丹沢山

秦野からのバスは満員で座れなかった 植樹のボランティアも含め多数の登山者
二の塔 烏尾山荘 一泊二食付きで5千円
鎖場 塔の岳山頂と犬
塔の岳山頂で休息 木道
丹沢山山頂 ブナ林
本間ノ頭1345m ピークがいくつか続く 宮ヶ瀬湖 バス停は近い

2003年5月24日

成東4:56-大網-千葉-6:42品川6:49-7:37茅ヶ崎7:47-8:10厚木8:21-8:23本厚木8:30-8:47秦野8:55-9:31(定刻9:41)ヤビツ峠9:38-9:56富士見山荘-10:53二ノ塔-11:09三ノ塔11:16-11:40烏尾山荘-11:58行者ヶ岳-12:35新大日-13:10塔ノ岳13:22-14:21丹沢山14:33-15:11太礼ノ頭-15:32円山木ノ頭-15:59本間ノ頭-16:35休憩16:40-17:27金冷シ-17:41青宇治橋分岐-18:08御殿森ノ頭-18:43登山口-18:49宮の平バス停18:52-19:42本厚木駅19:47-20:17厚木20:28-20:53茅ヶ崎21:00-21:44品川21:47-23:08(定刻22:39)千葉23:11(定刻23:04)-23:52(定刻23:44)成東

JR線内ホリデーパス 2040円 厚木-秦野間 270円 秦野−ヤビツ峠間バス 460円 宮の平バス停-本厚木駅間バス 630円 合計3400円

丹沢山は日帰りでは終バスの関係で無理だと思っていたが、宮ヶ瀬からの終バスがかなり遅くまであるので、それを帰りに使うことで可能になった。

帰りのルートの時間が手持ちのガイドに載っていないので800円で山と高原地図(昭文社)を買う。成東発4時56分の東金線に乗る。車内の広告で、ホリデーパスが2300円に値上げされることを知る。

品川で駅弁を買って東海道線の小田原行きに乗り込む。ボックス席で食べる。茅ヶ崎で相模線に乗りかえる。ドアの開閉が乗客によるボタン操作の車両である。厚木で乗り換え。JR厚木駅のホームは1つしかない。

小田急線への乗り換えは改札を出なくてもよいが秦野でのバスの乗り換え時間があまりないので、改札を出て小田急のきっぷを買うことにしようと思ったが、自動改札がホリデーパスを認識できないようで出られないのでやめる。

厚木は不便である。小田急の急行が止まらないのである。普通の本厚木行きに乗る。久しぶりに小田急に乗る。本厚木で乗り換え、秦野で下車。窓口で精算、すぐにバス乗り場にいきバスに乗りこむ。満員である。

バスの運転手が信号待ちなどで動き出すとき「はっつシューシュー」となぜか言うのである。多分、発車しますと言いたいのであろう。前で立ってた女の子2人が笑っていた。

蓑毛を通過してからかなりの急坂を登る。午前のヤビツ峠行きはこの便が最終である。後の便はこの蓑毛どまりである。ヤビツ峠に定刻より10分ほど早く到着(後々助かる)。駐車場は一般の車で満車である。

コーラを買ってその場で飲む。140円したが空き缶回収ボックスに投入すると10円戻ってくる。9時38分、歩き始める。暫く、舗装道路を歩く。

猫の鳴き声が遠くから聞こえる。私は東丹沢山猫と勝手に命名(多分ただの捨て猫だと思う)する。学生っぽい女性を含む5,6人のグループにかまわれていた。

富士見山荘を過ぎたところから登山道である。かなり登山者が多い。中高年の組が大体前後にいる。途中から植樹のボランティア、総勢100人位に合流。そういえばヤビツ峠の上り坂で何台ものバスとすれ違った。

ということで、登山道は渋滞である。植樹をする苗木を一人ひとつ背中にしょって老若男女10名ほどの単位に分かれてリーダーと見られる、若い男性または女性が先頭に立って登山していた。

登山道を登りはじめて約1時間で二ノ塔を通過。そこから10分ほど歩くと三ノ塔到着。大山が良く見えたがその他はかすんでいてよく見えない。冬来れば空気が乾燥するのでかなり眺望が期待できそう。

植樹の一行はどうやらこの三ノ塔周辺に木を植えるらしい。11時58分、行者ヶ岳を通過。若者が地べたで休憩している。この先、10分くらい進んだところで、最大の難所、岩場の急傾斜である。

安全のため、鎖が左右2箇所、ポールに固定されて、上から下につながっている。先着の中高年のうち、女性が慎重に下りる。その後、私は難なく下りる。すぐ下の小高い岩場に若い男性が休憩している。

先ほどの女性が「優雅に休憩してるわ」と言ったが、確かに、座っていたのは事実だが、我々が下りるのを待っていたのだった。で、鎖場が空くとあっという間に若者はよじ登っていったのである。

岩場に、私も腰掛けた。で、振り返ると、やはり、中年の女性が、鎖にしがみついて静止していた。女性は非力なのでこういう所は難儀である。連れの男性が上から声をかけていた。

登山道は、このグループの下山で、行者ヶ岳で座っていた若者4人(うち女性2人)が順番待ちである。中年女性の一人が、「一般向きのコースって書いてあったのに、すごい所」と言っていた。だが、私のガイドは健脚者向きとあった。

塔ノ岳に予定の時間より少し早い、13時10分に到着。頂上の証拠写真を撮るため標札に向かう。先着で犬が、看板の前に座って飼い主に撮影されていたのでついでにその犬込みで撮る。

ここの山頂は、木々などなく、かなり見通しがよく、広々している。ベンチ代わりに枕木が整列されて、並んでおり、そこに大勢座っている。ここまで、大変のどが渇いてたので、予備として山荘でお茶を買う。500円した。

枕木に座って、靴を脱ぎ、靴下も脱ぐ。新しく買ったシューズの調子はまずまずであったが、まめができそうでちょっと心配である。前もって買ったドリンクを半分飲む。なぜか、ビーフジャーキーも買って持っていったが、これがなかなかうまい。ジャムパンも食べる。10分ほど休憩して出発。途中の草原は尾瀬のような木道になっているところがある。

ちょうど1時間で丹沢山にたどり着く。しかし、少し寂しい。人が少ないのである。なぜかと考えると展望と山頂の広さの関係するところであろう。塔ノ岳より標高は高いのであるが。

ここで、小休止。前日、買ったドリンクを飲みきる。寂しいと言っても10数人はいる。蛭ヶ岳方面にはかなり行く人はいたが、宮ヶ瀬方面には2人しかいない。丹沢山山頂を下山し始めすぐに、2人のパーティと単独の計3人とすれ違う。しかし、これきり、丹沢山方面に登山する人には出会わなかった。

この丹沢三ツ峰ルート(所要4時間)は、よく知られたコースであるが、バス停まで登山小屋が一つもない。しかも、午後2時半を過ぎての下山開始である。人が少ないのもうなずける。

日没の関係上、宮ヶ瀬発18時50分のバスに間に合うように下山したい。19時50分に最終バスがあるが真っ暗の山歩きはなるべく避けようと思う。尾根沿いの左の谷に早戸大滝があるが、それらしき音がする。

木の隙間から蛭ヶ岳と思われる山が左手に見える。暫く下ると、今度は急登である。それがいくつか続く。太礼ノ頭や円山木ノ頭などと呼ばれる1350m位の山をいくつか越えるのである。

本間ノ頭を15時59分に通過。ここで分岐の丹沢観光センターへの登山道は経路の一部が崩落により通行困難となっており遭難者が多数出ており一般者通行止めとなっている。鹿除けのネットが登山道の周りをはりめぐされていた。林の所々につつじが綺麗に咲いていた。

下山し始め2時間ほど歩いたので暫く休憩する。靴下を脱ぎ足の状態を確認する。擦れていたがまめはできてない。アンパンを食い山小屋で500円で買ったお茶を飲む。

そこから、暫く歩いたところで後ろからスポットライトを浴びせられびっくりする。振り返ると、木の隙間から夕日が差していたのだった。また、少し歩いたところで、人の声が聞こえる。周りには、民家など人が造った施設はない。一瞬、遭難した亡霊かと思う。

暫く下山し続けると声がだんだん大きくなる。後ろから、人が下山してきたのだ。アベックがものすごい勢いで通過していった。足は、ちゃんとあったと思う。

ここまで、距離が長いだけでたいしたことないと思っていたが、ここから、スリルのある区間が続く。幅約30センチの小道の下は断崖絶壁。手すり代わりに鎖がある。さらには、木橋が架かっているが、継ぎ目辺りの土砂がほとんど流されていたりして、足を踏み外すと奈落の底につき落ちるところだ。

また、大きな岩に橋が架けてあるがその岩の歩きづらいこと。もちろん、踏み外すわけにはいかない。さっきのアベックは、平気で通過していったのだろうか。すぐ先に、金冷シの標識。

いま、どこをどのくらいのペースなのか地図で確認する。なんと予定より大分、遅れているのではないか。現在、17時27分である。ここから、ガイドのコースタイムだと1時間半かかるので、18時50分のバスに間に合わない。

リュックから500円で買ったお茶を取り出し、残りを全部のむ。一息入れて出発。ペースをあげる。幸い、足の、痛みも、疲労も、頑張るのに大した差し支えはない。

下りで加速して、その先の上りを一気に駆け上がる。また、軽い下りは、そのまま一気に下る。高畑山と言う山があるが、時間がないので、巻き道を使う。

宮ヶ瀬まで、残り3キロちょっとのところで、木の隙間から、宮ヶ瀬湖が見える。暫く進むと、鹿除けのフェンスが、道をふさいでいた。扉になっていたが、開け方がいまいち分からないので、フェンスの隙間をくぐる。

すぐ先にまたフェンスがあるが、ここは、ちゃんと開ける。まだ、外は明るいが、木の中の道は薄暗い。鹿除けのフェンスから暫く標識がないので道間違えたかと思ったが、また、標識があり安心する。

18時40分、宮ノ平バス停0.6kmの標識通過。最後のスパートをかける。ついに、登山道から、舗装道路に到達。信号の左にバス停。宮ヶ瀬バス停まで歩こうと思っていたが、時間がないので、宮ノ平バス停に予定変更する。

ところが、信号のバス停は宮ノ平バス停(三叉路バス停である、ここでも良かったのである)ではない。図で確認すると、信号を右に少し進んだところがそうであるらしい。

宮ノ平バス停には、下山したと見られる、一人の男性がいた。宮ノ平発52分となっていたので、反対にある自販機でサイダーを買う。バスが、ほどなく来て乗り込む。

宮ヶ瀬からの乗客は誰もいない。途中で会ったアベックはどこに行ったのだろう。バスで飲むドリンクがうまい。本厚木までの間に、かなりの乗客が乗り込む。

電車代ケチるため、小田急を使わず、JR厚木駅まで歩く。津田沼を出た所で人身事故に遭い30分停車。しかし、予定の電車が時間を過ぎても接続をとってくれたので乗ることができた。