『嗚呼、my 名盤!』 その3
ジェームス・ブラウン “In the JUNGLE GROOVE”
JBは疲れる。苦しい。暑い。アップナンバーだけじゃない、スローな
バラードだって決して緩めない、常にピリピリしている。
JBはBGMにはならない。聴く側にも緩ませない、力を抜かせない
そんなパワーがある。魔力がある。だから、受験勉強の、仕事の、
ディナーの、午後のティータイムの、おやすみの、ん〜ちがうちがう、
とにかくダメだ。これほどBGMにならない音があっただろうか?
そんなこんなでJBを聴く際には心して望まなければならないのだ。
このアルバムの頃(’69〜’72)のJB、そしてJB'Sといえば
ブーツィ・コリンズも参加していた時期で、最も黒光りしたエネルギーを
放出していたといえよう。ライブ盤も捨てがたいが、スタジオ録音で
ありながらそれ以上の強烈なグルーヴでムンムンなのだ。まさに
“ジャングルグルーブ”と言えよう。
ちなみに、このアルバムを“じゃんぐるクロベェ”と言って
笑いのネタ(笑えない!)にした、もと渡辺真理奈ファンクラブ
会員番号No.3のKくんとは絶交して久しいことは言うまでもない。
さあ、皆さんもJBと真向勝負、ガチンコ対決してみてはいかがですか?