2001年11月18日。 僕が住んでいる宮城県の知事選挙が行われました。 前日の夜からインターネットにはまっていて、ついつい朝を迎えてしまった僕は、いい機会だと思い投票に行ってきました。 恥ずかしながら、24歳にして初投票です。 そこでこの県知事選について僕が感じたことを書いて行きたいと思います。
まずは選挙前の情報収集のことから。 僕は強度の弱視で、高校までは点字を使っていました。 今は拡大読書器を使って普通文字を読み書きしています。 なので僕のところへ県知事選の投票所入場券が届いたときは、読書器を使って投票時間や投票場所を確認し、そこにあった地図で投票所の場所も大体把握できました。 また、選挙公報も事前に届いていて、これも読書器で読むことが出来ましたが、読書器を持っている人はそんなに多くないので、やはり拡大文字や点字の選挙公報があるといいなと思いました。 3人の候補者の政策とか、考え方などは主にテレビのニュースから入手したように思います。
選挙当日。 投票所入場券の地図を確認していざ投票所へ。 ところがここで問題が1つ。 投票所になっている保育所の入り口がわかりにくくて、しばらく保育所の前をうろうろしてしまいました。 また、投票所の入り口はとても狭く、しかも段差が結構あって、車椅子ユーザの方々は介助者がいないと投票所に入れないと言う状況でした。 投票所の外にも係の方がいればいいなと思いました。
投票所へ入ると、係りの方がずっとついて案内してくださいました。 「点字投票ですか?」と聞かれ、「弱視なのですが、拡大読書器とか照明器具とかはありますか?」と問い返すと、「こちらではそのような物は用意していません。 そのような方は代理投票と言うことになりますが。」と言われたので、「でしたら点字投票でお願いします。」といい、点字器具が置いてある台につれて行っていただきました。 その台には点字器具のほかに、候補者の名前と所属を点字で書いた紙が置いてあり、台の周りを金属の板で囲んであって、他の人が見えない様になっていました。 「プライバシーに配慮してるのかな?」とも思いましたが、本当に必要なのかどうかはわかりません。 投票用紙に記入したあと、投票箱の前まで連れていってもらい、投票しました。
今回の初投票は、朝の9時前に投票に行ったせいか、投票所も混んでおらずスムーズに投票が出来たと思います。 今後改善して欲しい点としては、上にも書いたように選挙公報の拡大文字、点字化、それと投票所の外にも係りの人を配置して欲しいと言うところでしょうか。
と言うことで、僕の初投票ルポでした。
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