苗場山

中津川渓谷 大瀬の滝
ツツジ 雪渓を数度渡る
草原が出現 行く手に大量の残雪
ワタスゲ ヒメホタルイ(多分)が生えている池塘
チングルマやイワカガミ 山頂近くの残雪
山頂脇にある苗場山頂ヒュッテ 山頂付近からみる広大な高層湿原
苗場山山頂 多くの登山者
南(昌次新道)方向 残雪と池塘とどこまでも続くような湿原

2006年7月8日土曜日

小赤沢三合目9:10-9:59五合目-11:06八合目-12:06苗場山山頂-13:41五合目-14:23三合目駐車場

7月になったことだし天気が良ければ出かけようと思った。以前18きっぷ消化を兼ね電車で津南方面から小松原湿原経由で登るはずだった苗場に行くことにした。このときは電車に乗ったまでは良かったが大雨で発車しなくあえなく断念したのだった。

今回は車で小赤沢三合目まで走らせる。いくつもある登山コースで最短で登頂出来るのだ。ただ、関東方面からだとアクセスは良くない。湯沢ICを過ぎ塩沢石打で下り津南から今年の豪雪で有名になった国道405号を走る。

道は細くカーブが連続する区間も存在する。中津川渓谷「へいけ茶屋」でドリンク購入してさらに進む。小赤沢の集落がある。ここには温泉があり日帰り入浴施設もあるらしい。ここの集落から苗場山へと向かう道が小赤沢登山道であるが幸いなことに三合目まで車で行くことができる。

途中に滝があったので小休止を兼ね見学。サンダルで近くまで行く。大瀬の滝と言う落差20m程の直瀑だ。

三合目駐車場まではおおむね舗装であるが一部砂利の悪路でその箇所だけ慎重に通過した。

登山口の駐車場はガイドでは30台となっていたがきちんと停めれば100台以上停められそうである。土曜日なのですでに多くの車が停まっていて出発の準備をしている登山者もいた。ここにはトイレもある。

学生っぽい女2人、男1人のグループのあとを続くように登山開始。ちょうど怪しげなおばあさんが下山してきたが何者だろう。山菜採りだろうか。3人組を追い越し順調に高度を上げる。ただぬかるみで足元が滑りやすくかつ泥だらけになりやすい。

樹林帯の道の傍らにはギンリュウソウが生えている。暫くしたところにはツツジやイワカガミが咲いていた。五合目付近からは残雪が現れ始めた。

さらに進むと沢が雪で埋まっている場所に着く。いわゆる雪渓である。雪の上に立ち止まると涼しい風が流れてきて気持ちいい。この付近の笹薮でたけのこ採りをしている人がかなりいた。最初何をしているのかわからなかったがちょうど山菜採りをして帰る男性に聞いたらたけのこを採っているとのことである。

五合目と六合目の間に水場があり利用した。小休止を入れまた進む。そして遂に広大な湿原の一角にたどり着く。

来る前から存在は知っていたが高層湿原を目の前にするとなんとなく気分が良い。しかも花が沢山咲いている。イワイチョウやチングルマなどが木道沿いに見られる。ワタスゲやイワカガミなども確認できた。

一旦樹林帯を通るとまた湿原が現れる。池塘が存在し、その中にヒメホタルイと思われる植物が生えている。木道を進み、軽く左に回りこむように登ると大量の残雪が現れる。その上を歩く。歩行には全く問題なくこういう所を7月に歩けるなんてこれまた気持ちいい。

雪原を過ぎるとやがて山頂ヒュッテが見える。山小屋はもうひとつあり遊仙閣という小屋もある。その遊仙閣の脇に山頂標と三角点がある。最初山頂が分からず神楽ヶ峰方向に進んでしまった。

山頂の北側以外は湿原が広がっており特に南方向は遥か彼方まで続いているかのような感じだ。登山者も老若男女様々な登山者がいる。

山頂の南(昌次新道)から登山者が進んできた。こちらはまだかなりの雪が残っている。もう少し早い時期だとガスが出るとどこを歩いているか分からなくなりそうな感じだ。この昌次新道は下ると秘湯赤湯がある。

帰りは来た道を戻る。

五合目より下はぬかるんでいるのでズボンの裾が泥だらけになった。やがて駐車場のある三合目に着いた。直前に山頂に向かう団体とすれ違った。かなり遅い時間に出立する人たちである。

帰りは切明温泉で立ち寄り湯して帰る。奥志賀〜信州中野IC経由で帰る。