皇海山

一の鳥居 庚申七滝
夫婦蛙岩 クリンソウ
庚申山荘 庚申山山頂1892m
鋸山(左)と皇海山 鋸山に向かう岩場の難路(鎖&梯子)
鋸山山頂1998m 奥は皇海山 皇海山山頂2143.6m
六林班峠 沢を幾つか渡る

2004年6月18日金曜日

成東自宅1:20〜(車)〜4:55銀山平5:00-6:06一の鳥居(庚申七滝)6:16-7:43庚申山荘-9:03庚申山山頂-11:13鋸山-12:41皇海山山頂12:47-14:08鋸山-15:12六林班峠-17:28庚申山荘-18:21一の鳥居-19:19銀山平19:25-20:05水沼温泉21:00-0:30成東自宅

交通費 東金IC〜京葉道路900円 首都高700円 関越道館林IC1500円 合計6200円(往復) ガソリン代420キロ2310円(20キロ110円換算) 総計8510円

会社の代休を利用して山登りをした。今回は庚申山から皇海山まで標準で14時間と言うハードなコースを1日で歩こうと言う予定である。

自宅を深夜の1時20分に出る。登山口である、銀山平に5時前に到着。朝4時に登山口に着きたかったんだが・・・。この、銀山平の林道ゲートに駐車スペースが7台分位あり1台だけ停まっていた。端に停める。

途中のコンビニで買った食糧やドリンクなど詰め込んで歩き始める。気温は15度位あり今日は少し暑くなりそうだ。一の鳥居までは林道歩きである。

道は歩きやすいが便所バチ(黒い蜂のような生物)が五月蝿い。庚申渓谷は紅葉の名所らしい。看板に書いてあった。一の鳥居からすぐの所に庚申七滝があり見に行く。

この滝は多分7段あるから七滝というのではないか。雰囲気的には緑の中の落ち着いた所にある。ここから登山道である。庚申川の支流が途中まで流れている。

流れが途切れた所に鏡岩と言う巨大な岩がある。そこから10分位歩いた所に夫婦蛙岩がある。この付近には猿がかなりいた。ここまで誰も遇わなかったが中年の人が追い越していった。

庚申山荘付近はクリンソウがかなり咲いていた。山荘は人の気配は無い。ここから庚申山に向かう。岩山から水が湧き出ておりパイプで山荘に供給しているらしい。水は冷たく旨い。

道はこのあたりから険しくなり神経を使う。庚申山はコウシンソウの自生地とあるがどこに生えているのか気が付かなかった。

初の門と言う岩場をくぐり一の門を過ぎ、大胎内に着く。ここで分岐のお山巡りコースの方は通行には十分注意と書かれていた。

ここから30分ほどで庚申山山頂に到着。樹木の中にあって展望は無いが少し進めば展望が得られる。そこから皇海山が見える。

ここからの道は一部熊笹が繁茂していて胸まであるがさほど通行には支障は無い。ちょうど比較的若い男性が後ろを歩いて来た。見晴らしの良い岩場のピークで少し休憩。男性を先に行かせる。

この先は岩場の難路でロープや梯子、鎖場がある。この道を慎重に通過し、暫く歩くと鋸山に着く。この辺りで雨が降ってきたので、これはまずいと思ったが大したこと無くてよかった。

ここから皇海山までは目の前にあるが一度不動沢のコルまで下る。そこで分岐の不動沢コースは往復5時間ほどで行けるので皇海山のみの場合は便利である。

ここまでかなり体力を使ったが体調は良い。しかも、ドリンク500mLを4本、チューブ式ゼリー3つを持ってきて、適度に補給しているので獣に襲われない限り大丈夫であろう。

皇海山の最後の上りを歩くとなんと中高年の集団が下山してきたのだ。27人いると言っていた。

山頂まで0.4キロの標識を過ぎた所で早朝追い越された男性とすれ違う。この先急登でその先はなだらかですぐに山頂であると言っていた。

息をきらせながら登ると鋸山の前で遇った男性とすれ違う。下山道の話をした。帰りは私と同じ六林班峠経由で帰るらしい。

登山開始から7時間41分で皇海山山頂2143.6mである。樹林の中の山頂で展望は無い。しかも虫が目や耳元を飛び回っていて五月蝿い。

この山は経路の半分以上は変な虫(蝿や便所バチのような生物)が生息している。気温は20度くらいあり汗だらだらである。深田久弥はこの山のことを「今なお静寂の中にある」としてるがまさにその通りである。

帰りは鋸山から六林班峠に向かう。難儀な箇所は無いが熊笹がかなり生えていてテープなどの目印を見落とさないように歩く。途中、コンビニで買った食糧を食べる。フルマラソンの経験(ベテランの人の話)などから腹のすく前に食べておいた方が体に良いのだ。

鋸山から約1時間程歩くと足元に三等三角点がある。ここが女山1835.9mらしい。六林班峠は袈裟丸山方向の分岐点になっているが、踏跡程度の難路らしい。

ここから庚申山荘の道はゆるい下りでかなり歩きやすい。道は山腹に沿うように存在していていくつか沢を渡る。途中、水不足に陥った場合庚申山付近から六林班峠までは水場は無いがそれ以外はかなり多く水場がある。

皇海山から誰も遇わないが鹿にはかなり遇った。鹿は俺を見ると大抵奇声を放って逃げていく。もう少しじっとしてくれればデジカメで撮れるのに。

六林班峠からかなり歩いた。暗くなる前に下山したいので早歩きで(と言ってもいつも歩くのは普通の人より遅い)歩く。天下見晴の分岐を過ぎると庚申山荘まで僅かである。

山荘の前のベンチには宿泊者と見られる人たちが談笑していた。通常、ここで一泊して次の朝、早立ちして山頂を目指すのが良い。

薄暗くなり始めた山道を歩き続けると人が登ってきた。庚申山荘まであとどのくらいと聞かれたので「300mで山荘です」と言ってあげた。ちなみに公共交通機関だと渡良瀬渓谷鉄道の原向駅から銀山平まで車道歩き2時間程である。

一の鳥居を過ぎ、林道にでる。あと1時間程で登山口だ。携帯ラジオが電池切れで途中でだめになったが再度スイッチ入れたら聞こえたので聞いて帰る。

銀山平の国民宿舎かじか荘の明かりが見えた。もう少しだ。7時20分にようやく車の所に到着。かじか荘は入浴8時までなので車で少し下った所にある水沼温泉センターに寄る。

ここは9時まで営業していてしかも駅に隣接しているので列車利用でも便利な所である。風呂に入った後手打ちそば定食を食べる。疲れた体に温泉とそば定食で元気が復活した。帰りは館林までの一般道で少し混んでいたがその後は順調であった。土曜日は公休なのでゆっくり休もう。