弥生





気がつけばまた冬が終わろうと


前回までのあらすじ〜平凡なサラリーマン、シンドの前に妖精さんが現れ「貴方がピアノ弾いてくれないとネバーランドが滅びるんす」と言われる。彼は世界を守るため、ピアノがあるステージへと向かうのであった・・・(一部誇張アリ)。


というわけで、ピアノ演奏会に逝って参りました。あがり症の自分としては、カチコチに固まり頭から蒸気がでてる状態で臨みました。ピアノの前に座ると、「あれ・・・『ド』の場所どこだっけ・・・?」という恐ろしい状況に陥りました。しかも指が震えておりましてね、もう絶対絶命。爆発寸前。もうアカンと思いました。


逃げ出そうかなと考えたのですが、いい年した男が逃げ出すというのもアレです。そこで、「落ち着け、シンド。クールになれ。まず深呼吸だ。ドの場所は黒い鍵盤が二つある一番左だ。お前ならできる」と自分に言い聞かせました。そして指を弾き始めの場所に置き、ゆっくりと曲を奏で始めたのでありました。


・・・結果からいいますと4箇所位間違えましたね、ハイ。練習の時は間違える事少ないのですが、本番に弱いのが私のチャームポイントであります。それにしても疲れました。こんな感じで義務を果たした後は、女性と仲良くする時間であります(これが目標)。フフフ、さあどの娘を選ぼうかな?


そいで開場を見回して見ると−開場から思ってたのですが−この演奏会にでてる人は定年退職したお爺様やスクール通いしてるマダムといった人種が大半で若い女性は皆無。ちょ、ちょっと待ってよお勢さん。洋画にでてくるピアノを通じてラブロマンセへの展開はないのでせうか?話が違うよ、ティーチャー!


まあ確かに「女性が大半で男性は少ない」は本当でしたが・・・しまった、年齢を聞いておけばよかったデス。畜生。でもこのままでは終わらせない。お爺様やマダムの娘さんやお孫さんを紹介してもらうよう頑張りましょうか。次は「将を射んと欲すればまず馬を射よ」作戦だ!(もう続きません)