ソウル一直線!

 


PART3 ともだち編

 

YOU'VE GOT A FRIEND〜田中くんからの電話

 

 5月15日、午前8時15分、携帯の着メロ“て、ゆうか”(ソウル55号の未発表曲)で

目を覚ました。                                        

 「もしもし、田中だけど」

なんだよぉ、田中かよ、こんな朝っぱらから電話すんじゃねえよ、などと思っていると

 「今日のさあ、県政会の会見だけど・・・きいてる?」ときたもんだ。

な、なにっ?あの野郎、なに訳のわからない、なんだかくそ難しいこと言いやがって

オレをおちょくってんのか?すると続いて

 「もしもし、どうしたの、きいてるの?」

ここでオレは、遅まきながら、この電話の向こうの男はオレの知ってる“田中”では

ないことに気づいたのだった。そこで

 「ど、どちらの田中さんですか?」すると

 「康夫だよ、なにいってんの、会見のことだけどさあ・・・きいてんの?あれぇ・・・」

しばらくの沈黙の後、電話はきれた。

 皆さんおわかりでしょう(別にクイズではない)。そうです、そうなんです。オレの携帯に

電話してきた男は、オレのよく知ってるちっぽけな田中ではなく、なんと、あの長野県知事

の“田中康夫”だったのだ。うん、確かにあの声はまさにぺログリだったし、それに県政会

の会見がどうたらこうたら、って言ってたし。

 もしや、いたずら電話じゃ?と思ったので、そのあと、彼のホームページで今日の

彼の予定を確認し、さらには携帯の着信履歴でリダイヤルしたところ、でました!やはり

彼でした。

 今ではオレの携帯には、「タナカ ヤスオ」がちゃっかり、しっかりメモリーされているし、

これからは、「田中康夫」のダチということで、オレの経歴にもいっそうハクがつくことに

なったのである。まあ、オレぐらいの歳になると、知事のひとりやふたりが友達であっても

別に不思議じゃないだろう?みんな、オレってまちがってないよね!今の気分は“なんと

なくクリスタル”って感じさ。じゃあ、またね!

 

P.S こんなことってほんとにあるんですねえ。そう考えると世間って狭いですねえ!

 

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