両神山

両神山方面(林道金山志賀坂線から) 注意書(八丁峠)
林道金山志賀坂線(八丁峠-行蔵峠間) 鎖場を登る
行蔵峠 両神山山頂
日向大谷口方面からの登山者 東岳付近にいた怪しい男
ツルキンバイと鎖
東岳方面を振り返る(中腹に人) 左の拡大図

2003年7月5日土曜日

成東自宅(車)5:03-7:57東飯能付近-8:29正丸駅(休憩)-10:00八丁峠トンネル登山口10:10-10:55八丁峠11:05-11:51行蔵峠-12:02西岳-12:45東岳-13:19両神山山頂13:32-14:03東岳-14:56西岳-15:03行蔵峠-15:38八丁峠-16:09八丁峠トンネル登山口16:17-16:37秩父鉱山簡易郵便局-17:09滝沢ダム(建設中)-17:49西武秩父駅付近-18:49東飯能付近-22:00成東自宅

東金-千葉西(千葉東金道、京葉道) 700円 船橋(京葉道) 200円 首都高 700×2 1400円 浦和南 300円 湾岸市川-東金 1100円 小計3700円 ガソリン代 10キロ60円換算 往復約400キロ 2400円 合計 6100円

東武夜行列車を使って尾瀬燧ケ岳方面を予定していたが、半日前までに東武の支店で予約しなければいけない関係で次回以降に行くことにして、今回は、近い割には、公共交通機関では日帰りが困難な両神山に車で行くことにした。

近いと言っても約200キロある。朝、5時に家を出る。コンビニで、食料と飲み物を買う。車は、錦糸町の料金所でちょっと混んでたくらいでほぼ順調である。

カーナビによると関越道の花園まで高速を利用するのが一番早いようである。しかし、極力交通費を安くしたいので、関越道は使わないことにした。で、首都高の和光南で下りそこから一般道に入る。

所沢インターの近くを通り、伊豆ヶ岳に行く時に利用した東飯能駅のそばの踏切を通過し、国道299号を走る。やはり一般道は街中では時間がかかった。郊外に出てからはスムーズである。

正丸駅で小休止。トイレと売店による。秩父市内を通り両神村に入ると車はまばらである。今回は、日向大谷でなく八丁峠から登る予定である。こちらのほうが情報によると駐車場の空きがあるらしい。ただし、よく通行止めになる。

バス停の終着坂本から九十九折りの登りである。志賀坂トンネルの先は群馬県であるが、その手前を左折。さらに高度をあげ、やがて八丁トンネルの前にたどり着く。

10台以上停められる駐車スペースに5台ほど停まっていたが、1台は峠見物をしてすぐに立ち去った。必要なものだけリュックに詰め込んで登山開始。いきなり急坂である。

樹間の急登の所々に鎖がある。梅雨の晴れ間で足もとはしっかりしている。八丁峠まではさほど難儀な箇所はない。八丁峠にベンチがあり休息をとる。明朝、仕事なので、疲労しないようにペースをとることにする。

この先、危険箇所があると図に書いてあるのを確認する。八丁峠を10mほど下り始めると上落合橋方面分岐である。八丁トンネルを抜けてやや下ったところに登山口があり、こちらを利用する人も結構いる。

峠を下り始め上落合分岐をすぎしばらくしたら、また登りである。鉄柱跡らしき場所から周辺の山が良く見える。さらに登りつづけると岩場に鎖がある。

鎖が腐って外れることを心配しながら登る。このため、鎖にはあまり体重をかけないようにする。ずいぶん用心深い性格である。

しかし、次から次へと鎖場が続くので、しかも急傾斜であるから鎖を頼らねばならない。体重全部をかけても鎖は大丈夫である。

八丁峠から20分ほどのところの岩場から、来るとき使った林道、金山志賀坂線が見える。両神山方向を見ると小さなピークがいくつか見える。小さいと言っても山は鋭角だ。

鎖場の脇に黄色い花(ツルキンバイと言うらしい)が咲いていた。ほぼ、直角な鎖場をいくつか登ると行蔵峠である。標識では、西岳まで、0.1kmと書いてある。なるほど、100m先に山がある。

この、行蔵峠と、高さは大体同じであるが、一旦、斜面を下らなければならない。11分かかって西岳に着く。東岳まで0.8km、両神山頂1.8kmと書いてある。

また、下り、暫く進むと、岩場の鎖を登る。登りきったら、龍頭神社奥宮の祠がある。さらに進むと、今日はじめての登山者発見。かなり慎重に鎖場を下っていた。もう一人発見。計2名。

そこから、5分くらいしたら、東岳である。ベンチがあるが、先客(中年夫婦)がいたので、通過する。人が結構いると思ったら、若い女性を含む、7人のグループとすれ違う。鎖場の連続なので大丈夫なのだろうか。

東岳を過ぎると、鎖場はさほどではない。男性、2人組に、道を聞かれる。山頂から直下のコースがあるらしく、そのルートが不鮮明で道に迷って、元のコースに戻って下山(上落合橋登山口)していると言う。

確かに、かつては登山道(落合橋登山口ルート、情報によると登山中小石が、下にいる人の頭に良くあたるらしい)であったが今は、危険防止のためであろう、図には廃道と書いてある。

登りはじめて約3時間10分で両神山山頂に到着。もう少し早く着くと思ったが、想像以上の難儀なコースだ。山頂には5人のパーティ(うち一人女性)が占拠していた。隅でカレーパンを食べコーラを飲む。

頂上からの景色を見ようと場所を移動する。日向大谷方面からの登山道を汗びっしょりで男性が登ってきた。山頂のすぐ脇に祠や石像がある。遠くの山は霞んで見えないが天気が良いので近くの山々の緑が目に良い。

帰りは来た道を下山する。東岳のベンチで休息しようと思ったら先客がいた。ヘルメットに腰にロープ。本格的な岩登りのスタイルだ。

この中年男性以外にはここまで、登山者に会わない。さすがにこの時間に頂上目指す人などいない。下山する人もいない。さっき、頂上にいた人たちは、日向大谷に下っていったのだろう。

くたくたになりながら、鎖場を下り、また登ると西岳であるが、なんと、アベックがこちらに向かってくるでないか。両神山山頂から日向大谷方面に1時間くらい下ったとこに山小屋があるのでそこにでも泊まるのだろうか。

暫く、岩場で腰掛ける。非力な女性はどのように登るか見てみようと思ったからである。私の座った岩場から下って、木の陰になっていてその先に上りの鎖場があるのだ。

しかし、ゆっくりなペースであると見え、鎖場になかなか姿を現さない。と、思ったら東岳からの急傾斜から人の声。どうやら、頂上にいた5人組がこのルートで下山しているらしいのだ。

私は視力が割といいほうなので人の姿がかろうじて確認できた。慎重に下りている。先ほどすれ違ったアベックも男性が先に、続いて女性がゆっくり鎖場を登っていった。

行蔵峠を過ぎ八丁峠に到着。ベンチで休息をとろうと思ったら、とっくの昔に下山したと思った東岳付近ですれ違った7人くらいのグループがいた。女性が3人いたので仕方のないところであろう。

難コースを踏破したわりには女性らは元気であった。八丁峠を通過してトンネル脇の駐車場に向かう。

八丁峠-八丁トンネル登山口間に危険箇所ありと登山口でもらった図に書いてあるが、確かに鎖場や急傾斜などあるが西岳付近の鎖場の連続から見れば大したことない。

やがて登山道から駐車場が見える。全部で5台停まっていたが、一台は自分の車でもう一台は老夫婦が峠見物していたようで、3台が登山中の人たちの車であろう。

なお、八丁峠を過ぎてすぐ分岐する登山道があり峠から1時間50分で坂本バス停(本数少ない)に着く。自分の車にやっとたどり着いた。着替えて、登山靴脱ぎかかとつきのサンダルを履きエンジンをかける。

帰りはトンネルをくぐって大滝村経由で帰る。トンネルを過ぎ暫くすると上落合登山口がある。車が1台停まっていた。暫く下ったところに日窒鉱山秩父鉱業所がある。簡易郵便局もあった。

国道140号線に出ると大滝ダム(建設中)が見える。ダムの観光施設の脇の自販機でドリンクを買い飲む。埼玉の街中でかなり時間がかかってしまった。

戸田南から首都高に乗ろうと思ったが間違えて浦和南から乗ってしまい300円余計に払う羽目になってしまった。東金のjomoでガソリン入れて22時帰宅。