東京国際大学 秋霞祭 「わらいだけ」/2001.11.3

 

実行委員の手際の悪さについては日記参照のこと。雨・寒さ・怒りのため開演前のテンションは最低。
会場は大講堂。キャパ900。入れずに帰った人が250人いたらしい。すごい。タダだからか?
10時から待っていた我々は真ん中より前から3列目に座る。舞台と客席が近くてびっくり。
定刻やや押し気味に開演。学生司会者がこれまた寒くて(ていうか変な喋り方で)凍死しそうになる。
アンタッチャブルの後に登場。絡みナシでほっとするワタシ。

ステージ両サイドに椅子と机。机の上にはジュラルミンケースがそれぞれ置いてある。
ネタが終わるとここでそれぞれ髪型変えたり衣装変えたりするのだ。これが見られるのも学園祭の醍醐味。
そこの準備スペースにピンスポが当たっている。転換時には音楽。どこかで聴いたような……。

「現代片桐概論」
教授登場にどよめく会場。客のほとんどがラーファンだと思い知らされる一瞬。
相変わらず黒板を消すマイムから。ステージが広いためやたらと黒板が長い(笑)。
カタギリ登場に湧く客席。好反応(笑)。
沖縄片桐大学・埼玉校舎。このネタではいつもはハンドマイクを使うが、今回はピン。
やっぱりこのネタはハンドマイクで聞きたいなあ。まあしょうがないか。
コモドオオカタギリの説明がやたら長い。初めて発見した人のリアクションを披露。
ジュラシックパークみたいなところをジープで走っている設定のようで、運転席の男が後部座席の男に肩を叩かれる。
でも運転席の男はそれを煙たがって相手にしない。
しかし再三の催促により外を見ると「これは白亜紀に絶滅した植物じゃないか!」
そして目を上げるとコモドオオカタギリがいたらしく、メガネを外してはっとした様子で上を見上げる……
というのをひとりでやってました(笑)。ほんとにアドリブだったようで途中ちょっと考えてた姿が可愛かった。
その様子をカタギリ思わず見てしまう(笑)。教授がそれに気づくとすぐ元に戻る。
「リハにないことやるとこの剥製は動くんですよ」
途中で入ってきた客がいたらしく、「遅いぞ!」と忠告。わーい。これ生で見たかった。
やたら横道にそれ気味で「どこまで説明したっけ」なんて場面も。少し考えて「じゃあこうしよう」ってアンタ……(笑)。
「何のために海に行くのでしょう」で最前列の女の子に当てる。ちゃんと「産卵」と答えていて、
「このネタももう限界かもしれません」(笑)。いつもより長めの授業終了。

転換。仁くん大急ぎで着替える。パンツを2枚重ねではいてたみたいで、1枚脱いでたのが笑えた。
コバケンは白衣と上着を脱いで髪型を変えるだけなのですぐに準備が終わる。
仁くんは全部着なきゃいけなくて大変。靴がなかなか履けなくて大変。
そんな彼をコバケンはじーっと見ている。そしてひとこと「みんなが君ひとりを待っている」……まだ教授なの?(笑)
「音楽が終わっちゃいますよ」と追い打ちをかける。
「待って、待って」と焦る仁くん。ラブリーだ。髪の毛を大急ぎで縛って「はい出来た!」
コバケンが何か持っている。ふたりともセンターに出てきて「せーの!」でお互いにひっぱる。縄だった。

「なわとび」
嬉しい〜!これ大好きなのだ〜!
マチコちゃんの歌の最後の方の応酬でお互いに詰め寄ったり後ずさったりしていた。
「銀行員?」「違う」「証券マン?」「違う」……無表情で「違う」と否定するコバケン。
マチコちゃんが真実を知らされた瞬間、思わず縄を回す手を止めて愕然とした表情で床に膝をつく。
そしてそのままカラダを折って泣き崩れる。仁くんも思わずもらい泣き(笑)。しかしマチコちゃんの泣き声が次第に笑い声に変わっていき
……のくだりがものすごく長かった(笑)。
「やっぱりお兄ちゃんが好き〜♪」の「好き〜」の部分をオペラ調にゆっくり歌い上げるコバケン。やたらと美声。
「ヘビ」「ヘビ返し」のところは無邪気でやっぱり好き。「ヘビ返し返し」が出て仁くん「やられた!」。
「禁断の」「ふたりの愛は」「無限大〜」でふたりとも大声張り上げすぎで音割れてました(笑)。

転換。手元で何やら本をめくっているコバケン。仁くんは今回準備が早く、さっきの仕返しとばかりケースの上で頬杖をついてこれ見よがしに
相方を待っている。そんな仁くんをコバケンが呼ぶ。舞台中央で何やら耳打ち。コバケン側で本をめくりながらふたりで打ち合わせ。
「業務連絡中でーす」(小林)。

「読書対決」
(1)夏目漱石 vs 芥川龍之介
(2)ファーブル昆虫記 vs シートン動物記
(3)地球の歩き方アメリカ vs 地球の歩き方日本

導入は図書館でコバケンがひとり芝居をしているのを仁くんが注意して、「何で知らないヤツに注意されなきゃいけないんだ」と
対決に入るバージョン。これ大好きなんだよね〜♪コバケンの作った声のトーンがたまらなく好き。そのひとり芝居とは……
コバケンが本を手に取ろうとすると女の子と手が触れてしまう。彼女は高いところの本が取れないらしく、「僕が取ってあげますよ」。
背伸びしながら「183センチ!」って言ってたのには爆笑。やっぱりご自慢の長身なのね(笑)。
「シェイクスピア好きなんですか?僕も好きなんですよ。全部読みました。原文で」ヤなヤツ〜!
でもこういう役やらせたら右に出る者はいないね(笑)。
「ここにはあまりいい本がない。よかったら僕の部屋に来ませんか。全部揃ってます。もちろん翻訳物も。他にもいろんなこと教えてあげますよ」
行く〜(笑)。「何教えてほしい?ん?」ってヤラしい感じで見えない女の子の頭撫でたり腰を抱いたりするんだけど、
なんかもうめちゃくちゃ好きです。すまん(笑)。そんで仁くんが「あのー、図書館でひとり芝居するのやめてもらえますか」とつっこんで対決開始。
「勝負だ〜」のふぬけた言い方も好き。
読書対決の内容はほとんど変わらず。ファーブルvsシートンがちょっと変わってたけど忘れた……。
変なジャンケン、1,2回目コバケン勝利。「勝てねぇ……」3回目は仁くん勝利。「何で勝ったかわからない」……仁くんの何気ない呟きが
ステキだった。
余談。時期が時期だけに地球の歩き方対決で「ホワイトハウスドカーン!」はやらないと思ってたと友人M。あたしゃ全然気にしちゃいなかった。
確かに言われてみればそうだけど、ラーはそこをあえてやりそうね(笑)。

転換。仁くんがいなくなる。あー次はアレか、と思う。コバケン前髪を全部おろす。でもくせが直らなくて前髪がちょっとはねちゃってたのがラブリィ。
「片桐さんの準備が時間かかりそうなのでものまねやります」。待ってました。「ホンダのロボットのまね」と言ってアシモくんのまねをする。
ちゃんとひざ曲がってる(笑)。この人は何やらせても上手いわ。マジで。やり終わった後袖の方をうかがう。
椅子を1脚中央に持って来て座りながら「片桐さんこのネタの前に必ずすごく緊張するらしいので見守ってあげてください」みたいなことを言う。
愛のあるコメント(笑)。

「たかしと父さん」
最近こればかり見てるような気がする(笑)。父さん側転で登場。
途中、父さん台詞を忘れてしまう。「何度もやってるのに〜」と悔しがる。客席から「頑張れ」と声がかかる(笑)。
思わず父さんの方を見て苦笑するたかし。目を泳がせて必死に思い出そうとする。「思い出した〜!」拍手が起きる(笑)。なんて和むんだ。
「時が見える」はあんまり受けなくて、「これ受けねぇんだよな〜、面白いと思って言ってるのに」(笑)。
ひたすら勉強し続けるたかしに、もう1脚隣に椅子を持って来て「父さんもやってみる」と同じポーズを取る。
でも5秒くらいで耐えきれず「ふたりで黙ってるのは父さんあんまり好きじゃないぞ」。
その後その椅子を叩いて父さん太鼓にしてしまう!今回は壁がなかったからやらないと思っていただけに嬉しかった!
と同時にやっぱりこれどうしてもやりたかったんだな、と微笑ましくなる(笑)。そして「きゃっ!ゴキブリ!」と言って逃げていきました。

転換。仁くんは袖で大急ぎで着替えている模様。やっぱりコバケンは準備が早く終わる。仁くんの様子をうかがいに寄ってくる。
戻ってきた仁くんは「暑い!」と言いながらタオルで顔を拭いている。「ちょっと待って」と水を飲む仁くん。ホント疲れてそうだ。
そんな彼を至近距離でじっと見つめるコバケン(笑)。ピンマイクをつけようとしてスイッチがわからなくなっちゃったらしく、いろいろと
いじっていた仁くんに、コバケンが無言で手を差し出す。やってもらおうと渡しかけてちゃんと音が出ていることに気づく。
そんな無言の応酬にひたすら愛を感じました。こんな細かいとこまで覚えてるワタシも異常だ(笑)。

「雪男」
内容はほとんど変わらず。21郎のお下がりの服の説明がちょっと変わっていて、ジーンズはストーンウオッシュになってました。
「後ろのここまでゴム!」……確かにそんな時代もあったね。若い子にはわかんないね。ふふふ。

転換。暗転明けでも雪男の姿勢を崩さないコバケン。仁くんは自分の場所に戻ろうとしたがそれに気づいてコバケンの手を引っ張って
向こう側まで連れて行ってあげる。その姿が微笑ましかった。でも着くとすぐに素に戻ったみたいで、「変わり身早えっ!」的なことを
仁くんが言ってて笑えた。今回はふたりとも準備が早い。何やら手に持っている。やっぱりアレか?

「マーチンとプーチン」
出た〜!やった〜!待ってました〜!とワタシとMちゃんは大興奮。ホント見たかった。人形間近で見るとホント可愛い〜!
口だけでのっぺらぼうなのになんでこんなにラブリィなんだろう。
序盤、マーチンの裾がめくれていてコバケンが直してあげる。プーチンも少しめくれていて仁くんが直してあげる。
流れがちょっと止まったけど微笑ましい光景。
「ねえマーチン、僕達のお父さんってどんな人だと思う?」と訊くところ、すごくカッコつけて言っていておかしかった。
プーチンもそれにつられてちょっとそんなふうに喋ってみるけど似合わない(笑)。
途中動物の鳴き声の応酬みたいなのがあった。早すぎてよく覚えてない。
「ん〜限界!」でふたりで思いっきりジャンプ。ステキ〜!
余談。ふと思ったんだが限界ラーメンは「具はナシ!麺もナシ!スープは麦茶!」なんだから要するにただの麦茶ってことじゃないのか?
どんぶりに麦茶が入ってるだけなんじゃ?(笑)

エンディングトーク。
小林「こんにちは。ラーメンズです」……改めて挨拶するのが面白い(笑)。
小林「東京ってついてるのに東京じゃねえじゃんな」
片桐「待ち合わせ霞ヶ関っていうからさ」
小林「霞ヶ関っていったら都心だもんな」
片桐「ディズニーランドみたいなもんだよな」
小林「でもそんなこの大学が大好きですけどね」……悪人……(笑)。

小林「打ち上げはみんなでこのあと北の家族で」
片桐「村さ来で」
小林「外でコピー配ってますから行ってください。片桐さんのおごりで」
片桐「え〜っ!ひとり5円まで」
小林「村さ来5円メニューがあるんですか」
片桐「ラムネ」
小林「ああ、飲む方じゃなくてあの駄菓子ね」

小林「もう帰れるんですか」
片桐「なんかこの後プレゼントコーナーがあるみたいよ」
小林「え〜めんどくせぇよ〜。帰っちゃおうぜ」
片桐「うん。帰っちゃおう」
……その態度の悪さが好き(笑)。そんで次回公演『雀』の告知。本多でやるときいて驚愕のあまりMちゃんにしがみつくワタシ。
小林「こんな活動をずっとやってますんで、よかったら見に来てください」
そう言ってホントに帰っちゃいました。プレゼントはサイン色紙とポラだったけど、当たり前のように当人不在でした。
よかった。絡みは見たくないっす(笑)。

見れば見るほどハマっていきます。大変です。帰りは盛り上がっちゃって大変でした。ドツボです。