雪折」 {ゆきおれ}
 

昨日、おとといと、大変な寒さでしたね。
寒波に襲われて積雪1メートルなんてニュースも聞きました。
私も、中国地方を下関まで横断していたのですが、
列車から見える雪景色で、気持ちが新たになりました。
でも、それは、暖かい列車の中から見るからであって、
吹きさらしのホームで待っている辛さといったら!!
さて、そんなことはさておき、今日の季語「雪折」です。
降り積もった雪というのは以外に重く、
屋根の雪下ろしをしないと屋根が重さで曲がるとか。
兼六園の雪吊りなんかも、雪の重さを支えるためということも聞きました。
雪折れというのは、その雪の重さに木々が耐えかねて、
折れてしまうことを言います。
パキッと折れるイメージではなくて、
圧迫して引き裂かれるというか、
静かに裂かれるというか、
そういうイメージです。
静かな夜に雪折れの音なんか聞こえたら、
結構ドキッとするでしょうね。


▼今日の一句
杉の香の雪折れにきて佇ち止まる    舗土

▼今日の鑑賞
雪の中を凍えながら急いでいる。
白い息を吐きながら歩いていると、
深く、濃く、清冽な杉の香りがして、
ふと立ち止まる。
見上げれば、
雪をいっぱいに乗せた杉の大木が
一部折れて下方に垂れ下がっている。
折れたところは、まっさらな白木の色。
まわりは一面の雪景色。
自然の美しさ、
自然の偉大さ、
自然の容赦なさ。
そして、人を魅了する自然の香り…。
すべてが融合した瞬間に出会った。

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2001/1/15 94,95号