潜入リポ!!

ソウルクラブ 『白金・ダンステリア』の巻

8月8日、母の日?ちがう、フジテレビの日?そうじゃない、そんなことは

ど〜でもいいんだ。とにかく今日も暑かった、疲れたんだ。そんな老体?に

ムチ打って、タクシーに乗り込み、運ちゃんに行き先を告げた。うちの親父と

どっこいどっこいの運ちゃんは、やはり“ダンステリア”を知らないようだったので

とりあえず「白金一丁目」とだけ告げた。実は俺もよく知らなかったんだ。

PM11:50、一丁目交差点でおろされた。まわりをみてもそれらしき人間なんて

いやしねえ。こんなところにほんとにあんのか?そんな不安の中、かすかな灯を

見つけた。オバケは信じない俺だが、ちょっと怖いんで、小走りでその灯の方へ

向かった。あった!“ダンステリア” ここだ、確かにここだ。しかし看板のしょぼさと

安堵感と背中を抜けていく寒気(オバケによる)に、俺はたちくらみをおぼえた。

やはりオーバーワークなのかなどと余計なことを考えつつも思い切って

ドアを開けてみた。“アーアーアーゲットレディー・・・”いきなりのテンプス。

しかも外はあんなに誰もいなかったくせに、中は、人・ひと・ヒト・・・まるで乗車率200%

超満である。さらに驚きが俺を襲った。みんな老若男女問わず同じステップを、同じ

振り付けをバッチリ決めているではないか。さすがだ。南流石だ。永井流雲だ。ダンスは

スンダだ。スンデナイダ。タンスにゴン中山仁だ。誰だ、そいつは、誰カバだ。ウシャコダだ。

ダダダダダァー。ダダ星人だ。成人映画だ。ウォ〜ッ紙面の無駄使いだ。誰か俺をとめてくれ〜!

ノンストップだ。レツゴー三匹だ。もうイヤダ・・・・・・というわけで俺も踊りたい!仲間に入りたい!

いれてくれい!お願いだぁ〜!次々とたたみかけるナンバー、ハロルド・メルヴィン&

ブルーノーツ“愛の幻想”、JB“ホットパンツ”、オーティスレディング“トライ・ア・リトル・テンダネス”、

そして極めつけは、“かわいいひとよ”ときたもんだ。 どど〜ん!ぶっとんだぁ〜だっふんだ〜

だっぷんだあ〜俺にも踊らせろ〜 と席を立ち、人波をかきわけたところで、俺の記憶は

とぎれていた。後で聞いたところによると、酸欠で意識を失って倒れたらしい・・・

あ〜あの熱気、あの匂い、あ〜踊りたかったなあ〜。(潜入リポ→つづく)

 

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