霜月





ドぅりーみん?すとれんじゃー?


自分にはいきつけの美容室(といっても子供からお年寄りまでいけるとこ)があり、大学院時代から通っております。そこで働いてる私と同じ年の美容師さんが自分の店を持つから独立するよーと話がありました。そいで、先月オープンしたということなのでちょっくら行ってまいりました。


その美容師さんとはプライベートな付き合いはありませんが、髪切ってる間の話とかが面白いのです。お洒落な方ですし、気さくな方で話やすいというのもあるでしょう。私と同じ年というのもありましたので、自分の店をやるという話を聞いた時も応援したくなりました。


とはいえ店を持つといってもいきなりは大々的にできないだろう、こじんまりとしたところから始めていくのかなーと思ってひやかしがてらオープンの時行ったらびっくり。駐車場はもちろん、広々とした店内にびっくりしました。髪洗うときも無駄に豪華なベッドのようなもの(普通の椅子じゃない)でしたし、美容室にしては音響設備も異常に整っておりました。


まあ周囲は田んぼとかもありますし土地柄安いのもあるでしょうが、最初から気合がはいったものにするにはかなり頑張ったのだろうなあと思いました。独立して店をもつという事ですら凄い事なのに、しっかりした内容をもっており本当私と同い年なのかと疑いました。いや本当に。


きわめつけは二人の従業員を雇ってた事です。しかも若い女性。彼女らを見た瞬間、「どこでゲットしたのですか?」と聞きました。マスター(嫌がらせに今度は社長と呼ぼうかと計画中)はニヤリと微笑みを浮かべるだけでした。ああ、畜生。できる男の余裕ってのはどうしてこんな憎らしいのでしょうか。


自分の夢を叶えより充実して行こうとしていく彼の姿を見ていたら羨ましいと感じると同時に、「それに比べて俺は・・・」としょんぼりモードになりました。ああ自分は今何をしてるんだ、男なら華を咲かせるべきではないのか!資本主義の豚(サラリーマン)であっても、「飛ばねえ豚はただの豚さ・・・」と言えるような、「格好良いとはこういう事さ・・・」と言えるような男になるべきではないのか!


そう思いつつ自分に何かできる事はないかと考えたのですが、「夢を見る事ができない奴はどうすればいい?」とストレンジャーばりの境地に達しました。


駆け引きだけの街 また何かを見失う
時計じかけの夜に いつかのみこまれてく
Hey little darling
オマエには見えるのか
コンクリートに抱かれ 傷だらけの明日が


自分を見失いどこに情熱をぶつければ良いかわからないというありがちな人間になってんじゃね?もしかすっとそれ意外と格好良くね?という一人ナルシスト状態になりました。その境地に達してひそかに自己満足したのでとりあえず良しとします。誰かこんな自分に惚れて下さい。