とらいあんぐるハート2

メーカー:ジャニス/アイボリー
発売日:1999年7月30日
ジャンル:ADV

萌えゲーとして評価の高い「とらいあんぐるハートシリーズ」の第2弾が本作になります。繰り返しますが、私は,とらいあんぐるハート,略してとらハシリーズがどうしようもなく好きですので多少ゆがんだレビューになるかも知れません(え。
何はともあれ,レビュー行ってみましょう。

まずはシステムの評価からいきましょう。

とらハシリーズの名物と言えば・・やはりバグです(ヲイ。

本作では正月に愛さんが首だけになる「愛さんの生首」が有名ですが,1と同じく、ゲームが出来ないほどの致命的なものではありません。

が,パッチを当てるとそれまでのセーブデータが使えなくなりますので,プレイ前に当てておくことをお勧めします。

 セーブポイントは16個と多くなりましたし、どのキャラのシナリオのどこの部分なのかが併記されますので、前作と比べて、かなり良くなったと言えるでしょう。

 また、セーブ・ロードが前作とはちがっていつでもできるようになりました。

ただし、前作と同じく、スキップは未読部分も飛ばしてしまいます。読み返しの機能は付属しましたが、いまいち使い勝

手は良くないです。そこらへんの使い勝手は余り良くないです。

 まぁ,特筆するほどの欠点とはないと思います。
 
 
 つぎにCGとキャラ。

本作では、シナリオライターの都築氏がキャラデザ、かっちん氏が原画を書いています。タッチの癖が消えて、ちょっと

私的には寂しかったですが、万人受けする方向に行ったのは好ましい変化というべきでしょうか。

 イベントシーンだけでなく,立ち絵も結構良い感じです。背景はCGになりました。作り込みは可も無く不可も無く、といったところでしょうか.

 また、キャラのバリエーション及び魅力はとらハシリーズ中最も高いのではないでしょうか。メインだけで10人とかなり多い

ですが、それぞれのキャラが潰れずに立っているのは見事だと言えます。

 相変わらずキャラの設定はぶっ飛んでいます。化け猫・超能力者・祓い師・漫画家(ただし剣術の達人)などバラエティに富んだ濃さです。

 ただ,ゲーム中でそれを意識させられることはほとんど無く,上手く設定を活かしていたと思います。
 
 そして音楽と音声です。

OP曲の「風にまけないハートのかたち」は,ヤバイほど強烈です。ツボに来る人にはとんでもない破壊力があります。


 今回は,前作と違って、ED曲も2曲用意されています。作中のBGMについては,やはり可も無く不可も無く,といった感じです。おまけモードでは,曲名の表示をするようになりました。
 
 
 音声は基本的にフルボイスです。前作よりも上手くなり、非常に萌えな声でしゃべってくれます。ゆうひの関西弁はこの手のものとしては珍しくまともらしいです(ヲ。キャラ
  ・・・うち的にはめっちゃ好みやわぁ〜(byゆうひ
 

 えちぃなシーンについて
 HシーンのCGは,キャラ数は多いものの、数はそれほどありません。、ただ、CGクオリティにばらつきが少なくなった

ような気がします。まぁ・・このゲームには充分なレベルだと思います。・・黒の下着はシナリオ都築さんの趣味だそうで

す(爆.

 最後にシナリオですね。

 とらハ2は、いわゆる「とらハ的」なものがもっとも良く現れています。

シナリオは都築さん自身も言われている通り、冷静に評価すれば「B級」なのかもしれません。

 ですが、B級であるからこそ、書けるものもあると思います。

 とらハ2で描かれていたのは、「家族」だと思います。

 血のつながりも何も無い彼らですが、彼らの間にあるのは、「家族愛」なのだと思います。

 シリアスに書けば重過ぎるし、ギャグ風に書けばコメディーそのものにしかならないテーマに、都築さんなりのシナリオとテイスト、そしてなによりもキャラを加えることによって、絶妙の萌えゲーが出来ているように感じます。

 今作も、恋人と結ばれて終わり,ではなくそこから始まる物語は健在です。

 また、各ヒロインのルートに入った時の他のキャラの掛け合いは,シリーズ中でも最高の出来です。ゲームが進行していくとヒロインしか出てこなくなるゲームが多い中、脇役がいい味をしているんですね。通常,ヒロインのルートに入ると他のヒロインは絡まないんで,新鮮だったそれが、2ではさらにパワーアップされています。

 個人的にはゆうひのシナリオがおすすめ。
 
総評
 とらハの世界全体に漂う統一感と,暖かさが,振りかえってみて,私を1から連続して萌え無限地獄に落とし込んだ最大の要因であると言えるでしょう。
 
 2になって、キャラそのものの魅力に、更に磨きがかかり、究極萌えゲーの座を不動のものにしました。
 これも1に引き続き、ゲームのシナリオを担当したシナリオライターの都築真紀さんが関わっていることによって出来たことだといえるでしょう
 彼の存在なくしては,とらハシリ−ズは存在し得なかったといえるでしょう。今はコミック活動をメインにしているようなのですが、いつかまたこのようなシリーズを生み出して欲しいと思います。
 
 そしてまた私を萌えさせてくれっ!!!(萌死
 ハァハァハァ・・・・・・・・落ち着け,私・・
 ・・なお,ゲームとしての難易度は低いほうなので,ゲームセンスの無い方でも安心です。
 1プレイにかかる時間は大体3〜5時間(1stプレイ時)なのでせっかちな方でもOKです。
とまぁ,そんなわけで総合評点です。

システム:7点(ちとバグが多いし、決して優れてるとは…)
CG:8.5点(平均クォリティは上がっているかと)
シナリオ:9.5+0.5点(萌え系での最高傑作かと)
キャラクタ:10点(脇役の使い方まで見て、文句無し。)
音声:9点(平均点高いですが、若干波があるような…)
音楽:8点(MIDIの評価だけなら6点。OPで+2点)
萌え度:10点(今更言うまでもないかと。)
エティ(H)度:7点(ちと薄いですが、悪くないです)


総合評価:9.5点

萌えなゲームを好きな方は是非どうぞお試しを。ていうか買え買うんだ買ってくれ(マテ

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