高妻山

戸隠牧場から戸隠山方向 沢沿いコースを進む
高妻山山頂方向 シラネアオイ
山頂手前にある十阿弥陀 高妻山山頂2353m
戸隠牧場の先に見えるのは飯綱山か 走る外人

2009年6月20日土曜日

戸隠牧場5:32-7:27一不動-8:44五地蔵山-11:07高妻山山頂11:23-13:57七薬師-15:22氷清水-16:45戸隠牧場

本格的?登山の今シーズン第一戦ではないが、久しぶりに日帰りとはいえ長丁場の登山だ。夜中、車を飛ばし戸隠牧場の登山者用駐車場に着いた。既に明るくなっていて早出の登山者は出て行ったようだ。

ここには自販機がありドリンクを購入出来る。たくさん買っておけばよかったとあとで思った。

牧場の敷地内を暫く進むと沢沿いのコースへと道は変化する。タニウツギのピンクが綺麗だ。登山者は前後にいる。土曜日の晴天なのでそこそこ多い。

滑滝や不動滝あたりに鎖場があり通過時は慎重を要す。その先に一杯清水変じて氷清水となった水場がある。この先の一不動避難小屋までは戸隠山へのルートと同じである。体力があれば二山を一度に制覇してもよい。

順調に歩を進め五地蔵山に着いた。この時間帯は朝靄がまだ消えず展望はいまいちだった。後から来た登山者の会話だとここから分岐の道があるらしく帰りはそのルートで下るとのこと。

この辺りまでは足取りは順調だったが、久しぶりの標高差のある山で、しかも気温が初夏の陽気でそこそこ暑かったのでかなり体力を奪っていったのだった。

七薬師を過ぎると高妻山の頂が見えるようになる。ここまでイワカガミやツツジなのの花が見れた。残雪もあった。

八観音辺りから高い木は無くなり日当たり良好の登山道になる。稜線上の登山道は小ピークがいくつかあるがそのたびに登ったり下ったりで足が非常に疲れてきた。

九勢至あたりはシラネアオイがかなり咲いていた。紫の可憐な花である。この先に最後の急登が待っていた。残る力を振り絞り登った。

暑さと急登で足取りは相当悪い。しかも太ももが変である。右足に力を入れたら遂に攣ってしまった。参ったと思った。帰りの道も含めまだ先は長いのである。

右足に力を入れないで登るようにした。何とか十阿弥陀まで来た。残り僅かだ。標準で山頂まで4時間40分のところ5時間半もかかってようやく高妻山2353mに着いた。ぐったり岩場に倒れるように座った。

山頂からの展望は朝方の靄(もや)もだいぶ解消され、妙高山や火打山、飯綱山とか多くの山が確認できた。この山は残雪は僅かだがまだ山肌に雪が目立つ峰も多かった。

タカネザクラ(ミネザクラ)の咲く山頂を後にし登山口へと向かう。下りなので普通は早く進めるが力を入れたら太ももが再び攣った。左もである。少々、休憩して痛みが引くのを待つ。

急登の登山道を何とか下り終えた。道がなだらかな稜線なら何とかなった。ただ、暑さで水の消費量が半端では無く、底をつきかけていた。

事前に調査していれば五地蔵山からの分岐コースへ下ったかもしれない。但し、このルートは水場が無いとのことであった。すでに空になったペットボトルに給水すべく氷清水の水場へ歩を進めた。

一不動の手前の樹林帯の坂で途中であった外人に追い越された。ものすごいペースで歩いてきたというか走ってきた外人である。

待ちに待った水場に到着したが長蛇の列が出来ていた。どうやら一不動の避難小屋に泊まる連中であるようだ。大量に汲んでいるのでちょろちょろ程度しか出ない水場では時間がかかるのだ。

緊急時以外利用禁止だが、ここに泊まると楽に戸隠山も制覇できるという目論見であろう。どうせなら有人のちゃんとした山小屋にしたほうが良いと思う。禁止の理由の一つに下の水場の水質悪化の懸念がある。トイレも整備したらいいと思う。

下りは登りより相当長く感じた。休み休み登山すればよかったのだが、温泉宿を予約したせいで時間が気になったのだ。戸隠の牧場を通りようやく駐車場にたどり着いた。茶店があるのでそこでソフトクリームを食べた。ドリンクも買って飲む。

戸隠牧場から少し遠い七味温泉と言う所までかなり距離があった。食事時間は普通18時頃であるが少し過ぎてしまった。途中で遅くなる旨の連絡を入れた。温泉も料理もまずまずであった。