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花屋になることを夢見ていた若い夫婦の出発の店舗である。主役の花をイメージに店舗設計に取り組んだ。コンセプトは店内は目立たず、花の裏方となる空間の構成である。コンクリートブロック、木材、石、土といった素材をお互いにでしゃばらず、花のバックダンサーのようなディテールで、素材の良さを引き立たせることが設計
の基本であった。開店時に花を並べ、花がより輝きをます店舗となったと自負している。
5年後苔をテーマの店（苔の間）を増設する設計依頼があり、コンセプトを同じ考えで設計をスタートした。店舗内の床は畑の土を敷き固め土間による和の趣をデザインの柱とした。店舗が開店してから数ヶ月後、土間の苔が芽生えてきたとき、施主以上に感激した。
店舗設計に当たり、ビルオーナーに懇意にしていただき、ビル全体の改修を手がけることとなった。 |
