八王子マジック杯 1998/6/13

僕がよく見に行くホームページ「マジックのお医者さん」等で有名な八王子マジック杯に、遠路遥々行ってきました。
大会はタイプ2のスイスドロー6回戦です。(マリガンはオプショナルを使用)

以下、今回持っていったデッキのレシピです。

あほあほウイニー 使用可能セット:5th、MI、VI、WL、TP、SH
クリーチャー強化8枚
4:不吉の月 Bad Moon (5th)
4:邪悪なる力 Unholy Strength (5th)

クリーチャー28枚
4:黒騎士 Black Knight (5th)
4:悪臭のインプ Foul Imp (SH)
4:ダウスィーの殺害者 Dauthi Slayer (TP)
4:ダウスィーの怪物 Dauthi Horror (TP)
4:肉占い Sarcomancy (TP)
3:下水ネズミ Sewer Rats (MI)
2:ブラッドペット Blood Pet (TP)
2:青二才のジン Fledgling Djin (WL)
1:ネクロエイトグ Necratog (WL)

 

その他4枚
2:葬送の魔除け Funeral Charm (VI)
1:ケアヴェクの悪意 Kaevek's Spite (VI)
1:吸血の教示者 Vampiric Tutor (VI)

マナソース20枚
4:暗黒の儀式 Dark Ritual
16:沼 Swamp

サイドボード
4:魂の壁 Wall of Soul (SH)
4:憂鬱 Gloom (5th)
3:底無しの奈落 Botomless Pit (SH)
2:非業の死 Perish (TP)
2:冬の宝珠 Winter Orb (5th)

このデッキは、海外のマジックのホームページをブラブラ探索している時に、
「激しいテストプレイの結果、このデッキが一番速い。」
と書いてあったのを見て、試しに組んでみたところ本当に速くて底々強かったので、「一丁こんなデッキで出てみるか」と思い、若干の修正を加えてみたものです。

ポイントはシャドーが8体、飛行が6体入っていることで、これによって相手のブロッカーを掻い潜ってあっという間にライフを削り取ることです。
よく使われる「ストロームガルドの騎士/Knight of Stromguld」「アーグの盗賊団/Erg Riders」「堕ちたるアスカーリ/Falling Askari」「隠された恐怖/Hidden Horror」といったクリーチャーは意外とブロックされやすいので入れてません。

問題なのは、エンチャント、アーティファクトを壊すカードが1枚も入ってないので、
「日中の光/Light of Day」「罠の橋/Ensnaring Bridge」
など、出された時点でギブアップ!というカードが存在するというところ。
まぁ、どんなデッキにも弱点はある、ということで気にしないことにしました。
果たして、吉と出るか、凶と出るか…。

1回戦 VS 緑クリーチャー
相手は「花の壁/Wall of Blossoms」「暴走するヌー/Stampeding Wildbeests」などを繰り出してくる緑のクリーチャーデッキで、補助として「解呪」「平和な心/Pacifism」などの白のカードを混ぜている。
1本目:緑はシャドーと飛行に弱いので、それらのブロックされないクリーチャーに「邪悪なる力」を付けて強化して撲殺。
サイドボードから「非業の死/Perish」を2枚取り出し、「ネクロエイトグ」「肉占い/Sarcomancy」と交換する。
2本目:相手が3回くらい連続で「平和な心」を貼ってくるが、それを上回る数のクリーチャーを出して、撲殺。
結果:2勝0敗

2回戦 VS スリバーデッキ
最近強いと評判のスリバーデッキ。ストロングホールドでかなり強化された。
1本目:とにかく数で押して撲殺。
サイドボードから「非業の死」を2枚投入。
2本目:「極楽鳥」、「水蓮の花びら/Lotus Petal」、「真鍮の都」などをフル活用して、なんと
「スリバーの女王」を出される。さすがに7/7のクリーチャーと殴り合いをやったら分が悪いが、「吸血の教示者」で「非業の死」を引っ張ってきて、マナクリーチャーもろとも吹き飛ばす。
後で聞くところによると、なんと「スリバーの女王」は4体入っていたそうです。
結果:2勝0敗

3回戦 VS 黒マルチ・ウイニー
相手は黒の騎士達を「大クラゲ」「火葬」「解呪」などの他色の優秀カードで補助したいわゆる黒マルチ・ウイニー。
1本目:手札に「沼」が1枚しか無かったが、「暗黒の儀式」があったのでマリガンせずに始めると、その後ず〜っと
土地を引かず、相手のウイニーに撲殺される。それでも、暗黒の儀式で放ったクリーチャーと、相手が出した「真鍮の都」によるダメージで、相手の残りライフはあと5点になっていた。手札には「ケアヴェクの悪意/Kaevek's Spite」があったから、「暗黒の儀式」でも引いていれば勝ってたのに…。
サイドボードから、「魂の壁/Wall of Souls」4枚を持ってくる。相手が黒の場合、必ず抜くのは「不吉の月」なのだが、「大クラゲ」「火葬」が見えたので、ふと、思いとどまり、「不吉の月」を2枚メインに残し、代わりに「邪悪なる力」を2枚抜いた。
2本目:相手がマリガンを2回宣告し、手札5枚からのスタート。「呆然/Stupor」を打ったのと同じだ。しかも、土地の回りがイマイチなようで、「知られざる楽園」やら「真鍮の都」といった困った土地しか出てこない。もちろん、有無を言わさず撲殺。
3本目:
今度はこっちが2回マリガンして、手札5枚からのスタート。きつ〜。相手が、「ストロームガルドの騎士」「大クラゲ」を出してくるが、こちらも「魂の壁」を召喚。この壁が相手を非常に困らせたようで、全然攻撃してこない。その隙に「黒騎士」を次々と召喚する。相手も「悪魔の布告」を次々と打って来るが、迷わず「黒騎士」をサクリファイスして、壁を残す。そして墓地にクリーチャーが溜まった頃に、「ネクロエイトグ」を召喚。相手はこれを非常に嫌がって、ワンポイント・ブロッカーを当ててきたりしてとにかく攻撃を通さないようにし、最後には4点の「ケアヴェクの火吹き」でようやく「ネクロエイトグ」を葬った。しかし、ここでマリガン分以上のカードアドヴァンテージを取り戻し、その後次々とシャドーを召喚して攻撃、「不吉の月」まで出して、撲殺した。
(「不吉の月」を出した時は、思わず二人とも笑う。)
結果:2勝1敗

4回戦 VS 白ウイニー
かなり白単に近い、白マルチ・ウイニー。
1本目:相手はプロテクション黒を持つ
「白騎士」、そしてダメージを自由に移し替えるコー軍団を並べてきたが、こちらもプロテクション白を持つ「黒騎士」、白のクリーチャーにはブロックされない「ダウスィーの怪物」を並べて殴り合い。「暗黒の儀式」があるのと、先攻の分、こっちの方が速い。殴り勝つ。
サイドボードから「憂鬱」を4枚投入。抜くのは「下水ネズミ」、「肉占い」といったブロックされる奴等。
2本目:今度は相手が先攻。しかも、プロテクション・クリーチャーを2体並べて、「十字軍」を2枚貼って殴ってきた!こっちも負けじと殴り返すが、1ターン間に合わなかった。相手の打撃力もかなりのものだ。
3本目:今度はこっちが先攻。例によってブロックされないクリーチャー達でひたすらぶん殴り、最後は「吸血の教示者」で「ケアヴェクの悪意」を引いてきてトドメを刺す。
お互い似たような動きのデッキだったが、相手の方が多色化して柔軟性を持たせていたのに対し、こっちは単色で直球オンリー。その差が出た。ちなみにサイドから投入した「憂鬱」は1度も顔を見せなかった。
結果:2勝1敗

5回戦 VS 赤バーン
ついに当たってしまった
赤バーン
1本目:こちらの展開するクリーチャーが焼かれ、「タールルーム・ミノタウルス」「ヴィーアシーノの砂漠の狩人」が襲ってくる。守勢に立たされると、シャドー軍団達はなんとも頼りない。赤相手にはクリーチャーを焼きにくくする「不吉の月」がキーカードなのだが、引かなかった。撲&焼殺される。
サイドボードから「魂の壁」4枚と、「冬の宝珠」2枚を投入。「肉占い」4枚と「悪臭のインプ」2枚を抜く。これらのカードは自らのライフを削る為、赤相手にはちょっと出しにくい。とくに「肉占い」は、序盤からひたすらクリーチャーを除去された場合ゲームが長引く為、アップキープ時の1点がかなりきつくなる。必ず抜くカードだ。
2本目:タフネス1のクリーチャーを3体並べる、→1点「地震」を食らう。「魂の壁」&「不吉の月」を貼る、→「ネヴィニラルの円盤」をセットされる…。と、とにかく裏目裏目の展開。ただでさえ相性の悪い赤に対し、これでは勝てるわけが無い。負け。
う〜ん、やはり黒ウイニーにとって赤バーンは辛い相手だ。「闇の煽動/Spining Darkeness」でも入れてみようかな?
結果:0勝2敗

6回戦 VS 青白パーミッション
青白の防御重視のパーミッションデッキで、「虹のイフリート」で攻撃するオーソドックスなタイプ。
1本目:序盤から怒涛の攻撃を仕掛ける。ライフが残り6点というところまで追いつめたところで、
「神の怒り」を食らって一掃され、次のターン「ジェラードの知恵」で12点回復される。それでもめげずに猛攻を続け、再びあと6点まで追い詰めたところで、またもや「ジェラードの知恵」。10点回復される。ふぅ。それでもめげずに殴り続け、最終的に削り切る。凄いゴリ押しだった。
サイドボードから「憂鬱」4枚と「底無しの奈落」3枚を入れる。抜いたのは「吸血の教示者」1枚「葬送の魔除け」2枚、「肉占い」2枚、「邪悪なる力」2枚。
2本目:例によってクリーチャーを並べて攻撃。が、4ターン目、「ネヴィニラルの円盤」をセットされる。次のターン総攻撃すると、相手の残りライフが6点。手札に「ケアヴェクの悪意」。う〜ん、1点足りない。ネビ盤で一掃された上に「ジェラードの知恵」まで打たれる。またもや10点くらい回復。しかし、そこで「底無しの奈落」!
これが非常に効いて、お互い手札が0になる。手札が無いパーミッションデッキなんか恐くない。しかし、またもやピンチが…。
「黒の防御円」をセットされてしまったのだ。こちらにはそれを壊す手段は無い。が、4枚サイドから投入した「憂鬱」をしっかりと引いてくる。これで相手はダメージの軽減に4マナも必要になる。クリーチャーは2ターンに1回の確率で次々と出て来るので、だんだん防御円でも防御しきれなくなる。一度、5マナの「解呪」で「憂鬱」を壊されたが、おかわりの「憂鬱」を引いて貼り直す。
結局この「底無しの奈落」「憂鬱」という2枚の強力エンチャントのお陰で青白パーミッションの鉄の防御を打ち破ることができた。
結果:2勝0敗

総合結果:5勝1敗(デュエル:10勝4敗) 7位/98人
試合のほとんどが単なる殴り合いという馬鹿っぽいデッキにも関わらず、結構良い成績を納めることができました。
問題の「日中の光」は、出されないどころかサイドに入れている人も見かけませんでした。

優勝したのは青単で、メダリオン・ビッグブルーという感じのパーミッション・デッキでした。
優勝インタビューで、「スクラーグノスにはどうやって対応するんですか?」という質問に対して、「カウンタースペルかな。」と呟いていたのが印象的でした。
八王子マジック杯のホームページ:
http://www02.so-net.ne.jp/~turugiuo/