光(てかり)岳

易老渡 面平
易老岳(茶臼岳方面分岐) 易老岳から少し進んだ地点(光岳方向)
携帯可と書かれた所からの景色 体力的にかなりキツイ最後の登り
涸れている水場 最南端に自生しているらしいハイマツ
亀甲浄土と奥に見える光小屋 光小屋
光小屋からの景色(5時42分) 日の出(6時14分)
光岳山頂2591m 光岳山頂付近からの景色
光岩 イザルヶ岳2540m

2005年11月12日土曜日〜13日日曜日

自宅2:45-飯田IC-9:25易老渡9:30-面平11:00-小ピーク13:23-易老岳13:55-三吉平15:02-16:38光小屋(泊)

光小屋6:22-6:36光岳-6:48光岩-光岳-光小屋7:13-イザルヶ岳7:36-三吉平8:28-易老岳9:36-小ピーク9:53-面平11:41-13:05易老渡-14:20かぐらの湯-浜松IC-自宅

10月は天気が悪くどこも行かなかった。11月はもう山は冬なので通常なら関東近郊の日帰り可能地域しか行かないのであるが今回は少し無理して南アルプスの光岳に行こうと思った。

ここならばまだ雪はそれほどでもないし、無人の山小屋が利用できるようなので何とかなりそうである。

荷物は寝袋や使い捨てカイロを追加して持っていったので少々重い。食料も多めに持っていく。ドリンクだけは500ml2本と少な目である。

家を出るのが予定より遅くなった影響もあるが飯田ICからの距離がかなりあるので登山口である易老渡に着いたのは9時半近くになっていた。広い駐車場には他に赤い車が1台あるだけだ。

登り始めから急登である。面平〜易老岳までただひたすら登る。最初の面平までは遅れを取り戻そうと必死で登ったので30分短縮できたが次のポイントの小ピークまでは休み休み登ったのであまり短縮できなかった。

その先の易老岳まではあまり距離が無く地図の「1:00」の半分の30分位しかかからなかった。気温はそれほど高くないが最初の登りは汗が相当吹き出た。易老岳付近からは標高が高いのと場所により風が結構吹いていたのでそれほど汗はかかなかった。

リスや鹿はいたが他の登山者は全く見当たらない。足元には新しい踏み跡が一つあるので赤い車の持ち主であろう。登山道は雪はほとんど無かった。朝まで雨が降っていたが高速から見えた八ヶ岳は2300m付近より上は白くなっていた。

コースの大半は林の中を歩くので展望は無い。易老岳の手前付近の木の隙間から聖岳が見える。三吉平まで少し下る。途中赤い車の持ち主と見られる人とすれ違った。今日はじめての登山者である。

携帯可能地点と書かれた見通しの良い地点を通過。そこから暫く進むと水溜りが存在していた。表面は凍っていた。その先は沢の跡のような所を登る。

疲労もピークに達していたのでゆっくり登る。水場と書かれている地点に水は流れていなかった。夕闇が迫ってきた。亀甲状土とハイマツを見ながら進み目の前にやがて見えた山小屋に入る。

誰もいないと思ったが先客2名いた。軽く挨拶して私は2階の一角に荷物を広げて寝袋を取り出す。使い捨てカイロを体の各所に貼り付けた。寒さや疲労と軽い頭痛で食欲は無かったのですぐに寝た。

携帯ラジオを聞きながら暫くするともう一人小屋にやってきた。水場はどこかと聞いていた。良く分からないが冬は水が凍って水場は涸れてしまうのではないのだろうか。この場合、雪があれば溶かして水を得る事が出来る。しかし、小屋付近にはほとんど雪は存在していない。

寒さに震えながら夜中になった。寝ながら少しずつ持ってきた食料を食べた。窓から月明かりが光ってるのが見えた。

何とか一晩過ごした。まだ外は暗いが他の人は動き出した。東側の窓を見ると明るくなり始めている。

昨日は雲が多くて確認できなかった富士山が見える。荷物を整理して外に出る。富士山の下には雲海が広がっている。日の出までまた小屋に戻る。2人組みは既に出発していったようだ。

6時14分雲の下から太陽が昇り始めた。左側には富士山。9月の終わりころには富士山の頂上から太陽が出るらしい。荷物を置いて光岳に向かう。それほどかからずに頂上に着いた。樹木に囲まれているが少し歩けば展望が利く場所がある。

山名の由来にもなっている光岩を見に行く。山頂付近からもその一端が見える。10分程下ったところに白い岩がある。その岩に登る。白い石灰岩で出来ているようだがひび割れがすごく崩壊しないのかと思った。その下方にもう一つ同じような岩がある。

光岳頂上付近にも数は多くないが、ハイマツが存在していた。光小屋に戻り、下山し始める。途中イザルヶ岳に寄る。この山は2540mで光岳より少し低いが樹木が無く展望が非常に良い。ただし強風吹き荒れていてすぐに退散した。

下りは順調に歩く。途中一人すれ違う。駐車場に黒い車が停車していたので暗いうちに出発したのだろうか。時間的に日帰りが余裕で出来そうである。易老岳で分岐の登山道は茶臼岳から聖岳へと向かうことが出来るし、茶臼岳から畑薙湖に下りることも出来る。

ゆっくり下山して午後1時過ぎに車に戻った。遠山川の紅葉を見ながら車を走らせる。日帰り入浴施設「かぐらの湯」に寄る。帰りは水窪方面から帰るが峠越えの寂しいルートだ。ただ、立派なトンネルが存在していた。

浜松ICから高速に乗る。渋滞45キロの情報なので途中のPAで休憩する。アジアシリーズをラジオで聞いたりしながら渋滞解消を待った。合計2時間以上各地で休憩したので通過時は渋滞は6キロほどになっていた。