ラーメンズ特別公演「零の箱式〜ヨリヌキ初期作品集〜」
東京公演 8.27〜9.2@シアターサンモール 大阪公演 9.11〜9.12@近鉄小劇場
第1回公演「箱式」から第4回公演「完全立方体」までのライブは動員数もまだ少なく、ビデオ化されていない。
そんな初期の名(迷?)作を選りすぐって一挙大公開。言ってみればベスト盤のようなもの。
私にとっての初ラーが初期作品とは、なんだか振り出しから始めてるようでちょっと嬉しい。
ちなみに東京公演2回(8/27,9/1昼)、大阪公演1回(9/12夜)の計3回鑑賞。ツッコミ不要。
今回は初期の頃の演出を忠実に再現しているらしく、客演を3人加えた5人編成。セットは箱と必要に応じて布だけ。
ネタ終わりの暗転でかけていたストップモーションをセットチェンジ用の暗転(真っ暗ではなく薄暗い感じ)時に解いてはけていく。
セットチェンジ中はこれまた初期のSEコント(録り直ししたらしい)が2,3分流れる。
(初日のみセットチェンジはコバケン自らひとりでやっていた)
SEコントが終わるとガムランのようなSEが流れ、薄暗い中各自次のネタの配置につく。ストップモーションから暗転、次のネタへ。
「現代片桐概論・大学編」
白衣を着た小林教授登場。黒板を消す、黒板消しをきれいにするなど芸の細かいマイムのあと、教材用片桐を担いで戻ってくる。
白いランニングにブリーフ、ハイソックスのカタギリは標本なので微動だにしない。台詞も当然ない。
沖縄片桐大学に0.25倍の倍率で入学した生徒たちに現代片桐学の授業をするというコント。
小林教授のちょっかいに耐える仁くんが見モノ。小林教授の、「ああこういう教授いるよね」という名演技が見モノ。
これ。ものすごく生で見たかった。白衣のコバケンを見た瞬間胸キュン(死語)。
初日:小林教授「先生ちょっと緊張してます」カタギリを見ながら「ちょっと太ってますね〜。何太りでしょうか」。二の腕をつまんだりする。
1日:「ライディーンのモデルがカタギリであるとか。昨日思いつきました」
   客席に小さい子供がいて、それに気づいたらしい教授「今日は途中で帰られた方がいいかもしれません」
   「今日のライブは全体的にこんな感じです(笑)」
楽日:カタギリの靴下が片方下がっていて、直してあげる教授。GLAYのTERUみたいなマイクの持ち方をしてみる。
    かっこつけて振り向きざまに台詞を言ってみたり大フィーバー。コモドオオカタギリの全長が70mから270mになっていた。
    途中「カタギリは何のために海へ大移動するのでしょうか」と客に聞くところがあるのだが、その人は「海水浴」と答えていた(笑)。
    (本当は「産卵」なのだ。ちなみに昼公演は「水分補給」と言われたらしい。恐るべし大阪)
    思わずその客の方をすごい勢いで見てしまうカタギリ(笑)。「随分このネタやってますけどそんな答えは初めてです」
SEコント「寿司屋」
東急ハンズに売ってる白いモノならなんでも握ってくれる変な寿司屋(小林)と客(片桐)の話。最後のコバケンの呟きがツボ。
「テープのセールス」
喫茶店にて。ニセの速読テープを売ろうとキャッチセールスの芝居の練習をするふたり。
カモになりそうな客、肉体自慢のオカマ(西田)、売れない漫画家(三宅)、無名の俳優(室岡)に次々に声をかけていくが……。
仁くんの可愛さ大爆発。そして台詞覚えの完璧さに脱帽。あれだけめちゃくちゃなことをよく覚えられるもんだ。
コバケンがダメな仁くんを殴ったりとべたべたな笑いが却って新鮮。掛け合いが最高。
1日:室岡さんの決め台詞「ジョー島袋です」のポーズをラーのふたりが一緒にマネしていた。この日だけだったみたい。
   初日にはなかった「何で背の順に殺されていくんだ」のくだりが増えていた。
楽日:西田さんの腕立て伏せをいつまでもコバケン放っておく。最初は「ケイン!ケイン!」というかけ声のみだったのだが、
    「金剛くん」「筋肉番付」「ストラックアウト」「峰竜太」とバリエーションが増える。
    それでも腕時計をにやにや見ながら声をかけようとしないコバケンに、「大丈夫なの?」ってな感じでやきもきする仁くんがラブリー。
    さすがにきつかったらしく西田さん「休憩しようっと」。その後再開してすぐにやっと声をかける。
    室岡さんも暴走。ポーズを取るシーンでやたらと体を反る。ちょっと呆れたふう(特にコバケン・笑)だったが、名前のボケをやたら
    しつこくするなど何だかんだいいながら便乗して暴走していた。
SEコント「告白」
好きな人への告白の仕方について相談する男(片桐)とそれを指南する男(小林)のやりとり。全裸にウエストポーチはイヤだ……(涙)。
「たかしと父さん」
教材片桐のまるっきり逆バージョン。ひとりで黙々と勉強しているたかし(小林)にステテコ姿の父さん(片桐)がちょっかいを出しまくるという
それだけのコント(笑)。父さんの暴走に耐え、時に耐えきれなくなって吹き出してしまうコバケンが見モノ。仁くんのキテレツさが大爆発。
教材片桐の次に見たかった。もう大満足。とにかく父さんの壊れっぷりが尋常じゃない。
「地球は英語で地ボール!……ちがーう!地ボールじゃねーよ!」
「東京裁判東京裁判 いい国創ろうか」
「文明開化!文明開化!炭酸を飲むと骨が溶ける」
「泣かぬなら 泣かせてみせよう お前の息子……許さーん!」
「機械のカラダなんかいらない!」
見てない人にはなんのこっちゃだが、ツボギャグの応酬に腹がよじれる。
初日:マシンガンのように繰り出されるギャグにたかしが耐えられなくなって笑い出すシーンが多かった。
    初日なので耐性がついてなかったんだろう。父さん八面六臂の大活躍で「まだ3本目なのに父さんくたくただよ……」
    途中たかしを突き飛ばし、勉強した格好のまま倒れたたかしを父さんが助け起こすシーンあり。初日のみだった。
1日:初日より吹き出すことは減ったがやっぱり笑ってしまうたかし。
    途中父さんたかしの背中に抱きつく。「たかしの背中って広いんだなあ……」
    ちょっとギャグのウケが悪かったりして「たかし、今日の父さんは全体的にこんな感じだぞ」
楽日:「ここを見てごらん」とたかしの超目の前に本を持って来て(見えないけど)何度も指し示してみる。たかし笑ってしまう。
    水平ムチでたかしの髪型が大変なことに。「たかしー、バービーボーイズみたいだぞー」
    ふと父さんが呟いた「こんなんだからオンエアバトル落ちるんだよ」に衝撃が走る会場。たかし苦笑い。マジで!?
    本物父さん(室岡)が出てきてから「無視すんなよー」とカバンで室岡さんを殴りまくる。たかしには指1本触れない(笑)。
    何をやっても見てもらえない父さん、とっさに後ろの壁を両手で叩きまくり「父さん太鼓!」と叫ぶ。大爆笑。
    たかし、思わず素に戻って父さんの方を見てしまう。暗転後、壁を心配しながらはけるコバケン。
    暴走に継ぐ暴走で明らかに時間が延びる(笑)。
SEコント「う○こレストラン」
……お前らは小学生か。う○こ連発するというそれだけのコント。でも笑っちゃった(笑)。
「まづめどき」
釣りに出かけるため、謎の魚数え歌を歌いながらお弁当のおにぎりを作る男(片桐)。一緒に行くはずだった友人に次々にドタキャンされ、
同居している相方(小林)を誘うが彼は極度の魚嫌いで……。
こういうコントを確信犯的にやっちゃうラーメンズが好き(笑)。
オチはベッドに寝たまま小林「言うこと聞けよ。お前俺の恋人だろ?」片桐「……まあそうだけどさ」小林「来いよ。これからが俺たちのまづめどきだ」
っていうやつなんだがそれはオチなのか?(笑)ネタにされるぞ。
仁くんの頬に手をかけるコバケンが色っぽくてきゃーっ。個人的には大ヒットのネタ(笑)。これからもこんなのやってー。
あとヒットはコバケンの「アルミホイル?そんなのブラックバスに葉っぱ巻いて食えばいいじゃん」のあとの仁くんの台詞「そんな食べ方は出来ない」
言い方が素朴でホント好き。すごく好き。
1日:「来いよ」でコバケン、照れて笑ってしまう。初日はちゃんと言えてたのに。
    暗転中、仁くんがコバケンを離さない。じたばたするコバケン。振り払うとシャワーを浴びるマイム。仁くん「ひど〜い!」笑えた。
楽日:仁くん、魚が27匹になった時点で歌を途中で忘れてしまう。ホントはコバケンとハモんなきゃいけないのに。
    コバケンの寝癖がいつもにもましてすごくてやっぱりバービーボーイズ。「♪目を閉じておいでよ〜」とか歌い出す始末(笑)。
    「午前3時のテンションだから」とかフォロー入れたりして。
    そしてやっぱり「来いよ」で照れてしまうコバケン。暗転中の応酬は相変わらず。
SEコント「揉み占い」
実家の民宿を継ごうとしている兄(片桐)と占い師の弟(小林)の会話。次はち○こですか。もー。
コバケンの吐息がヤらしくてすごかった(笑)。
「ピンクの子犬コロチン」
自分の男らしさを自慢する雄々しい男達(西田・片桐・室岡・三宅)。そこに現れて「ピンクの子犬コロチンの物語」を朗読する男(小林)。
泣いたことなどない男達がその悲惨なストーリーに泣き崩れていき……。
このネタは三宅さんが面白い。「バンバンジー作って親戚に振る舞えや」「こすったらすすげや」「感想文書くからみんな読んでね」など
そのふっとい声で言われるとホント笑える。それと「天上天下、あと読めねえ」がツボ。
最後男達が泣きだしていき、コバケンが拡声器使って話を続けるんだけど、その話しっぷりと男達の阿鼻叫喚っぷりの対比がいい。
あと感動巨編のストーリーがかなりえげつなくておかしい。「ガムシロップを叩きつけました」とか、
「コロチン地蔵があるとか、ないとか……あっても首だけないとか……」それを受けて仁くんが「こわい〜」とのたうち回るのが素敵。
楽日:仁くんのテンションがものすごく高かった。最後3点倒立してたし。単純にすごいと思ってしまった。
    コバケン、最後「見てみろよ、南。きれいだろ。だけどそれで死んでるんだぜ。かっちゃ〜ん!」(好きだなあ、これ)
    「メーテル〜!」と叫んだりめちゃくちゃになってた。東京じゃやってなかったけどこれアドリブ?(笑)
SEコント「髭」
顔を触られるのを極度に嫌う父(小林)と触りたがる息子(片桐)。髭やおでこや耳は嫌がるのに鼻ならオッケー、
目はむしろ触って欲しいっていうのがなんかシュールでおかしかった。
「片桐教習所」
片桐仁になるため片桐教習所にやってきた小林。本物の片桐仁から直々に指導を受け、本物に近づくべく奮闘する。
(こうやって書くとわけわかんない・笑)
仁くんは声のみの出演。コバケンひとりで今まで披露された仁くんのギャグをマネしまくる。
オチは小林が本物の片桐になるというもの。コバケンの手品好きが伺える。初日はホントにびっくりした。
お笑いで拍手が鳴りやまないってのも珍しい。
コバケン八面六臂の大活躍。もう彼のキレっぷりをここまで拝めるなんて幸せです。
片桐「はい、揺れて〜」小林「知子も、いい女だと思うんだよな」片桐「……あ、小林さん、気持ちじゃなくてカラダです」がツボ!
最終段階に入って自由演技をするんだけど、「文明開化」をやったあと思わずうつむいてしまうコバケンが愛しかった。
あれアドリブじゃないのかな?ホンの通り?
初日:自由演技でギャグのバリエーションを忘れてしまい、袖にいる仁くんに「あとなんだっけ?」と聞きまくっていた。
    最後の入れ替わりで鳴りやまない拍手に暗転後の仁くんがピース。まんまと騙されました。
1日:休憩開け、なんかブレイクダンスみたいな回転で起き上がる。
    賢「うぉっ!」仁「どうしたんですか」賢「なんでもないです。リハで出来なかったんです」しかし、この日だけだった。
    教えてないのにキック軍隊をやってしまうコバケン。仁くんも「教えてないのにキック軍隊だ〜」と言ってた。
    2列目端の席だったため最後のタネが丸見えだった。なるほど、こうなっていたのか。
楽日:「よろしくお願いします」というところ、コバケンがちょっと訛ってしまって仁くんすかさず「青森の方ですか?」
    首を振るコバケン。しかしその後わざと「よろしぐおねがいしまっず(東北訛り)」「あ、東北の方で」
    素知らぬ顔をしてまたもや首を振る。
    今までは割と素直に文明開化をやっていたのに今回はなぜが渋る。なんだったんだろう。
    首とお尻を突き出す「片桐式礼」を連発。初めて見た。あと新ネタ「ナイキ」「逆ナイキ」が登場。
    そしてやっぱり教えてないのにキック軍隊。今回はちょっと早めに切り上げた感じ。スタミナ切れ?(笑)
SEコント「アメリカ帰り」
アメリカ帰りの学級委員(室岡)にケチをつけまくるふたりのクラスメイト。
笑えることは笑えるが、楽日は時期が時期だけに複雑だった。ラーメンズには国籍モノ多いからね……。
「日本語学校フランス編」
舞台はフランスの日本語学校。先生(小林)が生徒達(他4人)に「日本で役立つとっさのひとこと」を教える。
先生のニセフランス語と内容のナンセンスさが売りのネタ。
うわーい。ラーメンズの代表作っすよ。マッシュルームカットヅラのコバケンに最初目が点だった(笑)。
「シンバシ!」も生で聞けたし。ヒットは「大東文化大学」「バッキンガム宮殿でバティストゥータが残高照会!残高ゼロ!」
初日:今考えるとこの日は本当にノーマルだった……。
1日:コバケンのシャツの襟が立っていた。開けたボタンからのぞく白い肌が……うわーっ。
   新しい単語が追加されていた。バティストゥータはこの日から。
   途中、佳境に入ってきたところでコバケンむせてしまう。フォローしようとヅラをずらす(ダジャレではない)。
   おでこがはげ上がる(笑)。心配そうに見ていた仁くんがツボだった。
楽日:先生が大変なことに!噂には聞いていたがエロエロでした。くねくねしすぎ。吐息混じりすぎ。
    ヤバイくらいに暴走しててこっちが恥ずかしいくらい。
    「お元気なんですね、鈴木さんのって」……生徒達が困ってたじゃないか(笑)。
    マイクを変な位置ではずしたりマイクスタンドをなで回したりして、その様子を仁くんがあっけにとられて見てたのが
    おかしかった。もう異常だった(笑)。
    しかも「ゴディバ」とか「くも膜下出血」とかいかにも今考えたような単語が混じっていた。
    コバケン全壊のためこのネタも明らかに延びていた(笑)。
SEコント「工場」
うーん、説明しづらい。ので省略(笑)。ただ最後の方台詞がかぶっていて聞き取れず、ネタ的にはちょっと不発だったかも。
「海賊ごっこ」
場所はとあるデザイン会社。社長(片桐)は3週連続の日曜出勤で娘のマチコに今度ディスニーランドに連れて行くからと
説得の電話をしている。彼は「お父さんはディズニーキャラクターと一緒に仕事をしている海賊だ」とマチコには嘘をついている。
するとマチコは「他の海賊と話がしたい」と言い出し、困った社長は部下(小林)に海賊のフリをしてくれと頼むが……。
優しい、心温まる話。こういうテイストのネタはあったかくて本当に好きだ。うまいなあ、とただ感心してしまう。
しかしコバケンは声帯模写(古い)がホントにうまい。演じたあと崩れ落ちる姿も素敵だ。
ネタがネタだけにほとんどアドリブもなかった。カマキリの話のくだりが笑えて好きだ。
初日:仁くんちょっと段取りをとちる。
1日:初日は前向きに座っていたコバケンが後ろ向きになっていた。大幅変更らしい。なんでだろう(byテツトモ)
   2回目のもみ合いのとき、コバケンの腕が交差してしまう。
   コバケンとっさに「……ユパ様。飛んできてナイフがグサッみたいな」会場大爆笑。
   ていうかそれだけで大爆笑してしまうところがみんなすごい。知ってるんだなあ……。
楽日:腕の交差はもう普通になっていた。あれから味を占めたか?

〜エンディングトーク〜
初日:賢「懐かしかったですね〜」
    仁「緊張しましたね。いっぱいいっぱいでした」
    賢「父さんすごかったですね。あんな調子じゃどんどん延びていって最終日大変なことになるんじゃないですか」
    仁「いや、やったことどんどん忘れていくんで大丈夫です」
    客演紹介するも名前の紹介はなし。またふたりに戻って仁くんから「片桐ストラップ」の告知。
    あとはアンケートのお願いなど。初日のせいかエンディングトークは短め。
1日:やっとひとりずつ客演の紹介がある。室岡さんが気に入った台詞はいつまでも練習しているとのこと。
   賢「さっき小さいお子さんをお見かけしたんで大丈夫か心配なんですけれども」
   「かるた?」の宣伝。賢「盛り上がらないことこの上ないです(笑)。片桐さんも1枚書いてくれたんですけど、
   すごく面白い絵で笑ってしまいました」
楽日:最後のお辞儀をしたあと楽日のためバンザイをするふたり。
    賢「全11公演ですか。終わるもんですね〜。昔のネタは体力的にきつかったですね」
    仁「文明開化で筋肉痛になりましたもん。『文明……イテッ!』みたいな」
    客演紹介。室岡さんが出てくる。西田さんが出てくる。コバケン西田さんと握手。
    それを見た室岡さんが仁くんと握手。三宅さんが出てくる。みんなから握手を求められる(笑)。
    最後はみんなにヒゲを触られまくっていた(笑)。ガキじゃないんだから。
    賢「最後だからひとことずつ」。それぞれ感想を述べる。
    三宅さんの時に賢「米米CLUBにこういう人いましたよね」。ひとりで舞い上がるワタシ。それはオノちゃんね!
    コバケンの口から米米の名前が出るなんて!バービーボーイズといいタッチといい、世代が似てるからね(笑)。
    コバケン告知しまくる。「かるた?」「ニッキーズ」「鼻兎」。
    賢「私、ついに禁断の映像に手を出してしまいました」(「VIDEO VICTIM」のこと)
    「おおーっ!」というどよめきに、仁「禁断の映像!? エロス?黒魔術みたいな?」(笑)
    「違う違う」と首を振る客演陣。ノーリアクションのコバケンがおかしかった。かなり力を入れてるらしく長々と宣伝。
    買ってやるかという気になる(笑)。
    「めずらしい土下座」と言っておもむろにあぐらをかいた姿勢で土下座する仁くん。
    賢「そうそう、正しい土下座の仕方っていうのが入ってるんですよ」
    今回の公演がビデオ化されるという告知。仁「父さん太鼓は入ってないんですけどね」……それは残念。
    最後仁くんが「さっきからずっと気になってたんだけど、襟が変なふうに立ってる」と言ってわざわざコバケンの襟を
    直しに行く。コバケン、青春映画ばりに「……あいつ」と目を伏せてみせる。ほんっとに仲いいんだから。オチになってないから(笑)。
    「舞台監督が『長い!』って怒ってますんで」とコバケンが言って一同礼。終了。
    コバケンからはけていって最後に残った仁くんがさっきのあぐらではけていく。器用な人だ(笑)。
≪総評≫
   生の迫力を思い知らされた公演。当初1回しか予定してなかったのに、もう1回もう1回とあらゆる手を尽くしてチケットを
   取りまくってしまったことからもそのハマりっぷりがうかがえる(他人事)。まさか大阪まで行ってしまうとは。
   今回は初期というだけあって下ネタ全開。だけどラーメンズがやるとそんなに下品に聞こえないのは愛のせい?
   本当は下ネタ抵抗派なんすよ。だけど普通に笑えた。昔はラーメンズも下ネタだったのね、なんて思いながら。
   面白かった。こんなに人間って笑えるもんかと思うくらいだった。3度行っても、やっぱり同じところで笑ってしまう。
   小林賢太郎の周到な罠にまんまとひっかかっちまった。ちくしょう。毒をくらわば皿までじゃ。
   ……コントのタイトルは私が勝手に付けたモノです。しかしコントを文字に起こすっていうのは難しいな。
      知らない人が読んだらほんとになんのこっちゃだな。ビデオ出るそうなんで、ぜひ見てください(回し者)。