MELLOW





No
Title
Words
Music
Judgement
SLEEPLESS NIGHT
〜眠れない夜のために〜
森雪之丞
氷室京介
★★
永遠〜Eternity〜(album mix)
森雪之丞
氷室京介
★★★★★
Still The One
氷室京介
松井五郎
氷室京介
★★★★★
Believe
松井五郎
氷室京介
★★★★
Silent Blue(album mix)
森雪之丞
氷室京介
★★★★
So Far So Close
松井五郎
氷室京介
★★★★
ダイヤモンド・ダスト
森雪之丞
氷室京介
★★★★
Chaos
松井五郎
氷室京介
★★★★
Jive!
松井五郎
氷室京介
★★★
10
bringing da noise
森雪之丞
氷室京介
★★★






批評


このアルバムがでると聞いた時、俺は今回スティーブが一曲しか参加してないと知って、このアルバムはサウンド的に弱くなるだろう前作を超えることはないだろうと予想しておりました。俺は馬鹿だった。本当に何年ファンしているのかと聞きたくなる位にお馬鹿さんでした。このアルバムは「史上最高」という勲章を与えましょう。氷室さんはいつも「良い意味」で裏切ってくれます。前回のI・DE・Aもそう感じていたばかりなのに、全くもって進歩がないシンド君でした。


氷室さんのアルバムの中で一番完成度が高いものだと思っております。今回はバラード中心のアルバムでビート系の曲はスティーブの担当した一曲だけですな。前作とはこういったジャンルが違ってるので比較する事はできません。どのように完成度が高いのかといえば、「一音一音に重みがある」といえる位に出来上がっているのです。基本的に音は古めな感じなのですが、それがかえって雰囲気をかもしだしているのです。残念な事に1曲目だけがこのアルバムとあっておりません。これはどっちかというと「I・DE・A」に属する曲です。ちょっとこのCDとはあわない。氷室さんはシングルの曲を最初にいれる習性があるからな〜(笑)いれるのだったらそのカップリングの曲を入れてくれればよかったのにと思ってます。


それはともかく、曲紹介しましょうか。1のような最近の氷室さんのビート系の曲はどうも好きになれません。アルバム出すごとに必ず一曲入ってるし本人も「お家芸」と言ってるくらいに得意技なのでしょうがどうも俺はあわない。シングルで出さないような曲が好きというマニアな奴です。


2はもうドラムの打ち方がなんともいえん(笑)歌詞も雪之丞さんらしいものに仕上がってますけどこの曲と上手く合ってます、さすがプロ!

愛が孤独をはがし始めたから

だとぅ?やめてくれ。俺がそんな強がってるのを見破らないでくれ(只今恋人募集中)俺は寂しくなんかない・・・違うんだ・・・・そんなセリフ聞いたら泣いてしまう。


3はこのアルバムで一番のお気に入りです。錆付いたような雰囲気の曲で(なんとなくそう感じた)「よくぞ出してくれた」と涙があふれんばかりに感嘆しております。だってバラードなのにロックして格好いいし、ギターの音がなんともいえねぇんだもん。泣きのギターだよ、これ!どうしようもないくらいに切なさが伝わって・・・・・・・・・あ〜〜くお〜〜〜!!!(注:壊れました)


5の曲なのですがファンの中でも人気があるっぽいものです。「夜明け」を連想させるような歌詞で曲自体も「うおおおおおおおおおおお」と勝手に私は盛り上がった次第です。次は6じゃもう氷室さんの声が優しく感じてしまう。何故だ?デジタルで処理された音なのに何故俺をここまで包もうとするんだ?あっ、氷室さんその裏声はやめてくれ!その声はやばいんだ!!これ以上俺に優しくしないでくれ!!!ああ・・・涙が・・・・。


7曲目は数少ない音(ボーカル中心)で完璧にやってくれました。ホームランです。最後の演奏してるところでのドラムとギターとベースが「う、美しい・・・」と意味不明な事を唸らせました。歌詞はベタだけどそんなん何故か感情移入してしまう・・・。


さあ昇天されても上はまだ続く。8はもう「人生の果て」を連想させるような男の曲です。

辿り着けないとしても
果てしなくここじゃない遠いどこかへ

やめてくれ、もうやめてくれ。俺をこれ以上殺さないでくれ。そんな格好いいこと氷室さんに歌われたら卒倒しちゃうよ。そんなこんなで全部CD聴き終わった時には「真っ白」でした(笑)だってここまで感情移入するの久し振りだったし。もうシンド君は涙の洪水にのまれました。アホでもなんとでも言ってください、俺は宇宙一のハッピー者じゃあ〜!>馬鹿


そんな個人事情はいいとして今回は氷室さん自身によるプロデュースを行ったのもありますが「ファンの事を考えずに自分の為に曲を作った」そうです。むしろそうやってくれた方が俺的には嬉しいのですが。「I・DE・A」と「MELLOW」は相対しているアルバムです。激しい曲と優しい曲。どちらに優劣が存在するというものではなく好みによって完全に分かれてしまいます。


かといって「MELLOW」はマニア向けではなく誰でも聴ける曲ですよ。バラードが好きであればですが・・・。それでもロックしてる曲もあるので一度聴いてみては?有名なダイヤモンド・ダストもあるのでそれを聴くついでに一度手に入れて見て下さい。


スティーブが居ないから心配してましたがやはりそこは氷室京介でしたネ。だんだんと成長していってるのがわかります。何度も完成度高いといっててアレなのですがCD出すたびにいいものを本当に作るのでファンというのもあるけどご容赦願います(笑)