山茶花」 {さざんか}
 

つばきのように真っ赤な色をしているんだけど、
つばきみたいに重くない感じの花。
といって、軽やかというのでもない。
つばきより密度の薄い、寒々しい感じ、かな。
赤いから、寒いっていうより、うーん、つばきより影の薄い感じ。
この時期に咲く花。真中は黄色のおしべ。
朝、めっきり寒くなった台所の窓から天気を確かめると、
なんだか、裏山の中腹に赤いものが目に付いた。
山茶花が自生していた。赤く咲いているのを見つけた。
知らなかった。
真っ青な空があった。
今日は快晴だ。寒いと空も高いような気がする。
今日は、雨の日にしか外に出ない子と合う約束をしてる。
来るかな?


▼今日の一句
山茶花のあらたに散りぬ石の上    王城

▼今日の鑑賞
この句は朝のすがすがしい気持ちを
すっきり見つけた句のような印象も受けるんだけど、
なんだか、石が濡れているような気もしない?
雨で山茶花が落ちたのかな?
実は、今日はがっかりしている。
最近時々関わっている、不登校の中学生に、
家から出ても楽しいことはあるって伝えたくて、
「私がお弁当を作るから、日曜日一緒に遊ぼうね」と約束した。
そしたら、約束の時間にその子の親から電話がかかってきて、
「体調が悪くて行けません」だって。
「また〜?」って感じ。2回目だよ、すっぽかされるの。
どんなお弁当なら喜ぶかと思って、土曜日買出しに行って、
今日は朝から早起きして二人分のお弁当を作ったのに、
肝心の本人が来ないなんて…。あーあ。
その子は雨の日しか外に出ないっていう変な習性があって、
朝、空が真っ青に晴れてたから、実はちょっと心配だったの。
でも、思いがけず山茶花の赤い色を見つけて、
いい予感がしたのに、
やっぱり山茶花って、私の中ではさびしい花になっちゃった。

メールマガジン
2000/11/26 23,24号