槍ヶ岳

五千尺(1500m)ホテル前 横尾大橋
ババ平(槍沢キャンプ地)
天狗池方向分岐地点 坊主岩屋下
殺生小屋とヒュッテ大槍と常念岳 槍ヶ岳山荘
山荘前から槍ヶ岳 奥穂高方向の景色
鷲羽岳、水晶岳、薬師岳方向? 槍ヶ岳山頂直下付近の梯子場
槍ヶ岳山頂3180m 山荘の朝食
大喰岳から槍ヶ岳を見る 中岳
南岳山頂3033mと後ろは常念岳 槍ヶ岳と天狗池
トリカブトやクガイソウ 槍沢から上高地へと下る

2009年8月22日土曜日

上高地5:55-7:33徳沢園-8:29横尾山荘8:41-10:03槍沢ロッヂ-10:17-12:09天狗原分岐-14:54槍ヶ岳山荘15:14-15:47槍ヶ岳山頂16:12-16:40槍ヶ岳山荘
2日目 槍ヶ岳山荘5:45-6:17大喰岳6:25-6:59中岳-8:20南岳-10:16天狗池10:36-11:03天狗原分岐-13:21槍沢ロッヂ12:37-14:04横尾山荘-15:03徳沢園15:15-17:02上高地

天気予報では土曜と日曜はまあまあと言うので登山することにした。今回は上高地から槍ヶ岳に登る。明け方まで雨が降っていたが登山開始時にはあがってくれた。

沢渡の始発バスに乗ってやってきたが既に多くの人がいた。バスが早く出たのかタクシーで来たのか。流石に上高地の高級ホテルに泊まって登山と言う人はいないと思うが。

奥穂に以前登った時のルートと横尾までは同じである。まあ、そのときは明神池とか寄り道したりしたが。今回は槍ヶ岳山荘泊の予定なので奥穂の時の涸沢よりハードな日程である。

横尾まではほとんど休憩入れずに来た。もっともここまでほとんど緩やかな道だが。横尾山荘で食べ物とか買おうと思ったが大したものは無かった。ここまでは陸路での輸送可能なのでもう少し値段も含め質を上げてもらいたい。

横尾からは涸沢へ行く人と槍へ行く人と別れる。見た目槍へ行く人のほうが全然少ない。山小屋の混雑は少ないかと思ったが、新穂高やその他の縦走路から来たと思われる人で一杯だった。

横尾山荘で満足な朝食が摂れなかったが次のポイントの槍沢ロッヂではドリンクとカップめんが比較的安く入手できた。但し期限切れの商品であるが。

槍沢ロッヂまで少々時間を短縮できたので槍ヶ岳山荘まで行けそうである。但しこの先、その槍ヶ岳山荘まで食料等補給できるところが無い。

槍沢のキャンプ地は日当たり良好の沢の脇の広場であった。使用可能な水はパイプでどこからか引いてきているようで少々生温かった。

槍沢ロッヂ辺りまでは樹林の中の登山道といったところが多かったが、その先は日差しの中の登山で少々暑く感じた。比較的湿気が無いのと標高が高くなってきていたので大汗は掻かなかったが。

上高地手前でも目撃したがこの槍沢でも猿がいた。奥穂の時も横尾の先と涸沢で猿がいたので驚かないが貴重な動植物に悪影響が無いのか心配である。

天狗池との分岐の先に水場がありそこで水を補給。地中から出てすぐのところの水を汲む。沢水はどうしても有機質とかあってのどごしが悪いがここの水は地面からすぐなので状態は非常に良い。

夏も終盤と言うのに残雪と高山植物の花がまだ多く見られた。涸沢辺りは例年より降雪は少なかったようであるが夏場日照が少なく低温だったので非常に多くの雪が残っているようである。

槍の穂先が見えてきた。非常に元気付く。但し、キツイ登りで足取りはいまいちである。休み休み登った。

槍ヶ岳山荘によってから穂先に取り付く。疲労か高山病かそれとも加齢のせいか体がふらふらして岩場がしんどい。体力低下が原因かもしれない。冬場から春先のトレーニングをしっかりしないと。

梯子や鎖があるが何とか槍ヶ岳山頂に着いた。山頂は当然広くなく岩がごろついている。4時になり頂上にいる人は少なくなったが10人位いた。ガスが出てきて眺望が少々悪くなったがまずまずだった。

山荘に戻り夕食をとる。私は飲まなかったがビールを飲んでいる人が結構いた。気圧の関係か、泡が相当出ていた。

予想以上に混んでいた山小屋は布団1枚につき2.5人で寝た。山小屋の朝は早く4時半位から騒がしくなる。

暗い中、槍の穂にアタックしている人たちが沢山いた。そのほかの人は来光を見るため山荘前の眺めの良い所に寒い中立っていた。気温は4〜5℃だった。

朝飯は先着順で取ることが出来るのだが、食堂はかなり広く待ち時間無しの5時少し前に食べることが出来た。

日の出を見てから南岳方向に出発。すぐにテント場がある。防寒対策しないとここでの幕営は厳しい。

槍ヶ岳山荘から大天井岳、燕岳方面への表銀座縦走路へと進む人が割りと多いが、テント場の少し先で分岐の新穂高へ下る人も多かった。新穂高から日帰り可能とか言ってた人がいたが、上高地から日帰りした人もいるようだ。一般車が制限されているので早立ち不可能で帰りの終バスも気にしないといけない。その人はなんと前穂、奥穂、槍ととんでもない周回コースを敢行したようだ。

大喰岳の広い岩場にオコジョが出没した。中岳への走路の脇に残雪がかなりあった。稜線には高山植物も所々ではあるが見られた。

南岳の少し手前の天狗原への分岐にザックを置いて南岳へ行く。槍ヶ岳山荘から南岳へは比較的アップダウンの少ない道で歩きやすい。南岳山頂への道もなだらかだった。それでも3033mある。

天狗池へのルートは横尾尾根上の急な下りを進み横尾尾根のコルから氷河公園へと進む。途中残雪の中を歩く道が存在した。

天狗池のほとりには登山者が数名休息していた。風の影響で水面に波が立っていて逆さ槍は良く映ってなかった。

前日と同じ槍沢から上高地へと進む。明日は平日と言うのに沢山の人とすれ違った。槍沢ロッヂはかなり混雑するだろう。

徳沢園にてドリンクとソフトクリームを購入。ここは食事のメニューも豊富だ。

上高地への道のりは行きと違って長く感じた。明神館辺りからは散策程度の軽装の人が多い。上高地の高額ホテルの宿泊者には食事前の散策にはちょうど良い所だ。

早く帰りたいが渋滞も嫌だ。沢渡で少しゆっくり温泉&食事して帰るがやはり渋滞にはまってしまった。