男体山

二荒山神社前バス停 二荒山上奥宮登拝口 奥が登拝門
一合目 中禅寺湖(六合目〜七合目間から)
日光二荒山神社奥宮 男体山山頂 御神像
男体山山頂(2486m)剣が
天に向かってさしてある
三本松から見る男体山

2003年8月20日水曜日

成東4:56-5:14大網5:18−5:42千葉5:53-6:23錦糸町6:28-6:38秋葉原6:40-6:44上野6:51-8:22宇都宮8:23-9:09日光9:25-10:18二荒山神社バス停-二荒山上奥宮登拝口10:29-11:43五合目11:56-13:51男体山山頂-三合目15:18-志津小屋15:46-16:20林道途中〜車〜16:29三本松-17:17竜頭の滝バス停17:25-18:17JR日光18:21-19:01宇都宮19:07-20:50上野20:53-20:56秋葉原20:59-21:06錦糸町21:11-21:57佐倉21:59-22:23成東 =歩き
二荒山上奥宮登拝口10:29-10:34一合目(5分)-10:48二合目(14分)-11:01三合目(13分)-11:28四合目(27分)-11:43五合目(15分)11:56-12:09六合目(13分)-12:43七合目(34分)-13:09八合目(26分)-13:27九合目(18分)-13:51男体山山頂(24分)

交通費 JR線内2300円(青春18きっぷ使用)日光-二荒山神社バス停1100円 竜頭の滝-日光1350円 合計4750円

悪天候により土日に予定していた山登り(苗場を予定していたが雨の予報により巻機山に変更)ができなくなったので(電車が遅れて成東に着き乗った列車が佐倉-成東間が雨のためストップ)急遽会社(代休がありそれを使用)を休んで平日に山登りをすることにした。

どこが良いかと考えた結果、比較的交通の便が良い日光の男体山に行くことにした。湯元温泉行きのバスは1時間に1本の割合で走っていて中善寺温泉(二荒山神社バス停まで歩いて15分)止まりをあわせると1日28往復もあるのだ。

平日と言うこともあり、列車は通勤客がほとんどである。都合が良いことに、宇都宮ですぐに日光行きがある。平日の下りなので、乗車率はさほどでない。ただし、下野大沢-今市間だけは学生(中学生がやけに多かった)で満員だった。

JR日光駅に着きバスに乗り換える。9時19分に中善寺温泉行きのバスがありそのすぐ後に湯元温泉行きのバス(9時25分発)がある。中善寺温泉行きのバスには7〜8人乗車していったが湯元温泉行きは俺を含めて3人である。

バスはすぐに東武日光駅前バス停に着いた。そしたら沢山乗車してきた。満員ではないが平日のわりにはかなり多い。

市街地をバスは通りいろは坂へさしかかる。途中、先に発車していた中善寺温泉行きのバスを追い越す(バス停で乗降客がいたため)。かつては対面通行であったいろは坂だが(1966年まで)今では上りと下り別々の道路である。

雨を心配していたが、中禅寺湖周辺は晴れであった。二荒山神社前で降り登山口になっている二荒山神社中宮で入山料500円払った。

巫女さんからお守りと案内図をもらう。この登山口となる登拝門は5月5日から10月25日の間、門が開かれている。門をくぐると暫くは階段を登る。一合目までは入山料500円は要らないようだ。

ここまで、観光客数名がいたが、この先は暫く人はいなかった。本格的な急登の登山道を登ると右に石で作られた二合目の標識がある。

登山道からややそれたところにあるので見落とすところだった。三合目から四合目までは工事用の舗装道を歩く。ここだけ楽だった。

治山の砂防提がありそこから中禅寺湖が良く見える。四合目の鳥居をくぐると階段を上りそしてまた急坂の山道だ。岩や木の根が所々露出しているがさほど難儀な道ではない。

五合目に避難小屋がありここで小休止。この避難小屋はそれほど立派な建物ではない。ここで、今日始めての登山者発見。単独の中年男性である。快調に下っていった。

工事用の道路以外はひたすら登り続けるだけの道なのでかなり疲れる。六合目から八合目辺りは休息を入れながら進む。この辺りはガレ場になっていてちょうど5〜6人の男女の年配のグループが下山していたが先頭の男性がここでこけていた。

荷物を何も持たない、超軽登山者が軽快に追い抜いていった。晴れていて暑いので水分補給はどうするのであろう(登山道には水場は無い)。

八合目の手前で親子3人に出会う。あとどれくらいかきいてみると、1時間くらいはかかるとのことである。同じ登山道を往復はつまらないので山頂登頂後、志津小屋経由で帰るつもりであるが、18時20分位の三本松からのバスに余裕をもって乗るためにはこの急登を頑張って登らなければいけない。

八合目を過ぎると少し坂はなだらかになり、赤っぽい土の道になる。九合目までは樹木でさえぎられて眺望はなかったがここから、中禅寺湖や戦場ヶ原などが遠望できる。赤茶けたガレ場を登ると御神像が見える。山頂は近い。

二荒山神社奥宮の前を通り、さらに歩くと天に向かって剣が指している場所がある。奥宮より少し小高くなっていて三角点があるこの場所がどうやら山頂らしい(国土地理院は七日、男体山の標高を、現在より2メートル高い2486メートルとすると発表した。登山者から「山頂の測量の基準となる三角点より高い岩場がある」と指摘を受け、三角点を十一メートル南西に移して測量をやり直した結果、2メートル高くなった。 これまでの標高は、一八九三年に測量された2484メートルで、百十年ぶりの変更。 =10月8日のニュース)。

しかし、この、天に向かってさしてある剣はどういう意味があるのだろうか。頂上は天気が良かったが誰もいなかった。

進路をさらに進め、志津小屋方面に歩き始めると正面に大真名子山や女峰山が見える。進行左側はえぐれていてどうやらこれが馬蹄形の爆裂火口跡であるらしい。ここで、少し休憩。18時台のバスにはどうやらゆっくりでも間に合いそうである。

また、歩き始めると、甲高い獣の声がした。その獣は俺を見るとものすごい勢いで走り去った。どうやら鹿だったようである。こちらの方が驚いてしまった。

土が降雨で流失していて歩きにくい道を下ること、約2時間で、志津小屋に着いた。この小屋は造りは立派でかなりの人数が寝泊りできそうだ。しかし、水場はあるにはあるが汚くて利用する気にはなれそうにない。

ここから5分歩くと林道に出た。三本松まで、長い林道歩きである。携帯ラジオを購入したので高校野球を聞きながら歩く。林道に橋がかかっているが川の流れた跡だけで水は存在していなかった。

舗装している林道を歩き続けると後ろから車が通過していった。しかし、突然、止まった。歩いて車のところに行くと乗せてあげると言ってくれたので三本松まで乗ることにした。

おんぼろの軽自動車にゆられながら話を聞くとよくここで人を乗せるらしい。去年の秋、薄暗くなりかけた林道を歩いている老人を駅まで乗せたとか。しかし、この老人は無謀で無計画な人である。

三本松でお茶を購入して飲み、戦場ヶ原を見学。時間があったのでついでに、竜頭の滝まで歩いて見に行った。思ったより遠くバスの時間(1本早めの17時台)を気にしながら途中走ったりして滝見学した。

バスは竜頭の滝バス停に遅れて着いた。中善寺温泉バス停ではあらかじめ余分に停車時間とってあったため(通常10分位あるが今回はバスが遅れて約3分停車)、JR日光駅には定刻より少し早く着いた。

中禅寺湖湖畔は晴天であったがいろは坂を下り始めると見事な雲海が広がっていた。そして、日光駅周辺は霧雨が降っていた。

定刻では1分しか余裕のない宇都宮行きの列車に運良く乗れ、しかも、接続がよく、錦糸町発21時11分の佐倉行きに乗れた。これに乗れると以前川苔山で説明した佐倉で待ち合わせている銚子行きに乗れるのである。