明け前で薄暗い。昨夜からの雨はあがっていた。

千葉で乗り換え。急いで5番線に行く。何とか6時32分の列車に乗れた。品川、国府津で乗り換え、松田で下りる。

バスは小田急の新松田駅前から出るので、そちらに移動しなければならない。心配したがホームの後よりにある改札を出たところの目の前が新松田駅であった。

座席が一杯でないがと思ったが8人ほどの乗客であった。登山スタイルの人がほとんどであった。

バスは小田急線と暫く平行に走りそこから中津川沿いを走るが、寄まで集落は全く無い。何故かと言うと清津峡と呼ばれる渓谷で平地がないのである。

寄(この字をやどろぎまたはやどりきと読む)から鍋割山に登る人たちだと思ったのだが私以外はみな途中で降りていってしまった。

このとき私は寄沢からのコースはあまり人気の無いコースだと言うことをはじめて知った。

バスを降り中津川沿いを歩く。雨上がりで路面は濡れている。天気は急速に回復し晴れていた。暫く歩いた所で上着を脱ぐ。暑いのである。

寄のバス停から30分程で寄大橋が見える。橋は渡らずゲートで閉鎖されている寄沢沿いの道を歩く。ゲート付近に1台だけ車が停まっていた。

ゲートをすぐ入ったところに管理棟があるが閉まっていた。ここから10分程歩いた所に休憩棟(やはり閉まっていた)と言う建物もある。この休憩棟の近くに滝があるので見に行った。寄沢に流れ込む支流、滝郷沢下部にある。

やがて沢沿いの山道となり川を幾度が渡る。最初は立派な木の橋が架かっていたが、その後は渡渉となる。対岸に渡るのに川幅が狭い所を選ぶのだが、河原の石が不安定で、さらに濡れている石は滑りやすく慎重に渡る(と言うか飛び移る)。

上流部で、水深はそれほど深くないが靴の中を濡らすわけにはいかないのである。全く人の気配が無いところであったが比較的新しい踏み跡があった。

途中にある滝(イイハシの大滝)を見ようと思ったが登山道から外れた所にありしかもまともな道もあるか分からない所であるので見逃してしまった。

雨山峠・鍋割峠分岐を鍋割峠方向に進む。沢の上の岩ゴロゴロを暫く歩く。水量はチョロチョロ程度である。取付地点付近の河原で腹減ったので昼食。品川で買った駅弁を食べる。

沢沿いのコースから分かれて山の中の急登を行く。大汗である。沢から20分ほどで鍋割峠、さらに20分で鍋割山山頂である。ちょうど山頂手前で今日はじめての登山者がすれ違ったのである。

山頂は大勢の人がいた。ちょうど山頂は晴れていて周辺を見渡すことが出来た。ただ富士山はこの時は見えなかった。

この鍋割山は1200m台で北に控える蛭ヶ岳などの山よりそれほど高くないが山頂が広々して見渡せるのでなかなか良い場所である。

鍋割山荘は鍋焼きうどんののぼりがでていた。900円で食べられるそうで量も多くこの山荘の名物だそうだ。

山頂はじっとしていると寒いので上着を着込んだ。富士山を見るため粘っていたが逆に雲が鍋割山一帯を覆い霧と化してきたため退散することにした。他の人たちも歩き出していた。ただしほとんどの人は塔ノ岳方向である。

大倉バス停まで歩く。歩き始めてすぐに鹿に出会った。歩きやすい尾根道であるが同じ方向に歩く人は誰もいない。ただ、すれ違う人たちには大勢出逢った。

雲がとれて右手に富士山が見えた。男性2人(だったと思う)が登ってきた。見るとかなりの荷物を背負っていた。山荘に荷揚をしているのか。重い荷物を持って歩くことを歩荷(ボッカ)と言うらしい。

後沢乗越の分岐を左に進む。樹林の中の下りで展望は無い。沢が右手に存在している。その沢とミズヒ沢の合流点に着いた。この時間でも登ってくる人がいた。多分山荘で泊まるのであろう。

時間的にまだ明るいのでミズヒ大滝を見に行く。前日、ネットで滝までの道が存在していると言う情報を得ていたので、是非見たいと思っていたのである。

それほど時間はかからず滝まで到着。滝は岩陰の右手に存在していて、遠くからは存在は確認できない。沢の右を歩いていたのであるが、対岸に渡り存在をようやく確認した。落差25mの立派な滝である。

正規の道に戻る。このミズヒ沢まで車道が繋がっているようで車(山荘管理者の車)が1台停まっていた。ただし道はかなりの悪路である。

長い車道(西山林道)歩きである。途中の二俣までは一般車が入れる。その二俣付近に分岐があり、塔ノ岳と鍋割山の周回コースとして便利である。

途中黒竜の滝というのがあるので見に行った。道をかなり下ったところにある。それなりの滝であるが丹沢にはこのような滝は沢山ある。疲れているのに見に行く必要は無かったのかもしれない。他の登山者もこの時何組か前後を歩いていたがこの滝を見に行ったのは俺だけである。

この黒竜の滝一帯は表丹沢県民の森として整備されていて東屋や遊歩道がある。

四十八瀬川沿いをそのまま行けば渋沢の駅に出られるが大倉からのバスを使う。本数もかなりあり歩く時間が短縮できる。ただし薄暗い獣道を歩くことになる。暫くすると畑や民家が見える開けた土地に出る。

バスは16時台は10、18、38、55とある。38分のに乗れそうなのではや歩きでバス停に向かった。大倉周辺は丹沢の表口で店などあって賑やかである。

渋沢の駅で軽く食事してから小田急の列車に乗る。厚木でJRに乗り換え。ホリデーパスなのでJRを使ったほうが安いがそうでなければ小田急で新宿まで行ったほうが時間的にも早いと思う。