ここには、中野拓哉牧師の日曜日の礼拝メッセージ[2002年5月]を短くまとめてのせています。

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2002年 5月 26(日) 『よく聞いてください』 使徒の働き13:13-25

 パウロは何を「よく聞いてください」と言っているのでしょうか。
このパウロの説教を一言で言えば、旧約時代における神のわざを大胆に直接的に分かりやすくイエス様につないで、その「生涯・死・復活」につなぐ、ダイナミックな救いの歴史を緊迫感みなぎらせた説教です。そのすばらしいダイナミックな救いの歴史と事実を「よく聞く」様にと語り始めます。
 私たちは、是非、この神様の言葉をよく聞く者、聖書を読む者でありたい、それが今日の大きなメッセージではあります。
 今日パウロは、そして聖書は、「よく聞いてください」といって何を提示したでしょうか。それは旧約の歴史です。そして歴史のなかに働いている神様と、その働きを全うされたイエス様が与えられたということがはっきりと証言されました。
 皆さんに聞いていただきたいのは、そこです。皆さんの人生には歴史があります。その歴史、あるいは別の言い方をすると皆さんの歩まれてきた道のりは神様が導いてこられ、今があります。そしてイエス様と出会って、ご一緒に礼拝するものとなりました。
 自分たちの歴史と聖書の歴史はつながっています。だから神様の救いの計画は、皆さんにもこうして届いたのです。ですから、皆さんが人々に語るべき証し、福音のこと、聖書が語っていることと同時にご自身のことを、自分が救いに導かれた話をもしてください。
 みことばに聞き、そして自分たちの歴史、クロスの歴史、それらを思いながら、これからの歩みを、確かなものとするならば幸いです。

2002年 5月 5(日) 『あなたに・・・あなたから』 コロサイ1:6

 前の週とも、共通する点として皆さんにお伝えしたいことは、願わくは、福音を伝えてほしいということです。福音を伝えるとは、もちろんイエス様の救いの業であり、それを伝えて、その伝えた方がイエス様に出会って、救いを受けてほしいと思い、行動することです。皆さん一人一人が、神様からのみ言葉に応えて神様の働きを引き受けてほしいということです。もしそれができなくても、神様からの働きは、それを祈ることでもありますし、また、そのように働く人を支えることでありますし、また、キリストの香りを放つことでもあります。
 皆さんが、イエス様に出会って、救いの道を歩み始めたとき、いかがだったでしょうか。平安や喜びや、勇気や満たされる思いを、思い出してください。「あ〜ぁ、あの頃はよかった」とか思っていませんか。イエス様を信じたあのころはよかった、洗礼を受けて燃えていた頃はよかった、いまは信じる前の頃に戻っちゃった、いや、それよりももっと悪い・・・なんて考えないでください。イエス様にあって急に変わる人もいますし、ゆっくりゆっくり変えられていく人もいます。しかし、罪の問題の解決はかわりのないことですし、いまもなお、信じ始めた頃となんら代わりがないのです。
 そんな色あせることのない福音は「あなたに」与えられたのです。ただ、一度理解しただけではなく、ことあるごとに、色々な人生の体験をするたびに益々、福音の豊かな理解が私たちの中に広がり続けるのです。
 そして今度は、「あなたから」隣人に、家族に、他の人に、お渡しして共に分かち合う、喜び合う、それが、神様から託された私たちの歩みです。この福音をお伝えする神様の業を、喜びをもってさせていただいて豊かな人生、恵みに満ちた教会となることを目指そうではありませんか。