さていよいよPerlの勉強を始めましょう。 といってもそんなに固くならなくてもいいですよ。 肩の力を抜いて、リラックス、リラックス。
まずは何も言わずにMS-DOSプロンプトから次のように入力してEnterキーを押してみてください。
perl -e "print 'Hello World!!';"
ちゃんと「Hello World!!」と表示されたでしょうか。 簡単でしょ? このようにPerlの-eコマンドラインスイッチは、次に続く"..."の中をPerlスクリプトとして実行しなさいという命令です。
では次に、メモ帳などのテキストエディタで次のように入力して保存します。
print "Hello World!!\n";
ここではファイル名をhello.plとしますが、拡張子が.plであれば何でもかまいません。 保存したらMS-DOSプロンプトから次のように入力してEnterキーを押します。
perl hello.pl
上のように、ファイル名を指定してPerlを動かすことを「実行する」といいます。
さて、hello.plを実行すると、今度も「Hello World!!」と表示されるはずです。
ではこのスクリプトを細かく見ていきましょう。
まず最初にprintという言葉が出てきますね。 これはPerlの最もポピュラーな関数の一つです。 「関数」についての詳しい説明は後に回しますが、ここでは「命令」という意味だと思ってください。 print関数はその後に続くダブルクォート(")やシングルクォート(')で囲まれた文字列を表示するためのものです。 ここでは「Hello World!!\n」を表示することになります。
ここで「\n」という見なれない文字が出て来ました。 これはエスケープシーケンスといって、それ自身特別な意味を持っています。 今の場合\nは改行文字で、改行を意味しています。
最後にスクリプトの行末を見てください。 セミコロン(;)がありますね。 このようにPerlでは各文の最後にセミコロンをつけるという決まりがあります。 ここで「文」というのは、いろいろな機能を指示する命令のことです。 つまりこのスクリプトは「Hello World!!と表示して改行しなさい」という意味になります。
どうですか? そんなに難しくないでしょ? 次の節ではPerlの基本的なデータ型の1つであるスカラー変数について見ていきます。