葉月





夏休み


夏真っ盛りなこの時期、皆様はサマーバケーションに入ってる頃かと存じます。かく言う自分も、不景気のあおりを受けまして十連休(※減給付)でございます。引き篭もりが得意な自分も、こう休みが多くなると何をしてよいやらわかりませんが、とりあえず近場にドライブしにいきました。


闇を感じさせる風景です。


火曜サスペンス劇場のロケハンで有名(多分)な福井県東尋坊にいきました。写真からしてもう事件が起きそうな勢いです。朝は明るく、曇りがでてる程度でしたが、徐々に暗くなっていき着いたら雨が降ってきやがりました。一応八月なのですが、何ですかねこの暗さは。


遊覧船は豪雨でもやってました。


岩は滑らかです。


話によれば、暴れん坊のお坊さんをつきおとした場所だそうで。こんな入り組んだ場所で、岩がごつごつしてるところにダイブさせられたらそりゃ骨折どころじゃありませんな。恐ろしい話ではありますが、景色としてみる分には趣がある地形で、崖と崖との隙間なんかは秘密基地っぽくてよいです。


写真をパシャパシャとってると、天候は次第に豪雨となりまして、気づけば周囲に誰もいなくなってました。傘さしても、靴の中・ズボン・シャツの半分下がびしょ濡れになる位ひどかった。観光客の皆さんはすでに避難したみたいです。ちゅーか何ですかこの豪雨。わざわざ福井くんだりまで来てこの惨状。


雨降ってます。


風もきつくなってきたので、途中傘さすのを止めました。男一人、豪雨の中崖の上に佇んでると妙におかしさを感じまして、「ハハハハ・・・」と笑いたくなりました。オレ、何をしてるんだろう、いっそこのまま崖の向こうに見える天国への階段(幻覚です)を昇ってやろかと思いましたが、やめました。


何故なら、「雨に打たれながら崖の上に立つ!」というフレーズを考えれば、映画で復讐を誓う悪のシーンぽくって格好良くね?荒々しい日本男児ぽくね?とも思えたので、今回の不幸もそう悪いものじゃないかなと。また「崖の上のポニョ」みたいに、嵐の中人魚(女)が好きになった男に会いにいく場面みたくてロマンチックでもありませんか!?


以上のように考えれば、今回のドライブも決して悪いものではないかと。いやむしろ、自分の器が大きくなったのではないだろうか。旅を通じて自分を成長させる意味があったといえるであろう。決して雨に降られた負け惜しみではない。そう思わないとやってられないなんて・・・思ってない・・・よ・・・。






形あるもの


皆さん、本読んでますか?去年購入した本をようやく読了したシンドです、こんにちは。前の会社辞めた後に時間あるから、と思い買ったものですが、なかなか読みづらい代物だったので、ほったらかしにしてたのですがやっと終わりました。なお、タイトルは「罪と罰」。


ロシアの名作に選ばれてる本で、「一人殺っちゃっても良い事すればOK」という考えをもつ青年のストーリー。裏表紙にあるあらすじを読んで、面白そうと思ったのですが、古い本ということもあり読みづらかった。後半以降は面白かったけど、前半はだらだらしてたので、睡眠薬を摂取したかのように寝やすかったです(寝る前に読んだら)。


いまでこそちょこちょこ本読んでますけど、子供の頃は全然読まなかったです。なもんで、学校の読書感想文なんか苦手で大変でした。何かいていいかわからなかったので、本のあらすじをそのまま原稿に写してた記憶があります。提出して何も言われなかったけど、出せばよかっただけなのだろうか。


現代はネットから読書感想文をそのままコピペしたりする傾向が多く、学校の先生も注意していそうな感じがしますけど、案外それでもOKで通りそうな気がします。そういや、大学や会社研修のレポートでも同じようなパターンがあった気が。「とりあえず提出でOK」は日本の文化なのかしら。