東京腸捻転〜輪廻転生〜@ヤクルトホール/2001.10.8 第3部

 

今回から「シンバシ!」(笑)で開催されることになった腸捻転。私は生では初見だが、キャパ500オーバーという規模にドびっくり。
そんな広いところでお笑いやって大丈夫なのか……しかも席はY列。遠いっちゅーねん。顔もろくに見えないっちゅーねん。
しかも着いたらまだ開場してなかった。1日に3回もやるからきっと時間が押したんだろう。寒いっちゅーねん。

めちゃめちゃ待たされてやっと会場入り。物販コーナーにはTシャツ、ビデオ、そしてブロマイド。
……え?ブロマイド!? 仰天してワケがわからないままラーのを3枚も買ってしまう(笑)。種類は豊富にあるのだ。
ブロマイドっていうかこれ、ミニポスターくらいの大きさで写真のカラーコピーみたいなぺらぺらの紙。
普通ブロマイドっていったら手帳とかに挟める大きさでしょ!これ何よ!1枚300円ってどういうことよ!(でも買ってる)
ちなみにまじまじと見るのが何となく恥ずかしくて(コワくて)未だに買ったまま封筒から出してません。

友達に急かされながらブロマイドを選んでいると係の人が「まもなく開演しま〜す!席にお着き下さい」と叫びやがるので
あんまり慎重に選んでるヒマがなかった。開場遅れたから開演も遅らせるのかと思いきや、10分押しにしかならなかったという
あまりにも強引な幕開け。そりゃないよテレ朝。

ばたばたしたまま開演。いつもながらオープニングは派手でちょっと恥ずかしい。
胃拡張軍団から名前のアナウンスのあった順に客席中程の入口から登場。
続いて腸捻転軍団。田上さんとダンディ、劇団ひとりがでてこない。トリはラー。コバケン、ピースしまくりながら舞台へ。
総勢20名が舞台上に。すごい人数。ていうか顔見えない(涙)。双眼鏡持ってきといてよかった。他に誰も持って来てなくて恥ずかしかったけど。
司会は丸川珠代とマギー審司。
実は仁くん、田上さんのTシャツを着てたらしい(そこまで見えるか!)。「田上で〜す」と言いながら身をくねらす。
「田上さんそんな動きしない」と誰かに突っ込まれていた。
ピン芸人達が出てこないのでどうしたんでしょうかね〜というトーク。するとコバケンが「あのスピーカーおかしくないですか」と近づいていく。
触ろうとすると火花が出る。ホントに出る。「あぶね!」ってマジで。あれ小細工なの?スピーカーのふたを開けるとダンディと劇団ひとりが
収納されている(笑)。誰かが反対側のスピーカーを開けると田上さんが入っている。
コバケン、「元に戻しときましょう」とふたを閉めてしまう(笑)。
オープニングトーク、他になんかあったかもしれないが全然覚えてない。ていうかオフマイクで喋るな!何も聞こえないし。
芸人多すぎで収集つかない。
覚えているのはエレキの谷井くんの小学生っぷり。初めて生で体験したので衝撃だった。

まずは胃拡張軍団。
エレキコミック……<やっつんガソリンスタンド>
笑った。とにかく楽しかった!谷井くんの天真爛漫っぷりがほんとに素晴らしい。テンポも良くて気持ちいい笑いだった。
のっけからめちゃめちゃ笑わせてもらったので非常に気分がいい。
ドランクドラゴン……<レンタルビデオ屋>
新人バイトの鈴木さんとベテランバイト(女)の塚地さん。こういう女いるよなぁと思わせる塚地さんの演技が絶品。
インスタントジョンソン……<犯人>
すまん。あんまり覚えてない。
Over Drive……<サイの出産>
斬新なネタだったけどワタシ的にはあんまり。ちょっと空回りしてたような。<浪花美男子>とか修飾されてるけど美しくなかったような(笑)。
テツandトモ……<なんでだろう&なくていいもの&笑点>
わーい!初生テツトモ(あ、テツの方は某劇団在籍時に見てたか)。しかもいちばん見たかった笑点の顔芸やってくれた!
大感激。これだけでチケット代の3分の1くらいな気がする。

次は腸捻転軍団。
シャカ……<身代金>
大熊くんの独壇場。ものまねオンパレードが結構ツボでよく笑かしてもらった。しっかし植松くんキャラ薄いな〜(笑)。
ダンディ坂野……<履き物ジョーク>
ごめん。ダンディ。キミはもう出なくていいよ(ひどい)。だって見てるのきっついんだもん。同情で笑うのもつらいんだもん。
田上よしえ……<田上不動産>
田上姉さんのネタはほんとに面白い。時代ネタとかも同世代だからついていけるしね。早くダンディとトレードされてくれ〜!
劇団ひとり……<外人葬式に行く>
敏感な人からは「差別!」と言われそうなネタだけど、お笑いってそういうもんじゃない?ワタシはかなり笑っちゃった。
彼もチンケ芸人とか言われてるけど(笑)、ネタは結構面白いと思うんだけどな。川島さん演技上手いし。
ホームチーム……漫才<作文>
やっぱりホームチームは漫才の方が面白いよ!ほんとに息の合ってる2人。腹の底から笑っちゃった。檜山くんラヴ(笑)。
ラーメンズ……<王様>
暗転開け、観客がざわめいたのが印象深かった。みんなラーファンなのね。確かにこの時期にこれ?っていう意外なネタ選びだったけど。
絶対鯨か零箱ネタだと思ったんだけどね。
客は結構笑ってた。でもね、微妙に空気が違った。どこかぎくしゃくしてるような。ちょっと息が合ってないような。
それを肌で感じちゃってワタシはちょっと入り込めなかった。なんか冷静に見ちゃった。今日ちょっとイマイチかもって。

そしたらね、やっぱりでした。
エンディングトーク。
ラー以外の芸人が喋ってたことはほとんど忘れました。川島さんが「俺つまんないから」を連発してたのは覚えてる。
大熊くんとダンディがネタ帳なくしたって話をしたのも覚えてる。
時間が押しに押してたようで巻き巻きな感じで各芸人が告知&感想を言っていく。マギーさんの人を食ったようなあしらい方がステキ。
ホームチーム。「せっかく花道があるんだから使おうぜ」と2人で全面に出てくる。盛り上がらない客席を何とかしようといきなりコール&レスポンス
する与座くん(笑)。でもやっぱりレスポンスは極小で盛り上がるはずもない(笑)。
いきなり「親指タイタニックのものまねします!」と与座くんが言い出し、檜山くんがマイクを持ってスタンバイ。でも顔マネ(笑)。
「俺の立場はどうなるんだ!」と怒る檜山。檜山くんってネタ中はなんか優しい系だけど素だとちょっと乱暴キャラよね。
盛り上がらないままラーメンズ。やばいって。
仁くん「すいませんすいません」の連呼。「僕が悪かったんです、申し訳ないです」……見ていてこっちがつらくなるんだってば。
隣ではひとことも発せずうつむくコバケン。いたたまれなくなりまくるワタシ。こりゃよっぽど落ち込んでるな〜。
このテンションで終わるのかよ、と思った瞬間。
コバケンがマイクを奪い取って花道に突進。アイドルばりに「盛り上がってるか〜い!」とコール&レスポンスを始める。
とっさのことに思わず「きゃ〜っ!」なんて叫んでしまったじゃないですか。うかつだ。
しかしコバケン効果、今度は客席の「いえ〜い!」の声もかなりのもので急激に盛り上がる。
2回ほど繰り返したところで突然舞台にマイクを置き(百恵ちゃんばり)、凛々しい顔で振り返って駆け足で戻っていきました。

びっくりした〜。
思わず奇声を上げちゃったじゃないか。いきなりコバケンが寄ってくるから驚いちゃったよ。
終演後「そういえばコバケンはきゃーって言われるの大嫌いだったよな……」と思ってみたり。
しかし。
率直な感想を言えば、「第1部のチケットとっとけばよかった……」。後から聞いた話によると、オープニングのイリュージョンも
大フューチャリングオブラーメンズだったらしく、コバケンもテンションが高かったとのこと。
あ〜あ……。
後味の悪さに溜息をつきまくるワタシ。「溜息ついちゃダメ!」と友人Mに言われました(笑)。
きっと誰が悪かったわけでもないのだ。ましてや仁くんの責任でもないのだ。でも彼はきっと激しく落ち込んだことでしょう。
コバケンが黙ったまま何にも言わなくなっちゃうのは怒ってる(落ち込んでる)証拠だし。ああ仁くんかわいそう……。
でもきっとコバケンもこのままイベントが終了してしまうのには責任を感じたんだろうな。こんな空気にしたのは自分達なんだし。
だからあの最後のファンサービスみたいなのは、彼なりの責任の果たし方だったのだ。その辺は律儀なんだな。
仮にもプロなんだし、出来不出来関係なくそうやって自分達の裏側みたいな部分を、本来は見せちゃいけないと思うのだ。
だけど彼らは本当に正直だから、あんなになってしまった。まあ人間らしくて好きだけどね。

実にいろいろ考えてしまったイベントでございました。 
しかし今回は本命以外(笑)が大健闘!今回の笑ったで賞はエレキコミック、シャカ、ホームチームの3組に決定〜!
余談ですが。
他の芸人達と並ぶと、ラーのスタイルの良さが際だつこと。ふたりして足長〜(うっとり)。