ラーメンズ第11回公演 「Tour cherry blossom front 345」
大阪公演 2002.3.29〜4.1@近鉄小劇場 東京公演 4.15〜4.21@本多劇場 札幌公演 5.3/5.4@かでる2・7 福岡公演 5.9〜5.12@西鉄ホール
本公演は青背景って決めてましたがどうしても桜色にしたくてポリシー変えちゃった…てへ☆

雀と同じセット。どうやら板舞台が気に入ったらしい。客入れのSEはなし。
今回のフライヤーは純和風テイスト。よくよく見るとカエルも散りばめられていて嬉しくなる。
デザインが気に入ったのでポスター初購入。そういえばTシャツも売られていたが4500円も出して買うような代物じゃなかったので素通り。
最初は福岡楽日も狙ったが我に返り、東京のみで4/15,17,21の計3回花見。福岡行かなくてよかった…。
ちなみに東京楽日は当日券の人をめいっぱい入れたみたいで、通路立ち見は当たり前、なんと最前列の前に桟敷の最最前列が!
ちょっと客入れすぎ…火事とか起こったらマジで逃げられないよ…。

開演を知らせるSEがフェイドイン。和風テクノか?次第に客電が落ち、開演。今回の衣装は上下とも黒。裸足。

<受信料>
受信料の取りたて練習をするふたり。あの手この手で払わせようとする局員と口八丁で払おうとしない客を互いにシュミレートしている。
しかし彼らの正体は…。
開演2分で「今回は当たり!」と確信。小林的屁理屈のこね合戦は聞いててスカッ…とはしないがにやにや笑いが止まらなくなる。
そしてやたら発声が演劇発声になっていることに気づく。腹から出してます!ってなよく通る声。
「どーこーでー?」のドスの利かせ方がハンパじゃないぞ小林。のち演ぶの記事で意識的に演劇に近づけようとボイトレしたという
エピソードを読んで笑ってしまう。ぷぷぷ。面白いひと。
「カチッ!ボン!あちっ!」がツボ…。あと片桐「おもしれーなー秋吉久美子」…。
初日:片桐「払ってください」が勢いで語尾にハートマークがつきそうな印象に。小林「お前何可愛く言ってんだよ。誰も『きゃー』とか言わねえの」と
    のっけからいじる。片桐も笑いながら「違うよ!」と否定。


<アラスカ帰りの男>
卒業旅行でアラスカに行ってきた男(片桐)が友人(小林)にアラスカ自慢をしている。写真を見せて強制的に感動させようとしたり。
一緒にアラスカに行った友人が労働ビザを取って3ヶ月経った今でも向こうで働いているというのだが、その彼からはがきが届く。しかしそれは…。
小林の江ノ島話が楽しい。あと個人的に笑ったのは「シベ超」ネタ…細かいとこをついてくるひとだ。
初日:片桐「興味を示せよ」というところ「きょうめよ」と言ってしまいふたりとも素笑い。小林「きょうめ?それには興味あるけどさ」と茶化す。
    片桐「詳細はこれだ!」と胸ポケットから葉書を出す仕草をしたが、胸ポケットがないことに気付いてズボンのポケットから出し直す(笑)。
17日:「きょうめ」はもうすでに台詞として昇華しておりました(笑)
    小林「マミヤか。アディダスか。アカギか」片桐「何でそんなにマイナーなメーカーばっかりなんだよ」小林「アカギは舞台用の音響設備とか
    作ってるとこ」片桐「持ってこれねーよ!」


<テレパシー>
自分にテレパシーがあるかどうかをレストランで試す男(小林)とその友人(片桐)。そのテレパシーを証明するためにいろんな手段を試みるが…。
ラーメンズ初めてじゃないかなあ、小林はひとり二役、片桐はひとり三役…配役転換するときにくるくる回る仁くんの愛しいこと。
片桐「どうですか、よろしければ一緒に食事を」小林「いえ、わけがわからなくなってしまうので」というネタ自体を笑ったギャグが楽しい。
ただ本公演中いちばん印象の薄いコントだった。なんだろう…本人たちの大変さの割にはパンチが弱いというか。
ウエイター役の小林に湧く会場…雀のトラウマか素直に笑えない私…リハビリが必要か?(笑)いや面白かったです…(フォロー)
片桐「いまだにカルボナーラとゴルゴンゾーラの区別がつかない」小林「ゴルゴンゾーラはチーズだよ」片桐「ポンパドール」小林「パン屋」
片桐「コンサドーレ」小林「札幌」片桐「野球か…」小林「サッカーだよ!」片桐「マンマミーヤ」小林「よくわかんねーけど…違うってことはなんとなく
わかるだろ」片桐「わかる!」相変わらずの言葉遊びににやり。
初日:小林「アイスコーヒーは食後でよろしかったでしょうか」というところを「アイスコーヒーは食事で…」と言ってしまい「?」な片桐に
    「アイスコーヒーは食事ではございません」と自ら訂正。


<怪傑ギリジン>
後ろを向いて叫ぶ少年。小林「パパとママのうそつきー!怪傑ギリジンなんて最初からいないんだー!」がっかりしてうなだれていると片桐扮する怪傑ギリジンがターバン姿で竹馬に乗って登場。最初オチは片桐「お父さんお母さん息子さんはもう大丈夫ですよ!」だったのに楽日には
「母さーん、たかしはだまされてるぞー」に変わっていた…これでギリジンの正体は父さんでやっぱり父さんの続編ってことになっちゃった。
確かに意識したネタだったけど、ギリジンは父さんの続編じゃなくて確立した別のネタにしてほしかった。明らかにばらすよりあえて「父さん」という
単語を出さずに見ている側に「あれ絶対父さんだよ」と含み笑いをさせたままでいてほしかったのだ。なのに結局あんなカタチで明らかに…。
小林の中でどんな心境の変化があったのか知らないけど、私の中ではあのオチでコント自体が台無しになってしまった。
でも仁くんのひさびさのはっちゃけぶりには大笑いしたのも事実で。小林も絶対安全牌を使うなんてずるいなとも思う。
「ニャニャニャ湾。駿河湾と相模湾の間にある湾。魚は1匹もいない。ミドリガメが2匹いる」というのが好き。猫まっぷたつ!
初日:歌っている間に下ネタに走ってしまい、「あとで怒られる…」とのたまっていたがこれもネタのうちか?
17日:小林冒頭の台詞終わり、椅子に腰かけるときの表情がけだるげで笑いを誘う。「やれやれ」という表情。初日はうつむいて座っていたのに
    この日は顔を上げて待機。チャレンジャーじゃん。初日のエンディングで喋っていたことがネタに「最強のジャパニーズ・ラップ!イエー!」


<小説家と編集者>
常居次人という天才小説家(小林)のもとへ編集者(片桐)がやってくる。編集者はどうしても眠くなってしまい作家に眠気ざましの方法を尋ねる。
作家はさまざまな話をするが…。ちょっとブラックというかサスペンスチックなオチ。2回3回とどんでん返しの連続だが、身構えて見ていたので
だまされずに済んだ。
小林扮する作家は丸眼鏡といいぐしゃぐしゃな髪型といい、大江健三郎以外の何者でもない。
設定が設定である。「人間は一生に1本くらい面白い話が書ける」という台詞がある。片桐「小説家になりたくてこの職業に就いたんです」という
台詞がある。個人的にやたらと身につまされて痛かった。この人はどうしてこういう設定のコントばかり作るのだ…。面白いというより痛いコント。
ん?俺だけか?
初日:小林「101人目だろ」の後の暗転で「こわーい」という悲鳴めいた声が起きる。なんかびっくりしちゃった…。そういう反応なんだ…。


<マーチンとプーチン2>
で、出たー!出てきた瞬間悲鳴が上がったくらい。さすがに私は静かに盛り上がっていたけれど、このタイミングで出てくるなんて夢にも思わず
ただ純粋に喜ぶ(笑)。知らない方のために解説すると、ふたりがお互いマーチンとプーチンという腕をつっこんで操る人形でナンセンスな会話を
するというネタ…筋がないので説明しようがない…。
ツボ語録。
「甘くて美味しいのに悪の組織みたいな名前なのは?」「ゴディバ〜」
「水しか出せないのにヒーローみたいなのは?」「スプリンクラー!」「グラウンド整備戦隊スプリンクラー!」「くらえ!お水!」
「臨!」「兵!」「闘!」「者!」「皆・陳・烈・在・前!」「カキーン!」
「腕相撲の強い女についてどう思う?「苦手」「勘違い上等な女は?」「面白い」…じ、仁くんの言い方がラブリー…
「♪世界のどこかで誰かがきっと私を待っている〜」「♪運命の赤い糸どうか教えて私の王子様〜」
「♪最終的には手近なにんげーん」……お前天才だよ……。
最後の「どかーん!」「どかーん!」っていうのはオチか…?投げやり感が漂うんですけど(笑)。
しかしまたもや安全牌を使ってきたな。みんな喜ぶの知っててぶつけてきた感じ。確信犯。
楽日:暗転中にプーチンとマーチンをグローブに見立ててボクシングするふたり。楽しそうね。


<桜>
会社の花見の場所取りをしている大島(小林)と近藤(片桐)。ふたりは幼なじみだが一方は社長、一方はバイトという身分の差。
大島は昔ガキ大将だった近藤に憧れを抱いているのだが…。
なんかラーメンズのネタにしては派手だったというか…話の展開的には「器用で不器用な〜」に通ずるところがあって、こういうネタが
好きなのね…と思う。いや私も好きですけど。小林が片桐にいじめられるという設定は好き。好き。(2度言う)神様ゲームが楽しかった。
「けちょんけちょんだよ〜」というところが「言葉のレイプじゃないかよ〜」に途中から変わっていた。
楽日はなんだか本当にダメージを受けていたようで…(笑)。もっといじめてしまえ〜。
「耳を食わせろ」って…やだなあ…もう…うひょひょひょひょ(変)
片桐の役名が「近藤」だと聞いた瞬間新撰組がひらめいたが案の定。幕末顔だしね。髪の毛しばった仁くんがかっこいいったら(壊)。
銀ちゃんとヤス…元ネタがわかったひとは何割くらいいたんでしょう。「ヤスが階段落ちるとこ見たいんだよ〜」にやりにやり。
初日は担任の先生の名前が「つか先生」だったのに途中からそのくだりは消えてしまった。
桜吹雪あり片桐大見得切りありでもうものすごく仁くんに花を持たせた感じ。本多の効果も精一杯使った感じで。
近藤は実はアラスカ帰りのネタで出てきた嘘つきくんだった…という循環ネタも気持ちいい。後味のきれいなコントでした。
楽日:「目を触らせろ〜」のくだり、後ずさった小林の手が板から落ちてしまいマジでびっくりしてた。面白かった。
    仁くん大切なところでセリフを飛ばす…(「そんなのこの会場中知ってるぜ」ってとこ)小声で教える小林…。
    片桐大見得切りの後に拍手が起きてしまって、小林の「銀ちゃんかっこいい〜!」のタイミングが浮いてしまったのが残念。
    他の日は大丈夫だったのになあ…。


〜エンディング〜
初日:小林「大阪公演の後、みんな帰っちゃいましたけど僕だけ京都に寄ったんですよ。で、片桐さんにお土産買ってきました」
    と言って取りに戻る。開けてみると新撰組のはっぴ。背中に「誠」って書いてあるやつ。早速着せる。
    片桐「あらあらあら。ありがとうございます」
    小林「近藤さんだもんな」
    片桐「俺新撰組に入れねえなあ…すぐ切腹させられるよ」
    小林「そうなの?」
    片桐「うん、新撰組ってすごく厳しくて、脱走したり敵前逃亡したりすると切腹させられるの」
    小林「よく知ってますね」
    片桐「『その時歴史が動いた』とか見るの好きだから」

    小林「僕たち次は札幌に行くんですけど、札幌の初日に東京土産ちょうだいよ」
    片桐「東京土産…ちっちゃい東京タワーとか?」
    小林「あ、それ欲しいかも(笑)」

    小林「日本語のラップっておもしれーよな」
    片桐「今はまってるよなー」
    小林「『最強のジャパニーズラップ』とかって言うのおかしいよな」
    片桐「『最高の』って言えばわかるのにな」
    小林「ジャパニーズラップってことは本家はアメリカだって認めてるってことじゃんな」
    
    小林「キックザカンクルーに片桐さんみたいな髪型の人いますよね」
    片桐「ホント?」
    小林「うん。なんだっけ、m-floのバーバルフィーチャリングJINとかで出したらどうですか。やってみてよ」
    片桐「♪イエー、最強のジャパニーズラップ、イエー、韻踏めない〜」

    エンディング中も上からひらひらと時たま落ちてくる桜の花弁に目を奪われて空中キャッチを試みる仁くん。
    小林「お前人の話聞いてないだろ」
    片桐「だって顔の前に落ちてくんだもん!絶対やっちゃうって!」
    ふたりでしばらく戯れている…(笑)
    小林「でも不思議ですよね、大阪の時公演終わってみんなが舞台のところに寄ってくるから何してんのかと思ったら
    花びら持って帰ってんの。あれなんでだろうな」
    片桐「甲子園と同じなんじゃない?」
    小林「負け試合か(笑)」

    小林「そんなわけで片桐さんにしめてもらいましょう」
    片桐「え!俺?え〜…」
    小林「あ、泣いちゃう泣いちゃう!以前エンディングで片桐さん泣いちゃったことあって、事務所でファンメール読んでたら
    『片桐さんを泣かせないでください。でも誤解しないでください、小林さんが嫌いな訳じゃないんです』っていうのがあってさ。
    だからもう俺はお前を泣かせない!絶対泣かさない!」
    片桐「嫁か!」

    小林「まあそんなわけで前向きに行きましょう。努力・前進・ビューティフルスターですから」
    よくご存じで…(笑)
    小林「今日俺ららしくなかったな。音楽の話とかしちゃって。最後モー娘だったし」
    片桐「俺モーニング娘。って嫌いになれないんだよなー」
    
    あまりにもうろ覚えな初日エンディング…正しい土下座とかもやってましたが今となってはなんでやってたのかも思い出せず…
    ただ異常に長いエンディングでした。初日からテンション上がりすぎ…小林「本編終わったんで三々五々帰ってくれて結構です」
    って言ってたくらい。大阪公演から日が開いたのと久々の東京でテンション上がってたらしい…。面白かった…。


17日:小林賢太郎29歳誕生日。特別な日だけあってギャルが多かったような…。
    小林「片桐仁さんです!」
    拍手〜。
    仁くん小林を紹介しようとしてちょっと間が空く。
    片桐「小林賢太郎さんです!29歳!今日29歳になりました!」
    拍手〜。
    小林「お前さ、そういうときは『今日29歳になった小林賢太郎さんです』って言った方がいいんだよ」とダメ出しが入る。
    片桐「…小林賢太郎さんです!」
    小林「(笑)お前には学習能力がないのか!」
    恥ずかしそうに俯く仁くんに小林「大好きだ!」と抱きつく…。

    片桐「今日は小林さんが29歳ということで手紙を書いて参りました」
    手紙を取り出す。便箋2枚くらい…(笑) 
    小林「長い…(笑)」
     (ここで「16小節のラブソング」がかかる)
    片桐「こうやって君に手紙を書くのは初めてだね。いったいどんなことを書いたらいいかわからないけど、
    今の自分の正直な気持ちを書こうと思います。
    賢太郎、君は運命って信じますか?僕はそんなものは信じません。いや、信じていませんでした。君と会うまでは。
    君に初めて会ったのは、1992年の4月。僕たちがまだ18歳の頃。今でもよく覚えています。
    君は僕の斜め後ろの右か左側の席に座って誰かと何かを喋っていました。僕はやせたのっぽの男がいるなあくらいに思っていました。
    そんな君からコンビを組もうと言われるなんて、その時は思ってもいませんでした。
    でもそれは、大学デビューしようと思っていた僕には渡りに船でした。君が僕の可能性を広げてくれました。
    あれから10年経ちました。時々、もしあの時君に会わなければと考えることがあります。
    もし僕らのどちらかが違う大学に行っていたら、僕らはラーメンズになっていたのでしょうか。
    そう考えると、ものすごい巡り合わせを感じずにはいられません。いや、もしかすると、僕は君に会うために生まれてきたのかもしれません。
    僕は、君がそうした方がいいと言うんだったら髪をストレートにだってするし、鼻をふたつにする整形手術だってします。マジ本気。
    ついていく覚悟できてます。
    あ、いけね。誕生日おめでとう。まだ言ってなかったや。
    賢太郎、29回目の誕生日おめでとう。自分の誕生日より嬉しいです。
    今日も世界人類が平和でありますように。
    2002年4月17日 片桐仁」

    後ろの壁に「Happy Birthday」の切り抜き照明が当たる。拍手拍手。

    小林「えー、お手元にアンケートがあると思います…」
    片桐「な…冷静だよ!なんだよっ!」
    手紙を仁くんから取り上げて、
    小林「放送作家誰だ〜!」  
    片桐「ちゃんと自分で書きましたから」
    小林「…ありがとうございます」と言いつつ手紙チェック。
    片桐「あ、添削すんのやめてください」
    小林「片桐の字だ…見覚えのある読みづらい字だ…(笑)」
    片桐「29歳最初のライブですね。どうですか」
    小林「なんっっとも思わない」
    片桐「ストイック!」
    小林「え?」
    片桐「違うよな。…ジェントルマーン!…アンビリーバボー…」
 
    締めを仁くんがやることに。
    片桐「えー、cherry blossom front345!(発音よさげに)いかがお過ごしでしょうか。こういうイレギュラーなことをやるのはどうかと
    思ったんですが、たまにはいいかと思ってやっちゃいました!お手元にアンケートやいろいろなものがあるのでご協力ください…」

    ここで劇団旗揚げの事実が明かされる。どびっくり。
    小林「あとでかいプロジェクトがもうひとつあるんですが…あ、まだ片桐さんに言ってませんね」
    片桐「なんだよそれ!」
    今考えると6月のD公演のことでしょうね。当時仁くんはマジで知らされてなかったらしい…神様め…。


楽日:最前列左端ブロックの4席が空席だったことについて…。
    小林「挨拶より先に言っておきたいことが…ここの4人はなんで来てないんだ!」
    片桐「(立ち見の客に)座っちゃえばよかったのにね」

    小林「東京千秋楽を迎えましたね」
    片桐「1週間やってきました」
    小林「1週間やってきたのにねえ…」
    片桐「…カッコ悪いな…」
    小林「お客さん気付いてないかもしれませんけど1個目からやってくれましたもんね。かなり私のおいしいとこを
    飛ばされてしまいまして…まあ流れ的にはテンション高くて楽しませてもらいましたけど」

    小林「裏面に今までの作品のリストが載っております…今見るんじゃない」
    とあの口調で注意(笑)。すかさず仁くんあのポーズを取る(笑)。
    小林「今度はDVDになるわけですが映像特典は何にしましょう。『片桐仁の』ってつくやつにしようよ」
    片桐「じゃあ『見終わるまでにここまで粘土が完成した!』っていうやつ。あとはマラソン。皇居1周とか」

    小林「片桐さんを中心に劇団を旗揚げしようと思います。(仁くんに)看板!」
    片桐「…神様!」
    小林「神様か…悪くねえな(笑)」

    小林「暑いですね。我々だけですか?」
    片桐「立ってる人は暑いかもしれないですね」
    小林「だからこそあそこの4人〜!」
    片桐「あ、あそこ2つあいてる」
    小林「なんだろうな、パフィーとダパンプだ」
    片桐「知り合いじゃねーから(笑)」
    小林「(4人それぞれ)ダ・パ・ン・プ」
    片桐「『ン』って!」
    小林「『ン』ぽい人いるじゃん」
    片桐「一茶しかわかんない」
    小林「エレベーターで一緒になったことあるぜ。日テレで。ダパンプ4人と俺(笑)。あいつら超仲いいの。キャッキャキャッキャしててさ。
    『あーダパンプだー。俺より稼いでる子供だー』って」

    また花びらを持って帰る人のことについて。
    小林「花びら1枚1枚よく見るとミッキーマウスの形になってます」
    片桐「ミッキーマウスってこんなスクエアだったっけ?」

    小林「あ、言い忘れた。僕何にもやってませんから。挨拶文が僕が犯罪犯した系の文章になってて、最後はなんちゃってって感じに
    まとめてあるんですけど最後まで読まない人が結構いるみたいで、アンケートに放火、クスリ、幼女…」
    片桐「少年…?」
    小林「少年はそうだから別にいいんだけど。やってないことはね」
    片桐「少年だけにしてください」
    会場を見渡して品定めする小林(笑)。
    片桐「D−47の子連れてきてって(笑)。すごいよ、マイケル・ジャクソンみたいだよ」

    小林「実はこれから札幌、福岡と回るわけですが、全員このメンバーで一緒に移動したいと思います」
    …キミはそういうのがうまいねえ…(笑)
    小林「あとパフィーとダパンプには連絡入れといてください」


<総評>
前回のことがあったので過度の期待は禁物!とおそるおそるふたを開けてみれば…「ファンやめなくてよかった」(笑)
初日見終えて両頬上気させて「面白かった!」と息弾ませるウブな女子みたい。なんかマジでそういう感じ。
なんかさー、もうとやかく考えたり裏読みしたり方向性について語ったりするのは面倒になっちゃって。
たぶんこんなに解釈が分かれて、いろんな見解を出されてる芸人って言うのも珍しいでしょ。もう演劇の域でしょ。
だから今回突然趣向が演劇チックになったことにちょっとビビった。やっぱりそっちに走るのね、と思った。
はっきり言ってもう何が演劇で何がお笑いなのかわかんないし。だから劇団旗揚げって言ったときに、小林の目指す方向が
なんとなく見えてて納得した。そんでもって「あーやっぱりそっちに行くんだー」って思った。自然な流れなんだろうなと思った。
私はかえって映像とか映画とか撮られる方がコワイ。まあトラウマがあるからなんだけど(笑)。
後ろの席に座ってた若い女の子たちがコント人気投票の話をしてて、「あたしアトラクション大好き!」って言ってたのが
気になって。私なんか雀の欄アウトオブ眼中(古い)だったから。やっぱり蓼食う虫も好きずきなんだよ。
私は今回の桜はラーメンズだ、と思う。私の好きなラーメンズだって。だからコバケン大好き少女にとっては物足りなかったかも。
やつは雀を打ち消したかったんだと思う。だから仁くんを精一杯立てた。だからギリジンも出した。マーチンも出した。
客の喜ぶことは全部知ってる。だからあえて安全牌をぶつけて模範的なラーメンズに仕上げたんだと思う。
結果的に客も喜んだ。私は楽しかった。それでいいじゃないと思う。確かに途中から流れが読めて、オチが見えてたネタもあったよ。
もっと驚かせてほしいって思わないこともないよ。だけどそれはやっぱりエゴだと思うし、仕方のないことだと思う。
…今ふと思ったんだけどさ、私もしかしたら隠れコバケンギャルかもしんないね(笑)憎しみだの愛情だの嫉妬だの全方向的に
感情が吹き出してるってことは相当なもんじゃない?結局は彼の才能にベタ惚れしてるわけだし。なんだかんだ言っても。
だからネタうんぬんとかよりも、私は彼らのコンディションみたいなものの方が気になる。プロとしての態度みたいなものが。
例えば日によって全然違ったりするテンション。初日は上がりっぱなしで楽しかった。楽日はなんだか疲れ気味だったのか
私には全体的にどんよりして見えた。仁くん大事なセリフとばしちゃうし。なんかさ、プロ意識みたいのがもっと向上してくれれば。
というのもすべて福岡楽日のバッドエンディング(あえてこう呼ぶ…)がいけないんですけど。気になる方は関連HPで見てください。
ホントはアドリブが入り過ぎちゃうのも考えもんなんだよね…今はお笑いっていうジャンルだからいいけど、演劇にシフトチェンジしたら
やっぱりNGだと思うし。なーんて冷静に書いてるけど結局は自分が面白けりゃなんでもいいと自分至上主義の私は考えるわけですよ。
なんだかんだ言っていい花見をしました。これだけ書いて結論はこれかよ(笑)。

あと、終始笑ってる客の心理がわかりません。うるさいので追放してもいいですか。今回マジ多くてへこんだよー。