剣岳
鹿島槍ヶ岳(?)方向 | 一服剣(手前)と別山方向 |
前剣山頂2813m | カニのヨコバイ通過中 |
チングルマ | 剣岳方向 |
ハクサンイチゲ | 剣沢雪渓 |
カニのタテバイ | 早月尾根分岐 |
もう少しで山頂 | 剣岳山頂2999m |
女性が多い | 梯子(上から) |
梯子 | 平蔵にある小屋跡 |
立山道路方向 | 遠く富山湾が見える |
別山方向の景色 | 一部ハイマツ帯の登山道 |
ヤマイチゴ | 晴れてきた剣岳 |
剣御前小舎と残雪 | フルーツと牛乳を購入 |
別山乗越から地獄谷方向の景色 | 立山雄山方向 |
雷鳥坂 | 称名川(浄土川)下流方向 |
称名川(浄土川)上流(立山)方向 | 地獄谷 |
みくりが池温泉に入る600円 (日本最高所の温泉2430m) |
ミクリガ池 |
2005年8月20日土曜日
剣山荘4:30-5:52前剣-7:25剣岳山頂7:40-8:50前剣-11:48剣御前小舎12:08-14:16みくりが池温泉15:00-15:10室堂-扇沢-信濃大町-松本20:02(スーパーあずさ)-0:30成東
頭痛で食欲無いが夕食をゆっくり食べる。翌朝、早立ちなので、弁当を食後に受け取る。
寝床は、布団1枚に付き一人確保できた。前日、電話しておいたので、相部屋の布団は甥っ子と離れていたが2つ空いていたのである。ここの、山小屋は完全予約制では無いので一杯のときは他の部屋を使うのかそれとも布団1つに複数の人が使うのであろうか。
いびき、歯ぎしりの騒がしい音で目がさめた。もう朝かと見ると、まだ、12時前であった。窓の外を見ると、剣沢の小屋の明かりが僅かに光る。部屋は、密閉されていて少し蒸し暑い。
4時前には部屋は慌しくなる。4時半前に、甥っ子を起こし、外に出る。一服剣方向を見ると、ライトの明かりが点々と点っている。ライトを取り出し我々も出発。早く出て、2時15分までの室堂発のバスに乗りたいのである。
出だしは歩きやすい道であるが徐々に足元が悪くなる。一服剣でかなり、明るくなってきた。他の登山者は、この先、前剣の影でご来光が見えなくなるので、しばらく歩を停めて日の出を待っていた人がいた。
我々は、歩き続ける。振り返ると、一服剣が太陽に照らされていた。この登山道はトリカブトの花が多い。チングルマなども咲いている。
前剣の先からがこの山の特徴である、難易度の高い鎖場が登場する。すぐにカニのヨコバイ。下を見ると恐ろしいが、気にしなければ大した事無い。
この後も鎖場や歩きづらい岩場が続く。特に注意したいのが浮石である。誤って下に転がすと後続の人達を直撃してしまう恐れがある。日本三大雪渓の一つである剣沢雪渓はまだかなりの雪が残っていた。
カニのタテバイと呼ばれる鎖場を過ぎると頂上までもう少しだ。山頂はちょうどガスって来ている。
早月尾根分岐の標識を左手に見ながら進むと5分で剣岳山頂だ。山頂は大小の岩場で山頂標の先で多くの登山者が休憩している。我々も小休止。
ガスで展望は無い。甥っ子は弁当食べていた。下山路が混む前に出発。ゆっくり慎重に下山すると頂上にいた人達が追いついてきた。中高年の女性が多いこと。
平蔵のコルと呼ばれる地点に下りるのに梯子がかけてあり、若い3人組(含む女性1人)の後に梯子に取りつく。下には古ぼけた小屋がある。昔は山小屋として利用していたのだろうか。
この辺りは、下りと上り別ルートになっていて、ここから、カニのタテバイの鎖場が見えるが、30人近く渋滞している。
快調に下山し続ける。振り返ると再び剣岳山頂付近が晴れてきた。登山道も晴れてるが少し暑い。
荷揚げ用のヘリが上空を飛んでいるが、そのうち、剣山荘に降りた。
前剣付近からは立山道路や遠く富山湾が見えた。
一服剣から剣山荘に戻らず、剣御前の山腹を行く。ハイマツ帯で歩きにくい箇所がある。この後、剣御前小舎への上り返しがきついこと。たいした坂ではないのだが疲労がピークに達している。おまけにドリンクも無くなった。
途中にある、残雪で体を冷やす。何とか、剣御前小舎に着いた。小屋前でジュースなど売っていたので買う。フルーツの缶詰(大)500円と牛乳300円を買った。残雪を使って冷やしてあるのでうまい。
体に燃料補給したこともあり、雷鳥坂のくだりは快調だ。天気も昨日と違って雨降らなくて良かった。雷鳥坂を登る登山者に混じって、荷揚げのアルバイトと見られる3人組がいたがかなりへばっていた。
称名川(浄土川)を渡り、雷鳥沢を通過する。登山中硫黄臭い元の地獄谷経由で室堂に向かう。ここは、水蒸気の活動が活発で、かなり高温のお湯も噴出している。ついでに毒性の硫黄ガスが周辺に充満して危険注意と看板に書いてある。
そこから階段を登った所にみくりが池温泉がある。ここは先ほどの地獄谷から引いていて日本で最高所にある温泉で有名である。ちなみに標高は2430mで源泉は地獄谷2300mである。
この源泉は他の周辺の山小屋にも引いているらしい。私たちはその、みくりが池温泉に入ることにした。2時15分の室堂発に間に合わないので、一風呂あびで帰ろうと思ったのだ。600円払って早速入浴。硫黄のなかなか良い温泉だ。
入浴後、名物のブルーベリーソフトクリームを食べる。うまい。甥っ子は少し遅れて風呂から上がった。なんとまた鍵を無くしたと言う。蓼科に行った帰りの入浴施設でも無くしたのだが、反省が活かされていない。
15時15分の室堂発で帰る。これだと、信濃大町からの接続が悪いので終電だ。松本からスーパーあずさに乗るが、新宿での乗換え時間が僅かしかない。しかも快速は既に終わっていて普通の東京行きのみである。JRもサービス考えて遅くまで快速走らせなければいけないと思う。御茶ノ水ですぐに総武線に乗り換え、錦糸町で快速に乗り換える。何とか千葉からの終電に間に合った。これに乗れないとタクシー代1万3千円かかるのである。