風物詩     


 秋の代表的産物は秋刀魚ですが、当庵では、毎年「秋刀魚パーティー」を開き、風物詩の一つに成ってゐます。秋刀魚の燻製は主の特技の一つで、御客様が参集下さる時間に合せて燻製が出来上ってパーテイーが始まります。

 ピックル液に浸し、冷蔵庫に一夜置いた秋刀魚を塩抜して風乾してゐる所

 注:ピックル液は塩、黒砂糖、醤油で作りますが、水3.5ℓに塩900g、黒砂糖150g、を良く混ぜ、醤油200c.cを加へ、火にかけて沸騰させたもの。

 4時間ほど風乾した後、リンゴ、桜等ののウッドブロックを使って約60度で4~5時間燻す。

 上の写真にあるステンレス筒で12疋の秋刀魚の燻製が出来ます。

 出来上り。ゴールド色に輝く皮は可也の強度で、咬み千切れず、味は比較する物無し。

 そこで、一句。

         金色の 燻し秋刀魚に 宴始め     孚

 冬ともなると花が殆どなくなり、水仙辺りがポピュラーですが、これは枇杷の花。

 花らしならぬ形ですが、仄かな香があり、天気の良い日には沢山の虫が集まって来ます。

          芳香に 羽音伴のふ 枇杷の花     孚



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