鷲羽岳

新穂高登山者用無料駐車場 新穂高バス停近くの蒲田川
わさび平小屋前でくつろぐ わさび平小屋のキヌガサソウという部屋
秩父沢の橋が掛けられていないため
上部の雪渓を歩く
キヌガサソウ
鏡平山荘 花見平
クロユリベンチ付近 双六小屋とテント場と双六池
双六小屋で牛丼を頂く 雷鳥
三俣山荘、鷲羽岳が見える 三俣山荘
三俣山荘の2段式寝室 鷲羽池
鷲羽岳山頂2924m 薬師岳方向

2010年7月19日月曜日(海の日)〜22日木曜日

19日 新穂高登山者用無料駐車場15:10-16:37わさび平小屋(泊)
20日 わさび平小屋4:21-8:15鏡平山荘8:28-11:06双六小屋11:26-14:38三俣山荘(泊)
21日 三俣山荘5:12-6:53鷲羽岳-水晶岳-高天原山荘(泊)
22日 高天原山荘-新穂高登山者用無料駐車場

今の職場は宿直がある関係で休みが不規則である。連休と宿直が重なってしまったがその後3連休なのでかえって出かけるには都合が良いと思った。宿直明けの9時過ぎに職場から直接登山口へ向かう。

新穂高の登山者用無料駐車場に楽に停められた。蒲田川を左手に見ながら進む。バス停近くにあった入浴施設がなくなっていた。橋を渡り左俣林道を進む。連休利用の登山者と大勢すれ違った。

去年も計画して実際にわさび平小屋まで来たが雨で引き返した。そのわさび平小屋が今夜の宿である。ここに泊まると朝の涼しいうちに鏡平への上りにとりつける。

サワーを飲みながら小屋前でくつろぐ。宿泊者は多くなく利用したキヌガサソウという部屋は私を含め3人だった。

夕食は小屋で食べたが朝食は4時に出る予定だったので弁当にしてもらった。実際には4時20分頃になったので4時半からの朝食を小屋で食べても良かった。同室の人達は既に出立したようである。

わさび平小屋は稜線ではなく麓の樹林帯にある影響で出発した時点ではかなり暗かった。林道を歩くと残雪が道半分ふさいでいた。

奥丸山経由で槍ヶ岳へ行ける道を右手に見ながら進むと程なく山道となる。秩父沢に架かっているはずの橋は残雪が多いのでまだかかっておらず上部の雪の厚い所まで迂回して通り過ぎる。

ここまでタニウツギやキヌガサソウなど咲いているのが見られた。朝日が照り出してきたが早朝なのでそれほど暑くなくシシウドヶ原までたどり着いた。ベンチがあるので休憩。

鏡平への道へ行く途中多くの人達とすれ違う。その鏡平山荘の手前の鏡平池からの逆さ槍が有名である。朝方なので逆光で少々雲が多かったが槍ヶ岳が見えた。

鏡平山荘で小休止してから弓折岳の登りへと向かう。見た目きつそうな登りだったが全然余裕だった。春先の寒気の影響で残雪が例年より多いと思う。登山道の各所に雪が存在した。

花見平は高山植物が一帯に咲いていた。ここから暫くは多少の上り下りはあるが比較的楽に歩ける。クロユリベンチという地点には残雪があり周辺にはクロユリをはじめハクサンイチゲなどの花が咲いていた。ベンチもあるのでここで一休みする人が多い。

双六池の先にテント場がありその先に双六小屋がある。11時を少し過ぎた時間になっていた。途中でわさび平小屋の弁当を食べたが双六小屋にて牛丼を頼んだ。外で食べることも出来るが建物の中も利用出来る。

双六小屋を後にし三俣山荘へと歩き出す。いきなり急坂だ。眼下に先ほどまで休憩してた双六小屋が見える。その先は槍ヶ岳へと向かう道、西鎌尾根があり歩いている人の姿が見られる。

三俣山荘へは双六岳から三俣蓮華岳への稜線ルートと双六岳は通らない中道ルート、そして最短の巻道ルートがある。その巻道ルートを行く。クロユリベンチあたりにもいた雷鳥がここでも見られた。

残雪がかなりあり注意を要した。アップダウンの少ない道かと思われたがそうではなかった。三俣蓮華岳へ向かう上りはかなりきつい。その三俣蓮華岳からの道と合流。標識があり三俣峠とある。あとは三俣山荘へと下るだけだ。

三俣山荘への下り斜面に残雪豊富な箇所がある。三俣蓮華キャンプ場を通りさらに下る。沢にはまだ雪が存在しその上を歩かなければならない。雪を踏み抜く危険がある。その前に何か変だと思った。もう山荘に着いても良さそうなのに山荘が見えないのだ。

黒部川源流標への道は三俣山荘の手前のテント場で分岐していてそちらに進んでしまっていたのだ。戻り改めて山荘へと向かう。1分ほどで山荘に到着。

受付を済ませ(1泊2食で8900円と思う)夕食までくつろぐ。槍ヶ岳がここから見えるが夕方は雲が少し多かった。本日の宿泊者は連休明けの平日でそう多くはない。同じ平日でも7月下旬からは多くなると思う。

ここ、三俣山荘は私が出発した岐阜の新穂高からのルート以外に富山の折立、長野の大町(高瀬ダム)からのいずれかから登る場合がほとんどと思われる。どのルートも健脚でない限り1日でここに着くのは厳しい。

飯は特に豪華でもなく普通だった。おかわり自由なので飯は2杯食べる。寝床は2段式の上だ。両隣は空いている。いびきなどする人が当然のようにいるので熟睡まではいかなかった。

翌朝、朝食を済ませるとすぐに出立した。天気は良く槍ヶ岳がくっきり見える。ハイマツの生い茂った道を歩く。歩く右側の斜面には残雪があるが歩く道には無い。道は次第に急な登りになる。

鷲羽池が見えるところまで来た。その先に槍ヶ岳が見える。去年悪天候続きでわさび平小屋で引き返したのだがやはり良い天気の時に来るべきだと思った。

鷲羽岳山頂には三俣山荘から1時間40分で着く。槍ヶ岳はもちろん百名山では黒部五郎岳、薬師岳、水晶岳などはっきり見られる。雲ノ平との間の谷に黒部源流がある。

鷲羽岳からの眺望を楽しんだ後、水晶岳へ向かった。