新橋ラーメンズライブ/2002.11.17

DVDボックスを買うと応募券が入っていて、全国5都市で行われるライブにご招待。一般発売もあるけどね☆
東京はなんと日本語学校でおなじみのシンバシ!ラーメンズファンならこれは行かなきゃ☆
……いまだに1度も観てないDVD。なんで買ったのか全然わかりません。でも買ったからには一応応募しとくか。
東京は11/17の1日2公演のみ。福岡なんて2日間に渡ってやるというのに。
釈然としないまま、そして当たるはずがないと思いながら夜の部を申し込む。
そうこうしてたら一般発売日が迫ってきて、ロッピィで挑むがあっけなく玉砕。あーあ。でも別にいいかー。もうそんなに麺モードじゃないしなー。

とか言ってたらハガキが来ました。当選です。なんじゃそりゃ!

また学祭みたいにベスト版ライブなんだろうな。いつものなんだろうな。ていうかヤクルトホール広すぎてすげえ行く気失せる…
ちっとも盛り上がらないまま新橋へ。 当選者はハガキ1枚につきひとりしか入れないので、番号順に並ぶときも座席に着いてからも当選者ブロック
だけは非常に大人な雰囲気でとっても静か。ちなみにワタシの席はR列でどセンターでした。だけどとっても遠いの。
6時10分押しで開演。暗転しながら緞帳が上がる。 暗闇の中、長縄を回す音が聞こえてくる。 ふたりとも上下黒、靴も黒。

長縄部
無言でしばらく縄を回している。ずいぶんと長い間。そのうち前のほうの客が笑い始める。面白い顔でもしてるんだろうか。
全然見えない。目を凝らそうとするほど視界がぼやけてくる。
客の8割(勝手に断定)がリピーターなので定番の笑い所には無反応。後ろの方から笑い声が聞こえてくる。初心者は後ろに固まってるのか?
ふたりとも歌い方を隆一っぽくして笑いを取る。しかし当選者ブロックというかワタシの並びはワタシを含めみんなくすりともしなかった…
ちょっと怖い(笑)
今回は学祭のときと違ってフルバージョン。バカなノッポは見てて楽しい。

超能力
ワタシの中では意外だった。そうか、これがベストに入ってくるんだな…認識不足。
「超能力なんてないんだ」と小林が机に突っ伏すところ、ぐちゃぐちゃに泣いてみせてオーバーアクション。仁くん笑っちゃって「泣くなよ…」
あとはウエイターの態度がすごくだるだるだった。「何でごじゃりますか」とか言ったりして。 そのだるだる感がちょっと気に触った新橋の夜。

読書対決
小林メガネかけて導入は183センチバージョン。すごいエロキャラに。
小林「外車だぜ。ボルボ」「俺が家庭教師してあげるって言ってんの」
…なんかすごく胸騒ぎがするんですけど。
片桐「図書館で一人芝居やめてもらえますか」
小林「なんで他人のあなたに私の唯一の趣味である一人芝居を、岡村靖幸の物真似を否定されなきゃならないんだ」
…的中だよ…案外笑ってる人多くて安心したよ。ていうか小林が靖幸通ってるところにプチ感動。
ネタは学祭と全く一緒。龍の子太郎vs力太郎、フランダースの犬vs忠犬ハチ公、鶴の恩返しvsかさ地蔵。
フランダースでは小林また森本レオ。定番になりつつあるんでしょうか。暗転後の薄明かりの中、開いたままの仁くんの口に千円札を入れて撤収。

怪傑ギリジン
父さんだと思ってたので意外。はっきり言って父さんには飽きてきたので嬉しかった。
片桐「なにー?あと5秒で地球に隕石が落ちてくるだと?(窓を開けて)あ、ホントだ!」
ひとしきり竹馬でぐるぐるやった後、おもむろに服を脱ぎ始める仁くん。
もしかして。 もしかして。
片桐「父さーん!」
父さんに変身。会場からは割れんばかりの拍手。なんか…なんかそれって…ワタシだけ取り残されてますか…
父さんに変身した途端、ひろしが勉強するポーズをとり始める。
父さん語録。
(花道の脇に寝転がって)「(幅が)150センチと見た!」
「かまえよー、ホントの意味でかまえよー。ひとりぼっちだよー」
(花道を連続でんぐり返ししながら)「大変だ!大きな岩が!…痛いよー」
「思いついたことを思いついたときにやった罰だ!」
保体の教科書をひろしに見せるシーン、ひろしがものすごくうつむいてるので父さんの手にひろしの顔がべったりくっついてる状態に。
片桐「鼻が…ってなめるな!」
なめたんですかあなた…
片桐「俺の手は何味だ!」
笑いながら小林の頭をはたく仁くんに萌え…そしてうつむきながら肩で笑う小林…うーん…近くで見たかったとだけ言っておこう…
そのおかげで台詞を忘れてしまう父さん。
「江戸明治大正…なんだっけ?」ものすごい動揺してます…
脱ぎ捨ててあったギリジンの腰巻を使って「問答無用!問答無用!」「インフィニットドレス!エロイよ!」
「首都圏!圏と拳がかかってるの。うまくね?ケンは賢太郎のケン!あ、たかしだ」
そのまま竹馬に乗って花道へ。
「♪ギリギリギリギリジンジンギリギリギリ父さんさん ♪歌がない…やらなきゃよかった…」
(小林に向かって)「普通に昼みたいにギリジンやっとけばよかったなー」
なんとか面白いことをしようといきなり父さんステージについてる蓋を持ち上げてはずす!元に戻そうとするけどなかなかはまらず…
それを横目で見ている小林…やっとはまってから。 「あせーりー!あせーりー!」
「ホントにアイス食べたい」パピコの替え歌をうたったりして。
父さんが去ってから。 暗転後の薄明かりの中、腕をだらりと落として脱力状態の小林の姿が。
後、ハコいすをどけて正しい土下座をしてみせる。そりゃしたくなるだろうよ。
あとに残されたギリジン小道具を身に付け、竹馬に乗ろうとする。普通に乗ろうとして乗れず、箱の上に乗って再チャレンジ。
無事乗れてそのままはけていきました。 都会っ子だから乗れないかと思ったら意外と乗れるのねー。つまんない。

日本語学校アメリカン
そっかー、アメリカンなのかー。新橋なのに。でもひねくれ者の小林らしいチョイスだと思います。まる。
今日はバイク(たぶんハーレー)で出勤のティーチャー。メットかぶってるらしいので、テンガロンはちゃんと首の後ろに。芸が細かい。
メット外してシートの中にしまうところがよい。それは原チャリなのでは?(笑)
テンガロンには「神風」と書かれたハチマキが。「ゴッドウイング!」と説明しておりました。
出席とってから「オープンザテキストブックページワン!」と言った後、再びペンをガチャガチャやってしまうティーチャー。
めちゃめちゃ素に戻って「あ、出席終わったんだ」
なんだか小林の様子がおかしいんですけど。微妙に笑いどころをずらしたりして。
「父さんだけに好き勝手させない」
「何がおかしいのかわからない…こんなのでお金を取っていいのか…鏡に問いかけることがある…」
「9回の裏…父さんズの攻撃…背番号オニ」
(ロッキード事件のことを説明しようとして)「よく知らないことを言うのはダメだ」
「ワシントン?…ワシントン…首都…東京…新橋?シンバシ!」
大歓声。小林「客がやってくれっていうから…」
そして下ネタに走りがちなティーチャー。
滝沢馬琴のところ、小林「滝沢君、バックイン」…ジェスチャーつけないでくださーい。
仁くんめちゃめちゃ脱力して、「言うよ?」って言いながら復唱してました。
小林がアナザーディメンションに突入してるのが手に取るようにわかります。カオスに負けるな小林!
で、オーラスのラップ。ああ苦行がはじまる(ワタシこれ苦手なの)
後ろからマイクを出して小林の独壇場。仁くんのマイク入ってないみたい。
また「最強のジャパニーズラップ」とか言ってるよ(苦笑) 照明がぴかぴか光りだして小林半ばやけになって独走体制。
花道に寝転がって仰向けになったまま歌ったり…そのまま反動で起き上がろうとしてたけど「あぶね!」とか言ってイマイチな感じに。
それもノリノリっていうよりホントヤケになってやってる感じで…歌ってる途中でため息をつくのはやめれー!それとも息切れか?

マーチンとプーチン
明転するとワーキャーの嵐。そんなにそののっぺらぼうの人形が好きか。そんなに好きか。
プーチンがキムタク口調になったり。歌もちょっとアレンジされてたり。 だんだん歌が加速していってふたりとも早口言葉やってるみたい。
小林「具はなし!」
片桐「麺もなし!」
小林「スープは爽健美茶!」
ふたり「うーん限界!」

エンディングというほどのこともなく。 お互いを紹介しあって、早口で告知。
小林「片桐さんが365日違う絵のカレンダーを書きました!1月から12月までどんな絵を書いたんですか」
片桐「んーと…」
小林「なーるほど!」
次回公演の告知をしたり開演が遅れたことを謝ったり。あなたのせいじゃないのに。
小林「片桐さん、言い残したことはありますか」
片桐「んー…ないっ!」
小林「そうですか。ここは銀座。美味しいものでも食べに行けばいいじゃない」
すっかりこの口調は定番になりましたね。
「また会おうぜ」とどこか照れくさそうに小林が言って終了。緞帳が下がっていきます。
閉まる間際まで顔を覗かせてた仁くんと、完全に閉まりきる瞬間にムーンウォークをしていた小林の足が見えました。

<総評>
…なんだったんでしょう。 いや、楽しくなかったと言えば嘘になりますが。 ここまでだるだるなのはちょっと…もうちょっとちゃんとやろうよと。
しかしリピーターばかりの前で定番のネタをやるのは本当に大変だと思います。だってもう台本通りのネタでは笑わないんだもん。
そりゃやりにくいよ。そりゃ何が面白いのかわからなくなるよ。だから尚更このライブの企画意図がわからなくなってきてしまって。
こりゃどう考えてもDVDの販促に他ならない。ということはそこには麺の意思は介在しないわけで。
新規の客を開拓しようとしてるのかもしれないけど、DVDボックスを買うような客は間違っても新規じゃないでしょう。
どう考えてもフリークでしょう。その辺の読み違いと、それでもやっぱりベスト版的な内容をやらざるを得なかった麺の悲哀。
なんかさー、もう麺を責める気にはなれなくなってしまって。何のために麺を見に行ってるんだろうと思うようになったり。
あーまた本公演を前にぐるぐるカオスに突入しそうだよ。それ以上に麺サイドも鬱に入ってるんだろうなー。
がんばれ小林。負けるな小林。そして仁くんよヤツを癒してやってくれ。もうそれ以上何も思いつきません。