シングルカード考察・番外
フレーバーテキスト編
〜 心に残るフレーバー・テキストを集めてみました 〜
人はこの投げ矢を見て笑う ― 一度だけ。
― テリムトー
テリムトーの投げ矢/Telim'Tor's Darts |
「一度だけ」を後ろに持ってきているあたり、なかなかカッコいい決めゼリフだ。
意味はもちろん、一撃必殺なので2度目はない、ということだろう。
しかし…
カードの能力を見ると、プレイヤーに1点与えるだけ。
従って、本当はこうである。
「人はこの投げ矢を見て笑う ― 20回くらい。」
友達と2人の時に、キング・チータに追いかけられるはめになったら、生き延びる道は一つしかない。友達をつまずかせるのだ。
キング・チータ/King Cheetah 3緑 クリーチャー・チータ Visions コモン 3/2 あなたがインスタントをプレイできる時なら いつでもこいつをプレイしてもよい。 |
なんとも恐ろしげなコメント。おそらく、それほどキング・チータは凄いということを表しているのだろう。しかし、友達と2人でキング・チータに追いかけられるようなシチュエーションには、普通、出会わないと思うが…。
しまった! 逃げろ、ハンス! ルアゴイフだ!
― サッフィー・エリクスドッターの最期の言葉
ルアゴイフ/Lhurgoyf |
普通、後世に語り継がれる「〜の最期の言葉」というのは、立派だったとか、深い意味を持っているとか、そういうものなんだけど、この「しまった!逃げろ!」というのは、何なんだろう?
こんな情けないコメントが残るとは、サッフィー・エリクスドッタ−というのは一体どんな人物だったのか?
えっ、またか
― ハンス
黄泉からの帰還者/Revenant |
どうやらサッフィー・エリクスドッターの最期の言葉を聞いたハンスは無事、ルアゴイフから逃げ延びたらしい。
しかし、また似たようなクリーチャーに遭遇した為に出たと思われるこのセリフ。
それはいいとして、これまたわざわざ「― ハンス」と、かっこつけて書くようなセリフ!?
「否」という言葉の意味を知るのに、もっと身に染みる方法がある。
― ラシーダ・スケイルベイン
解呪/Disenchant |
デュエルの際中、いきなり友人が、「否という言葉の意味を知るのに、もっと身に染みる方法がある。」と言って来た。「??何のことだ?」と思ったら、次の瞬間、「解呪」が飛んできて、俺のエンチャントが破壊された!
悔しいが、身に染みてしまった、「否」という言葉の意味が…。
こんな雨のあとに、どんな虹がかかる?
― 聖なる報復者、アズマイラ
石の雨/Stone Rain |
で、俺からのお返し。
「こんな雨のあとに、どんな虹がかかる?」
と言って、相手の不安感を盛り上げたところで、「石の雨」!!
…ということで、このミラージュ版「解呪」と「石の雨」はとてもお気に入り。
いまだに愛用しています。
小枝を踏み折れば、骨を折ってあがないとする。
― ラノワールのエルフの、侵入者への処罰
ラノワールのエルフ/Llanowar Elves |
フレーバー・テキストはたまに変更される時がある。ラノワールのエルフは、昔はこうだった。
「呪われたラノワールの森の暮らしで鍛えられた結果、この荒々しい生き物は他のエルフたちから受け入れられなくなった。」
でも、今の方がかっこいいし、カードのイメージにあってるよね。「森は友達」って感じで。
骨を折ってあがないとするようなクリーチャーではないけど。
あっ、これだ。
凶運の彫像/Jinxed Idol 2 アーティファクト Tempest レア あなたのアップキープに、あなたに2点のダメージを与える。 クリーチャーを1体、生贄に捧げる:対象の対戦相手1人は、 こいつのコントロールを得る。 |
昔一度だけ、彼女と一緒にカード屋に行ったことがある。
マジックをやらない彼女は、店に並んでいるカードのフレーバー・テキストを読んでいた。
で、おもむろに「これは英語だと何て言うの?」と言って、「凶運の彫像」を指差した。
俺が「なんだっけなぁ…」と、なかなか思い出せないでいると、傍にいた青年が、「Here
ですよ。」と教えてくれた。
「Here!」
なんて素晴らしいフレーバー・テキストなんだ!とその時思った。彼女もなぜか感心していた。
頭の中でサイが暴走する
― 「ひどい頭痛」を意味する、フェメレフの言い回し
苦悶の鎖/Binding Agony |
ミラージュ・ブロックによくあった「〜を意味する、〜の言い回し」シリーズ。とても面白く感じたが、さすがに日常生活で使うには及ばなかった。
やつは自分のデカさがわかってない。
オーグ/Orgg |
「オーグ」を実によく表現している。
あまりにも的確なので、印象に残る。
それにしてもオーグは強かった!
生きているのに食べ物が要らず、立ちのぼるのに脚がなく、風も吹かずに揺らめきながら、殺すより鎮める方が難しい。わたしは何だ?
― フェメレフの謎かけ
焦熱の障壁/Blistering Barrier 2赤 クリーチャー・壁 Mirage コモン 5/2 |
これもまたミラージュ・ブロックによくあった「〜の謎かけ」シリーズ。なんか面白い。
だが、甲高い象の雄叫びにかき消されて、和解を求める蛇の静かなシューシュー声は、誰にも届かなかった。
― アファーリー 「語り」
リバー・ボア/River Boa |
だからアファーリーの「語り」って何だよッ!っと言いたくなる、またまたミラージュ・ブロックで多かったシリーズ。俺は最初、そういうのが本当にあるのかと思って、調べちゃいました。
シューシュー声というのがなんとなくマヌケっぽくて良いです。
ハイ! ニイ! ヤッ!
火打ち石の男の姿を見よ。それは我なり。
四つの稲妻が我より走り出て、撃っては戻る。
― ナホバ族の戦唄
発火/Pyrotechnics |
この呪文をプレイする時も、いちいち「ハイ! ニイ! ヤッ!」と必ず叫んでから使います。(ル−ル)
どうせお粗末な呪文だったんだろうさ。
― 熟練の魔術師、アーテイ
対抗呪文/Counterspell |
きっと「ハルマゲドン」などのビッグスペルをカウンターした後に言うのであろう。すごい皮肉たっぷりなセリフだ。この熟練の魔術師アーテイという者は実はすごい毒舌家で…↓
それだけ?
― 熟練の魔術師、アーテイ
熟練の魔術師アーテイ/Erti,Wizard Adept |
このように、ムカッときそうなセリフばかり言うのであった。
「この地下からだったら、城壁をまるごと崩せるな!」
「へい、大将。でも、わしらはどうやって逃げるんで?」
ゴブリン穴掘り部隊/Goblin Digging Team |
ゴブリンと言えば、この「頭悪いぜ」シリーズ。
いい味でてます。
すごい!最初にライオンを引き当てたね。さ、元に戻して。
流転の護符/Quicksilver Amulet |
「わかった、大将。でも一体、どうやって元に戻すんで?」 by 少女