とらいあんぐるハート
メーカー:ivory/janis
発売日:1998年12月18日
ジャンル:ADV
萌えゲーとして評価の高い「とらいあんぐるハートシリーズ」の第1弾が本作になります。私は,とらいあんぐるハート,略してとらハシリーズがどうしようもなく好きですので多少ゆがんだレビューになるかも知れません(え。
何はともあれ,レビュー行ってみましょう。
まずはシステムの評価からいきましょう。
とらハシリーズの名物と言えば・・バグです(ヲイ。本作は
選択が無限にループする「永久席取り」が有名ですが,ゲームが出来ないほどの致命的なものではありません。が,パッチを当てるとそれまでのセーブデータが使えなくなりますので,プレイ前に当てておくことをお勧めします。
セーブポイントは12個と多い方ではありません。スキップは未読部分も飛ばしてしまいます。読み返しの機能もありません。そこらへんの使い勝手は余り良くないです。
まぁ,特筆するほどの欠点とはないと思います。
つぎにCGとキャラ。
本作では、シナリオライターの都築氏が原画も同時にこなしているんですが,タッチにちょっと癖があります。まぁONEほどではありませんが,好き嫌いが比較的出やすいCGだと言えるでしょうか。好きな方にはかなり萌えなCGですね。ちなみに私は滅茶苦茶好みです(爆。
イベントシーンだけでなく,立ち絵も結構良い感じです。ただ、背景は実写取り込みですし,効果の書き込みなどは標準くらいかやや下といったところで,ちょっと残念な点です。
キャラの設定はこの手の学園もの萌えゲーでは,かなりぶっ飛んでいると言えるでしょう。人外のハ‐フや幽霊,忍者などバラエティに富んだ濃さです。
ただ,ゲーム中でそれを意識させられることはほとんど無く,上手く設定を活かしていたと思います。
そして音楽と音声です。
OP曲の「ちいさなぼくのうた」は良かったですが,それだけに,ED曲も別に用意して欲しかったですね。ほかのBGMについては,可も無く不可も無く,といった感じです。おまけモードで,曲名の表示くらいは欲しかったです。
音声はフルボイスではありません。格別に上手いとは言えませんが,非常に萌えな声でしゃべってくれますので私的にはかなり好みです。が,それだけにフルボイスにして欲しかった・・
えちぃなシーンについて
HシーンのCGは,量はそれほどではありませんが、クオリティは高く,このゲームには充分なレベルだと思います。・・黒の下着はシナリオ都築さんに趣味だそうです(爆それからシナリオですね。
最後にシナリオですね。
とらハシリーズのツボはまさにここにあります。恋人と結ばれて終わり,ではなくそこから始まる物語に力点が置かれているのです。それともう一つは,各ヒロインのルートに入った時の他のキャラの活躍です。,脇役がいい味を出しているんですね。通常,ヒロインのルートに入ると他のヒロインは絡まないんで,新鮮でした。
個人的にはさくらと七瀬のシナリオがおすすめ。
総評
とらハの世界全体に漂う統一感と,暖かさが,振りかえってみて,私を初めて萌え無限地獄に落とし込んだ最大の要因であると言えるでしょう。
これは,ゲームのシナリオ,CGなどほとんどの分野にシナリオライターの都築真紀さんが関わっていることによって出来たことだといえるでしょう。業界全体でも,こうしたことが出来る人はほとんどいま
彼の存在なくしては,とらハシリ−ズは存在し得なかったといえるでしょう。今はコミック活動をメインにしているようなのですが、いつかまたこのようなシリーズを生み出して欲しいと思います。
そしてまた私を萌えさせてくれっ!!!(萌死。
ハァハァハァ・・・・・・・・落ち着け,私・・
・・なお,ゲームとしての難易度は低いほうなので,ゲームセンスの無い方でも安心です。
1プレイにかかる時間は大体3〜5時間なのでせっかちな方でもOKです。
とまぁ,そんなわけで総合評点です。
システム:6点(正直、及第点ギリギリ)
CG:85点(バラツキがありますが、私は好みなんで)
シナリオ:9点(萌えます。それのみ。)
キャラクタ:9.5点(書き分けも上手くいっているかと)
音声:8点(技術的には?ですが…イイです。(萌)
音楽:7点(まぁ、OP好きなんで)
萌え度:9.5点(いや、萌えますし)
エティ(H)度:7.5点(さくら萌え〜)
総合評価:9点
萌えなゲームを好きな方は是非どうぞお試しを。
ゲームレビューの目次へ戻る