奥山半僧坊大権現

奥山半僧坊真殿

深奥山方広寺本堂

半僧坊真殿の昇龍の木彫

 奥山半僧坊大権現は権現様ですから神様の
化身で、その御姿は右の写真で御覧戴けます。
 この権現様は半僧坊真殿が在る深奥山方広寺
の開山の祖であられる、後醍醐天皇の御子息、
無文元選禅師が留学先の元からの帰途に乗船
された帆船が暴風で難破しさうになった時に船の
舳先に現れ、船師を指揮、督励して無事九州の
博多に到着せしめたとの事。
 後に禅師が方広寺を開山になられてからは、
その傍らに庵を結び、禅師の聖業を助けると共に
寺を護守された由。
 故に、この徳を慕って全国より善男善女が参詣
するやうに成り、大正12年には浜松から奥山に迄
参詣の為の軽便鉄道が全線開通し、半僧坊大権現
の分身奉祭所も全国に三十箇所近くも設けられる事
となる。なかんづく、その最も有名なものは鎌倉に在る
建長寺のものである。
 其の後、残念な事に昭和39年に軽便鉄道は全線
廃止と成り、バスへとその役割を譲る事となる。
 この奥山半僧坊大権現へ車で如何にして御出でに
なるかは、皮肉な事に国民宿舎 奥浜名湖 発行の
『観光・史跡・寺めぐり、『奥浜名湖の旅』なる地図を
御参照下さい。
 所で、『浜名湖花博』に合せ、平成16年4月8日〜
10月31日の間半僧坊大権現の大開帳が行はれ、
右最上部の写真にある権現様の像が公開されました。
 御開帳は15年毎ですが今回は花博に合せ前回御開帳
から8年目で執行はれるもので、次回は7年後の平成
23年と言ふ事になります。。

奥山半僧坊大権現の像

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