至仏山

鳩待峠標高1591m 泥んこの登山道
尾瀬ヶ原が一瞬見える 花咲く草原
タカネシオガマ 至仏山山頂2228m
視界がようやく開けてくる 岩場の急斜面
尾瀬ヶ原に咲くニッコウキスゲ 至仏山方向
山ノ鼻 川上川

2006年7月16日日曜日

鳩待峠7:05-8:20オヤマ沢-8:59小至仏山-9:53至仏山10:11-12:29山ノ鼻12:55-13:48鳩待峠

長野の空木岳に行く予定だったが天気が悪そうなので歩行時間の短い至仏山に変更。こちらは朝の段階で雨降ってないようだし予報も曇りだった。しかしあとで後悔する。

朝と言うか真夜中の1時半に家を出る。登山口の手前戸倉で一般車両は駐車。1日1000円也。高い。そこから鳩待峠までは1人900円で乗合タクシー利用。かなり飛ばす荒い運転である。

7時過ぎに尾瀬の入口、鳩待峠にたどり着く。かなり賑やかである。普通の人、すなわち尾瀬ヶ原の散策なら山ノ鼻への下りとなる。そこからも至仏山に登れるが先に至仏山に登り、山ノ鼻〜鳩待峠と周回コースを取ることにした。

天気は曇りでそれほど暑くない。晩に雨降ったようであたりは濡れている。早速登りはじめる。登山道はぬかるんでいてひどい状況である。しかも川でもないのに場所により水の流れがある。

甥っ子は登山靴が自宅で行方不明になったと言って普通の運動靴で来た。最初は大丈夫らしかったが、その後は想像したような状況になったようである。私は靴の表面は多少泥が付いたが中は全く濡れない。

登山口から1時間ほど歩いた地点からちょうど尾瀬ヶ原が下方に見えた。ただ、雲が多く燧ケ岳は見えない。鳩待峠の小屋も見えた。携帯でレーダーを見ると雨雲が新潟との県境付近からこちらに向かっているようだ。

登山道の右側の沢には残雪が存在している。その少し先でオヤマ沢を通過する。水の流れが多くないがある。ただ登山道も昨日かなり雨が降ったようで、濁流となっている。

心配した雨も降り出し、憂鬱な気分で頂上を目指す。道の傍らに花が咲いている。タカネシオガマやハクサンイチゲ、黄色い花はシナノキンバイか。シャクナゲの白い花も見れた。それほど花に興味はあるわけではないが多少心が和む。

小至仏山まではカッパは着なかった。しかし雨は止まずかなり強くなってきたので仕方なく着た。尾瀬は登山道は整備されていて歩きやすいかと思ったが岩場が結構あり神経使う。しかも、足腰不安定そうな老人も登っていたので大丈夫だろうかと心配したりしたのであるが。

やがてガスの中から至仏山が現れる。大勢の人がいる。しかしまたガスで見えなくなった。少し遠目から画像を撮ろうとして粘って待っていたがガスがひっきりなしに通過するので諦めて頂上に向かった。

10時前に至仏山山頂に到着。360度の大展望のはずだが何も見えない。ただ一瞬、ガスが晴れて西側の景色がちらっと見えた。天気がよければ尾瀬ヶ原や周辺の山々のすばらしい景色が眺望出来たはずなのだが。

粘って待っても天気は良くなるわけでもないし下山することにした。山ノ鼻方向に下る。これが結構急な斜面なのである。木道が整備されている所もあるがそうではないところは岩場の急斜面でしかも濁流がある箇所もあり、気をつけて下る。

この時間、登ってくる人が結構いた。急斜面は登りはきついが転倒を避けるためにこちらから山頂を目指す方が場合によっては良いかもしれない。前方にいたご婦人は下る途中で軽く滑って岩の隙間にお尻が挟まったようだった。

樹林帯に入り、暫く下ってようやく広大な湿原にたどり着いた。尾瀬に来るのはもう大分昔、15年くらい前になろうか。その時は沼山峠から尾瀬沼往復だった。確か5月の終わり、山開きの日だった。尾瀬ヶ原は今日が初めてである。

まあ、尾瀬ヶ原に来たと言ってもほんの端っこにたどり着いただけであるが。

山ノ鼻は大変賑やかなところで湿原を散策している人が大勢いた。ニッコウキスゲなど咲いていたが花はそれほど目立って咲いてはいなかった。聞くところによると場所によりニッコウキスゲが一面咲くらしいが季節が今年は遅れ気味らしい。

小屋の売店に寄り小休止、花豆ジェラートを食べる。甥っ子も食べていた。山小屋もいくつもあり風呂がある山小屋も多いらしい。但し、温泉ではないと思う。燧ケ岳の麓の赤田代に冷鉱泉が渋沢温泉小屋は33℃の温泉が調べたらあるらしい。

帰りは川上川にかかる橋を渡り木道の良く整備された通りを進む。川上側沿いに沿って軽い上り坂を歩く。川上川は只見川になりのちに阿賀野川となって新潟、日本海に流れている。

山ノ鼻付近で一時的に雨は止んだがまた降ってきた。登山口の鳩待峠に帰ってくる頃にはかなり降ってきた。乗合タクシーで駐車場に戻り、車で我家に向かう。途中笹湯と言う日帰り入浴施設に寄る。

今回は、残念な天候だった。今度来る時があれば天気の良い時に山小屋で一泊で来て見たい。