第16回 CCC 2000/3/26
毎度お馴染みの筑波大学マジックサークル(CC)主催の大会です。
前までは参加人数が多い時は2ブロック制にしていたのですが、今回からは128人までを1ブロックで処理できるように7回戦になりました。
では今回のレシピです。

白レベル 使用可能セット:6th、US、UL、UD、MM、NE
クリーチャー24枚
4:ルーンの母 Mother of Runes (UL)
4:レイモス教の兵長 Ramosian Sergeant (MM)
3:不動の守備兵 Steadfast Guard (MM)
3:果敢な鷹 Defiant Falcon (NE)
4:長弓兵 Longbow Archer (6th)
2:果敢な勇士リン・シヴィー Lin Sivvi,Defiant hero (NE)
1:夜風の滑空者 Nightwind Glider (MM)
1:熱風の滑空者 Thermal Glider (MM)
1:まばゆい天使 Blinding Angel (NE)
1:ジョーバルの女王 Jhovall Queen (MM)

その他14枚
3:十字軍 Crusade (6th)
2:栄光の頌歌 Glorious Anthem (US)
1:解呪 Disenchant
1:浄化の印章 Seal of Cleansing (NE)
2:神の怒り Wrath of God (6th)
1:恭しきマントラ Reverent Mantra (MM)
2:パララクスの波 Parallax Wave (NE)
2:悟りの教示者 Enlightened Tutor (6th)

  土地22枚
19:平地 Plain
2:リシャーダの港 Rishardan Port(MM)
1:黄塵地帯 Dust Bowl (MM)

サイドボード
2:日中の光 Light of Day (6th)
1:絶対の法 Absolute Law (US)
2:消去 Erase(UL)
1:解呪 Disenchant (6th)
1:誠実な証人 Devout Witness (MM)
2:静寂 Serenity (6th)
2:ハルマゲドン Armageddon (6th)
2:集い Congregate (US)
2:スランの鋳造所 Thran Foundry (UD)

ネメシスでまたレベルの種類が増え、ますます人気のレベルウイニーです。
簡単なデッキのクセに意外と弱点が少なく、強かったのでこのデッキを選びました。(やっぱり簡単で強いデッキは楽でよい。)

デッキを組む時に気にしたのは、同系デッキと戦う時にどうするか?です。
しかしそのわりには大した対策はしていません。これは「白レベルを使うのはお子様が多いと思うのでプレイングの差で勝つ!」というメタゲームの結果です。
一応サイドに「集い」を2枚用意し、これで相手がマントラを打って全軍攻撃でトドメを刺しに来たところを「ぎゃふん」と言わせる計略を仕組んでみました。(レベル対レベルだとクリーチャーが大量に並ぶので破格のライフ回復量になる。)

「マスティコア」は是非メインに1枚、サイドに1枚用意したかったのですが、全て友人に貸してしまい、その友人が実家に帰省してしまったことに気づき、断念しました。

それから前の晩、寝る前にふと
「う〜ん。このデッキもさんざんプレイしたから、何かアクセントが無いと面白みに欠けるなぁ」
と思い、ポイッと「ジョーバルの女王」を入れてみました。
こいつもレベルだから6マナ溜まればリン・シヴィーで呼び出せるので少しは面白いかな、と。デカいしね。

1回戦 VS 黒単
1本目:「サイドボードはありません。」という初心者の方と当たった。黒単の傭兵デッキだったようだが、あまり回っておらず、一方こちらは「十字軍」を何枚も貼る理想の展開。瞬殺。
サイド:「日中の光」を追加。今、黒は「虐殺/Massacre」の登場により、尋常じゃない除去能力がある。そこで、黒が最も嫌がるカードは何か?を考えたら、このカードに行き着いた。
2本目:4ターン目に「日中の光」が出る。これを出されて凹まない黒単は無い。ベテラン・プレイヤーだって苦り切るであろう、このカード。ハッキリ言って初心者の人には厳し過ぎたようだ。相手は全く何もできなくなったのだ。
ちょっとやり過ぎだったろうか?とやや罪悪感にかられつつ、席を立つ。
結果:2勝0敗

2回戦 VS 緑単コントロール
1本目:「ラノワールの使者ロフェロス」「ガイアの揺籃の地」といった大量マナ生成カードで高速展開。あっという間に「ガイアの子/Child of Gaea」が出てきた。速攻で殺されそうな勢いだったが、しかしそこでラスゴ(神の怒り)。
「メインからラスゴぉ?」と相手は意表を突かれた様子。
老兵が勢い溢れる若者の出鼻を挫くにはこういうカードが重宝する。
その後は、「すき込み/Plowunder」を打たれるなど、決して楽勝という感じではなかったが、レベルの呼び出し能力と「十字軍」による強化で、飛行部隊が確実にライフを削り取り、勝利。
サイド:「怨恨/Rancor」対策に「消去」を投入。
2本目:「パララクスの波」で相手のクリーチャーを消し、速度を遅らせ、その隙にコツコツとダメージを与えていく。やはり「十字軍」でパワーアップした飛行部隊と「ルーンの母」によってプロテクション緑になった「不動の守備兵」でトドメを刺した。
相手に「マスティコア」を出されるとピンチだったが、そんな良いカードは引かせない。
結果:2勝0敗

3回戦 VS 青白補充
今度の相手はマジック等のWEBサイト
「みやけんのお部屋」の作者・宮坂さん。
デッキは、「調律/Attunement」「大慌ての捜索/Frantic Search」で墓地にエンチャントを大量に落とし、「補充/Replenish」で一気に場に出す。「オパール色の輝き/Opalescence」でクリーチャー化したエンチャントで撲殺するという、最近の要注意デッキだ。
1本目:こちらがやや土地事故で出遅れる。トロトロしている間に相手がさっさとコンボを決め、瞬殺(された)。
サイド:「消去」「スランの鋳造所」「ハルマゲドン」「誠実な証人」、追加の「解呪」と、効きそうなカードをテンコ盛りに投入。対クリーチャーカードや、コストが重いカードは全部抜いた。
2本目:いきなり2ターン目に「悟りの教示者」を使って「スランの鋳造所」を持って来た。相手はこれをどうにかするまでコンボを始められまい!
と思ったら、あっさりと「浄化の印章」で割られる。
しかし次は解呪付スペルシェイパー「誠実な証人」が登場。相手はこいつが攻撃してタップ状態になった隙に「補充」を打ち、墓地の「パララクスの波」を出してこいつをリムーブしたが、こちらも即座に「解呪」を打つ。次のターンには解呪能力起動で「オパール色の輝き」を破壊。こいつ(証人)強い。
ここで、こちらが「ハルマゲドン」でも打てれば勝てたのだろうが、肝心な時に引いて来ない。そうこうしているうちに相手が2発目の「補充」を打った。
さすがに今度は「パララクスの潮/Parallax Tide」で土地までリムーブされてしまい、お手上げ。
負けました。
それなりにサイドで対策したつもりだったけど、研究不足だったようだ。
結果:0勝2敗

4回戦 VS 赤単 軽ランド破壊
1本目:「略奪/Pillage」や「なだれ乗り/Avaranche Rider」で土地を壊したり、「弧状の稲妻/Arc Lightning」でクリーチャーを除去してくる。
しかし。こちらはデッキが軽いくせにちょっと土地を多めにしてあり、なんら問題なくブンブン回り、さらに「十字軍」がクリーチャーを焼きにくくする。楽勝。
サイド:「絶対の法」を追加。抜くのは「まばゆい天使」。
2本目:1本目と似たりよったりの展開。相手が「落盤/Cave In」を打つも「恭しきマントラ」ではじく。十字軍系カードは3枚くらい出て、1/1クリーチャーが4/4に。楽勝。
結果:2勝0敗

5回戦 VS 黒赤
1本目:相手が土地事故。2回ほど手札を捨てなければならない可愛そうな展開。よって、こっちが勝つ。
サイド:「日中の光」2枚。
2本目:「ルーンの母」が「
夜の戦慄/Dread of Night」で除去された!しまった!最近はむしろ「虐殺」を増やして「夜の戦慄」までは入って来ないと読んだが甘かった。それどころか「仕組まれた疫病/Engineered Plague」も2枚ほど貼られる。「撲滅/Eradicate」も2発食らう。「火薬樽/Powder Keg」も置かれるは「殺し/Snuff Out」まで飛び出すやらの除去ラッシュ。そんなにされたら誰も生きてません!
しかし、こちらも精一杯攻撃して、なんとか相手のライフを6まで削り、「日中の光」も出して、防御もそれなりに。6点くらいなんとか削り切ってやる、と思っていたのだが、後半土地が並ぶと、相手の赤呪文「
ボガーダンの鎚」がぐるぐる回転し始めた。
結局、ひたすらハンマーをポコポコ本体に打たれて20点削らてしまった。
サイド:「消去」「誠実な証人」、追加の「解呪」」を投入。なんと、「日中の光」を抜いて「ハルマゲドン」にチェンジ。残り時間が15分切っていたので、速攻で決着が付く方向性に切り替えた。
3本目:場に「十字軍」と「長弓兵」。相手は「夜の戦慄」だけ。こちらの手札に「ハルマゲドン」と「解呪」と「不動の守備兵」。ここでゲドン?と思ったが、もう1ターン待って、ひとまず「解呪」と「不動の守備兵」をプレイ。
相手のターン、「撲滅」で「長弓兵」がすっぽりリムーブされた。しかしこれでデッキの土地比率がアップした。次のターン「
ハルマゲドン〜!!
ところが。こちらがその後土地を引けないのに対して相手はスムーズに2個出る。で、「暗黒の儀式」で「
撲滅」!!大事な大事な俺のアタッカーがまたもや消え去ってしまったぁ〜!
しかし、これで本当にデッキの土地比率が大幅アップされ、その後次々と土地を引き、リン・シヴィーよりレベルを大量展開させて勝利を掴む。
ふぅ〜。厳しい戦いだった。
結果:2勝1敗

6回戦 VS 赤白だまし討ち
1本目:「アカデミーの学長/Academy Rector」が出てきが、飛行部隊を使って攻撃を繰り返し、相手のライフを6まで追い詰めた。相手もようやく「高級市場/High Market」をプレイ。婆さんをサクったが、出てきたエンチャントは「だまし討ち」ではなく「よりよい品物/Greater Good」???
こちらはターンエンドにリン・シヴィーの呼び出し能力を使って「ジョーバルの女王」を場に出し、メインフェーズにアタック!!これで相手のライフを削り切れる予定だったが、相手が山を2枚タップし、「フェイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus」と「血まなこのサイクロプス/Bloodshot Cyclops」を出してブロックした。
「だまし討ち」が無いのに!?
しかも「巨像」を生贄に捧げて「よりよい品物」の効果で、8枚ドローし3枚ディスカードまでした。
そこでようやくお互い、間違いに気づく。
ジャッジの裁定の結果、相手のミス&残りライフからみて俺の勝利&相手に警告、ということでおさまった。
サイド:「絶対の法」「消去」「ハルマゲドン」「誠実な証人」、追加の「解呪」を投入。抜いたのは「神の怒り」「パララクスの波」「ジョーバルの女王」「まばゆい天使」「夜風の滑空者」
2本目:今度は「厳かなモノリス」より速やかに「だまし討ち」が出る。で、即座に「ファイレクシアの巨像」が出てきて8点パンチ。
その後、サイドインしたエンチャント除去カードでガシガシ壊すが、相手もガシガシ「だまし討ち」を出し、さらに「補充」で墓地から戻す。さすがに壊し切れなくなると共に、出てきたデカブツに殴られ、負ける。
3本目:とりあえず「だまし討ち」は出る。しかし手札にクリーチャーが無いようで、何も出てこない。その隙にこちらは次々とレベルを召喚。速やかに打撃を繰り返し、勝った。
「だまし討ち」デッキには時々この現象が見られる。手札にクリーチャーが沢山あるのに「だまし討ち」が無い、または「だまし討ち」はあるのに手札にクリーチャーが無いというアンマッチ現象だ。噛み合った時はメチャメチャ強いんだけどね。
結果:2勝1敗

7回戦 VS 緑単ストンピィ
ここまで5勝1敗。ここで勝てれば入賞は間違いない。
1本目:1ターン目「スカイシュラウドのこぶ背獣」。そして「土地譲渡/Land Grant」を使って手札を見せ、ライブラリーから「森」を持ってきた。
しかし!ここで手札を見せたことがこちらにとって非常に有利になった。相手の次の行動、次の次の行動が
手にとるようにわかってしまったからだ。
こちらは「ルーンの母」をプレイ。相手は「こぶ背獣」に「怨恨/Rancor」を2枚付けた…が、2枚目を付けようとしたところにレスポンスして「恭しきマントラ」でプロテクション緑!さっき手札を見たのでこのターンに「怨恨」を2枚付けることはバレていたのだ。
いきなり出遅れた相手に対し、さらにこちらは「パララクスの波」をプレイ。さらには「
まばゆい天使」。相手は飛行を止めらず、ロック状態になった。
サイド:「怨恨/Rancor」対策に「消去」を投入。
2本目:相手が1マナ・クリーチャーを「キヅタの匂い/Scent of Ivy」で増強し、いきなり6点ほどのパンチが飛んでくる。しかし、またしても相手の手札を確認することができてしまった。序盤さえ凌げばなんとかなる、と見切ったので「巨大化」が飛んでくること知りつつ、「長弓兵」をワンポイント・ブロッカーに当てるなどして攻撃を通さない。
さらに相手は土地事故。森が1個しか出ず、その後が続かない。
こちらはレベルを次々と展開させ、圧勝。
ちょっとやり過ぎだったろうか?というくらい気持ちよく勝つ。
結果:2勝0敗

 

 

 


総合結果:6勝1敗(デュエル:12勝4敗)3位
今回はズバリ、デッキが強かったです。本戦以外にも、空いた時間などにデュエルしていたのですが、いずれも勝ち勝ち勝ち。簡単だけど、やはりレベルは強いです。

大会の結果は、7戦全勝は誰もおらず、6勝1敗が5人。オポ―ネント・ポイントとマッチ・ポイントの差で、3回戦で対戦した宮坂さんが優勝になりました。
「補充/Replenish」デッキはかなり強く、今回ベスト8中3人がコレでした。

個人的には、CC(この大会の主催団体)の後藤君が作った「リシャーダン・デッキ」に感心しました。そのデッキは青単なのに「煙突/Smoke Stack」が入っているのです!(まさしくSmoke on the Water by Deep Purpleだよ。)
しかも6回戦までは全勝で、7戦目で惜しくも破れるものの、2位になるという強さ。俺も真似して作ってみよッ。