各地 ことば悦覧 ことば紀行 2008年4月28〜5月01日  home 

  金沢のあらまし編   
 
金沢ことば悦覧の様子

4月28日 晴れ6時15分金沢駅バスプールに着く 駅構内の待合い室に足をむける。2年半前に来たが、朝から晩までアル中の男や女が備え付けの長いすをほぼ半分占拠し、壁に付けられた、TVを眺めていた。その人々が消えていた。不快ではあるけど、そこで暮らす人の姿が消えるのは 金沢の魅力を一つ自ら消したのではないか?。

現地の人が不在」が今回の真のテーマなのだと、直感する。果たしてそうなるのだろうか?

7時チョイ過ぎ バスに乗り、寺町2丁目バス停に向かう。社内は寺町の東に位置する平和町に在る金沢大学付属高校生でビッシリと詰まる。皆さん青春を奪われたかのように車内で勉強する姿は異様 

20分ほどで寺町の町家に到着、仕事場を出て13時間後。 カークと発音するCA AKが融合したロゴマーク(センターforアート、&アーキテクチャー、金沢の意)関係者が維持管理する町家だそうだ。

 隣接する、ファミマのおばちゃんからを受け取り、指定された2階の和室6畳にて朝寝を始める。

 町家の北の道路に直面する指定の部屋は、行き来する車とファミマを利用する者どもの、エンジン音や出発する車の音で満たされていた。 しかし、町家そのものは揺れない。地盤が相当に固いようだ。寝入る。 30分ほどすると道路の舗装を掘削するコンプレッサーと掘削機音が、その固い地盤を伝わり、バチバリガガガと容赦なく枕まで伝わって来る。人は不在であるが、音や振動は賑やかやすやすと盛んに越境して来るので実に豊である。 波状に寝おきする。

 12時半に起きあがり、向かいの鮮魚店で、昆布締め、サバの酢じめツブ貝のマヨネーズあえを買う。ファミマでチン飯、みそ汁を求め、朝食とする。 10mほど先にスーパーがあるので、モウチョイ良い朝飯を作りたいとも思ったが、騒音のベットが阻んだ。

林野紀子さんとの約束は「3時過ぎ」と言うことだったので、平和町などを逍遙する。金沢の地形は南東が高く北西が低い。犀川浅野川がその地盤を3つの領域に区分けし、近世の地形をそのままとどめた街で実に面白い探検が出来る。 自転車で1日あったら大まかに廻ることができそうだ。名古屋の半分ほどのように思う。

林野さん到着し、金沢ことば悦覧を開始する。マンバケンの一ノ瀬彩さんに写真を撮っていただいた。林野さんことば2時間23分ほど採取。

6時ほどになり、21美術館で学芸員をしてる、鷲田めるろさんがやって来て、めるろさんの案内で街に呑みに出る。

佐藤、林野紀子、鷲田めるろ、一ノ瀬彩、野田直希で,W坂を下り、犀川を愛で、大野庄用水の水門に再会。ビックリ参道を持つ神社を通過しゴールデン街のような飲み屋の一角に着く。酒、肴美味し。ホタルイカ酒盗焼を初めて食す。 

途中 才田さんと言う女性の植物の皮を使い、飾り物などを作っている方のショップを見学。インタビューを申し込むも縁無く採取出来ず。

めるろ
さんのことばを居酒屋で35分ほど採取。一端しめ。 路上突撃取材を試みる。やや盛り上がり名刺交換。ラーメン屋に入り飯するも僕は食べず。めるろさん 紀子さんと別れ寺町の町家への帰路、酒屋さんのお祖母ちゃんと2ショット。町家に着き、ロレロレ状態で質問、一ノ瀬さんと斎藤雅宏さんの話をレロレロ耳で聞く。am4時頃

 4月29日 晴れ 昼 起きる。1階では5人ほど作業していたので、スーパーに買い出しに出て、俺朝飯、皆さんの昼飯を作り、ワイワイ食べる。フルーツサラダから出してしまう、ジジイの仕業に吾は呆れるも、トマト付き目玉焼きスープ、焼入れたパン。 あじは?まはまは。隣の和菓子屋さんにて桜餅を手に入れみんなでワイワイ喰らう。美味し。

寺町の町家をママアチャリ借りて出る。片町〜香林坊〜近江市場〜尾張町〜浅野川。浅野川大橋も犀川大橋同様に 魅力的。その橋上にて待ち合わせ。ユラユラが上流の日本アルプス当たりを指す。 

造園家の中村彩さんと古民家を再生している会社にお勤めで、今年の秋 独立系建築家になられる、橋本浩司さんの話を聞き始める。

最初に中村さん、建築家への路と異なるので 公園設計の壺などゴロゴロ聴くゴロゴロと彩さんが答える。まるで雷をともなう時雨盛んな11月のこの地方独特の雲生きを愛でるように生きている。 彩さんにスエーデン語を少し聞かせてもらうも、秋田弁に似てるかもと思うも  初 聞き。

続いて、橋本さんの経歴などを聞かせていただく。

英米文学を学びのち、夜学で建築を修め。超ハードは日本一の異能者(天狗) 宮本さんの事務所に、4年半勤める。 のちスエーデン、フエルシンキ工科大学にて古民家修復を学び。金沢職人大学で修復専攻科にて学び。

勉強好き!が際だっている。

まだ独立してない。建築家の種の時から20年間観察させていただける貴重な人間に出会うことになった。 

お二人が暮らす 浅野川をわたり北側の東山あたりは、寺町とは断然違う空気の質で、夜な夜な街を徘徊してわかることだが、親密度は断然 俺好みなのであった。

泊まってください」と言ったような気がして  ので、5年に一回しか回遊してこないので、「まぁお世話にまりますわははは」と、勝手に受諾する 爆笑

三人で近所の一押しの呑み屋さに出掛ける。なんだか親密だな〜、秘め事をしている気分が たつ のは何故なのだろう?このエロ差を直感出来ない奴は来ても無駄だ。 12時頃店をはね、浅野川の川面を伝え来る夜風に身をさらし。 お二人の家兼仕事場に戻り 寝ちゃう。

30日 10時に目覚めるも お二人は仕事に出て、客の俺は 用意してあった朝食をいただき、シャーワーを浴び、3時間ほど ゴロゴロさせていただき。東山の町家を20時間ほど堪能し去る。 2人のショットは4点のみ、写真はどこへ入っても、必要数を撮れない

橋本さんと中村さんの二人の ここまでの 人生は 鮭を加工した「とば」とにてて、生ではクエンが 自然人を充分に自己乾燥させて 来る〜ん で、噛みごたえ充分に。噛み方によってドンドン味が変化する、特異な〜 トバ だわ〜い!と 後ろ髪  引かれながら町家を後にする。 昨日会ったばかりなのに、俺が後に家を出る 

 30日 晴れ 
2年半 前に訪れたのは夜だったので、館内に入ることができなかった。泉鏡花記念館内を にようやく散策することが出来た。

鏡花と言うじーっと名を見詰めて入ると、その人と作品の質が判ってしまうように思え恐ろしくなって、うろたえちゃうわけだが。 あんたの脳味噌は  カナワン 環 

江戸と金沢が交流交通することによって生まれる、ナイスな幻影と現実に一人微笑む変なオヤジであった。32才の鏡花に会って、ことば悦覧したくなってしまう。もっとも苦しい時期だからこそ、幻影は勢いを増すのだろうと思う。推薦できる 女性好きの男のトップランナーの一人。 

2時 松田達さんの事務所を訪ねて、インタビューを開始する。

東京と金沢の事務所を構え、といってもどちらも数人にてシェアし、松田さんが移動するカタチ。

独立して11ヶ月だそうで、コンペなどの作品を見せていただく。 松田さんとは以前から知り合で、旅行したり、街散策をしたりしているのだが、今夜の俺レクチャーを聞きに来たので、これ幸いと 2時間41分インタビューする

夜7時にレクチャー開始なので寺町の町家にもどり、採取したデータをホルダ移動し
俺レクチャーだ(爆笑) 持ち時間30分だったが42分ほど迷話句を抜かした

BOX10と、千万家を粗っぽく紹介し、4月のmy日記を説明しつつ1ヶ月間の人生を語る

myフォトコラやmyアニメ、建築あそびのなんたるかは話さず。 
レクチャ−後 林野さん手作り料理にて、宴会突入2時間ほど。林朋子さんは医療系の文字起こしをされているので、文字起こし談議。 入澤俊氏先生のセックス談議を語ったので、大いに性行為と建築の関係を林さんに挑まれ語る。オモロイ。女性に想定外に受けたように思う。そりゃそうだよ動物人間のベーシックな文化行為だからね。 
 11時半になり、人も引けたところで、松川昌平さんのインタビュをはじめる。

カメラマンは21美術館内のショップ店長の中出倫留さん、写真班がいてくれると、ありがたい、じゃんじゃんシャッターを押していただく。

砺波の美容院の後2年半の軌跡を3時間ほど語っていただく。松川さんはドンドン話すタイプなので、聞いてて気持ちがいい。 

事務所も実家の金沢に移転し、東京で非常勤講師もするので、東京都金沢を激しく移動する生活のようだ。
 
もうすでに外 
ピカーんと明るい。

吉村寿博さんをインタビューする

酔って眠い〜しどんな内容かわからないも3時間ほど採取する

金沢工業大学の学生西川文浩さんが残り聞いている。御苦労さまでした
 am7時解散し、布団に倒れ込んで 寝る 


 5月01日 曇り 

カークの俺れくイベントに参加してくれた、寺尾ユリ子さんのお家へを尋ねる。寺尾さんは僕と同世代で、リトグラフ制作者で、あり絵画教室の先生であり、21世紀美術館のボランティアも行っていて 俺は動物度にて 完全に彼女に負けているな〜と諸手を挙げてしまう。

 生きることの達人 現る

東京の松涛町でそだった、バリバリの東京ギャルで、世界を飛び回って遊んでいる、ホンマモンの遊戯人


60坪ほどお建築に 独身生活 猫ちゃんが人間らしく。振る舞いは 人間と動物が入れ替わっているのであった 

動物二人は 昼食屋上にて いただきつつインタビュー2時間半。ウナギの丼と、金沢名物のインスタントスープ 。 路上度 NO1の生活振りに、思わず路上度大賞を あげる。 建築は路上を理想とすべし。 もうすでに実践していた! そういう 女性に会ってしまう!。 オモロイ。 

お弟子さんの石上陽子さんが来たので、3人でお茶をし、弟子も動物度たかく身に引き受けて後のアウトプットが素直で美し(自然人度 高 ので大いに盛り上がり、時間を忘れていた。 石上さんのインタビューは 時間がモウ無いので 5年後行いますと約束。残念至極。 9時 50発のバスに乗り遅れてはいけない。もうpm 6時だ

寺町の町家にもどり そそくさと支度し カークノートに落書きを残し。

7時 香林坊
そばのおでんやにて、松川さん 松田さんと夕飯を喰らう。うまいな〜

「あんたのモチベーション源はなに?」
建築あそび はなぜやらないの?
ことば悦覧と建築あそびの違いはなに?」 を中心に 建築談議を含め 2時間ワイワイ。 

  9時50分無事金沢駅を出発することができました。

 林野紀子さんのお導きにて、多様な人々と交流、交通し ことば悦覧 ことば紀行を 回遊することができました。  ありがとうございました

 建築あそびとカークの活動の違いも明らかになりました いずれどこかに書く機会が訪れるように思います 
   
 
金沢ことば悦覧にて 出会うことができました 全ての皆様に感謝!!申し上げるしだいです 。

  5年ご再会いたしましょう
  佐藤敏宏