第21回CCC 2001/3/18

筑波大学のマジックサークル・CC(※)が主催する大会です。
最近自分は、ドラフト、シールドといったリミテッドに偏りがちで、スタンダードの構築戦は久しぶりで、かなりカンが鈍ってそうです。
74名参加のスイスドロー7回戦です。

※CC…Concordant Crossroadの略。Card Circleではないらしい。

石臼デッキ  使用可能セット:6th、MM、NE、PR、IV、PS
4:選択/Opt (IV)
4:蓄積した知識/Accumulated Knowledge (NE)
4:対抗呪文/Counterspell
3:吸収/Absorb (IV)
2:嘘か真か/Fact or Fiction (IV)
1:誤った指図/Misdirection (MM)


1:吸血の教示者/Vampiric Toutor (6th)

2:はね返り/Recoil (IV)
2:解体の一撃/Dismantling Blow (IV)
1:流刑/Exile (6th)
2:ロボトミー/Lobotomy (IV)
4:神の怒り/Wrath of God (6th)

1:まばゆい天使/Blinding Angel (NE)


2:石臼/Millstone (6th)
2:弱者の石/Meekstone (6th)
2:サーボの網/Tsabo's Web (IV)
5:島/Island
4:平地/Plane
4:アダーカー荒原/Adarkar Wastes (6th)
4:塩の湿地/Salt Marsh (IV)
3:沿岸の塔/Coastal Tower (IV)
2:地底の大河/Underground River (6th)
2:ドロマーの洞窟/Dromar's Caven (PS)

サイドボード
4:テフェリーの反応/Teferi's Response (IV)
3:ルートウォーターの泥棒/Rootwater Thief (NE)
2:霊的焦点/Spiritual Focus (MM)
1:日中の光/Light of Day (6th)
1:赤の防御円/Circle of Protection:
Red (6th)
1:解体の一撃/Dismantling Blow (IV)
1:ロボトミー/Lobotomy (IV)
1:非業の死/Perish (6th)
1:悲哀の化身/Avator of Woe (PR)

 そんなわけで、手持ちのスタンダード用デッキが無く、急遽いろいろと作ってみました。結論は、「赤緑Firesが強い。」。特にプレーンシフトの「荊景学院の戦闘魔道士/Thornscape Battlemage」「火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu」「シヴのワーム/Shivan Wurm」あたりがかなり良い感じで、非常にパワフル且つ、安定感が高い。が!「それで出ることにした」と、いつものスパーリング相手の松元君に言ったら、なぜかすごく怒っている。どうやら、前日「Firesなんか普通過ぎて駄目だよ」と言っていたらしい、俺が(笑)…。

じゃあ、もうちょっとおチャラけたデッキで出てみましょう、ということで、作ったのが、「石臼」で相手のライブラリーをジリジリ削り切ろうという、上記のデッキです。こういう遅いデッキは疲れるし時間切れになりやすいので、大会向きではないのですが、いつもクリーチャーを並べて殴る単純なデッキばかりなので、まぁ、たまにはいいかな、と。

デッキ構成も細かく見てみるとかなり「謎」が多いです。例えば、『なぜ「吸収/Absorb」は4枚ではなく3枚か?』
解説しましょう。実はこのカード、1枚しか持ってないんです(笑)。だけど2枚くらいだったら当日誰かから借りられるだろう、という計算で、計3枚なのです。う〜ん、イイカゲンだぁー

1回戦 VS 青黒 歪んだ愛着デッキ
この大会常連の佐藤さん。前回(1年前)の対戦でやられた記憶がよみがえる。あの時は手札に3枚あったジョークルホープスを全部ディスカードさせられたっけなぁ…。で、今回もまた手札破壊。「歪んだ愛着/Warped Devotion」を場に貼り、あとはひたすらクリーチャーを手札に戻して捨てさせてしまおうというデッキ。
1本目: ところが、こちらのデッキにはクリーチャーがほとんどいない。ので、相手のデッキは威力半減。「ロボトミー」で手札の攻撃
クリーチャーを抜き去った後に「神の怒り」(ラスゴ)をプレイ。相手の攻撃力がスカスカになったところを2枚の石臼でゴリゴリ削る。
サイドボード:「霊的焦点」と「日中の光」をIN。
2本目:1本目とだいたい同じような展開で、場をコントロールするものの、時間切れ。

なかなか好調な出だしである。
結果:1勝0敗

2回戦 VS 緑赤Fires
今流行りのFires。(「「ヤヴィマヤの火/Fires of Yavimaya」を使った緑赤ステロイド)。しかし、まだあまりカード資産が無いようで、「ウルザの激怒/Urza's Rage」や「はじける子嚢/Saproling Burst」といったレアカードは入ってない、安上がりFiresだ。
1本目:1ターン目「ラノワールのエルフ」、2ターン目「Fires」、3ターン目「ブラストダーム」&アタックという理想的な動きをして来られる。あっけなく死んでくよ俺、と思いながら「神の怒り」。残りライフはもう4くらいしかないので、もう駄目かと思っていたら、その後「吸収」を連発して2桁までライフ復活。やはり「吸収」は素晴らしい。その後、場のコントロールは完全にこちらが握り、石臼でゴリゴリ削る。
サイドボード:「赤の防御円」「非業の死」「悲哀の化身」をIN。
2本目:相手が
1本目と全く同じ理想の動き。ラスゴしかない〜と思うものの、いわゆる色事故という奴で、白白が出ず打てない。「選択」やら「Fact or Fiction」やらで平地を手に入れようと頑張るが、とにかく引けず。役立たずの神様はビートダウンがお好きなようで
3本目:またもや相手が理想の出だし。ツライ。しかし「赤の防御円」が出てきて、赤クリーチャー及び火力をシャットアウト。あとは緑のクリーチャーをカウンターすれば…、と思ったらカウンターできない「カヴーのカメレオン」。ツライ。「神の怒り」引け!と思ってドローすると「非業の死」。う〜ん、これでは自由に色を変えられるカメレオンは除去出来ない…。残りライフが1まで行ったところで、サイドインした「悲哀の化身」(アバター)が登場。こいつはコストが8マナという重〜いカードだが、墓地のクリーチャー数が合計10体以上になると2マナで場に出せる。「石臼」や「神の怒り」との相性はなかなか良いんじゃなかろうか、と思って入れてみたのだが、なんと今回は
8マナ支払っての素出しで登場ブロッカーに立つと共に、カメレオンを除去(強ぇ〜)。で、その後ひょっこり「弱者の石」をドロー。遅いんだよ!というか相性悪いよアバターと(笑)。それから「吸血の教示者」もドロー。ライフ残り1点じゃ使えないよ!
しかし、アバターと赤の防御円で相手の脅威はもう何も無い。アバターで攻撃を開始し、3回殴って相手の残りライフは2。もう1回殴れば、というところで、相手に「キマイラ像」を出されて攻撃がストップ(場に「炎の印章/Seal of Fire」も置いてあるため)。「はね返り」か「解体の一撃」を引けば勝ちだったのだが、引いてきたのは「吸収」…。結局、時間切れで引き分け。
しかし、実は手札には「吸血の教示者」と「吸収」と「弱者の石」があったので、「弱者の石」をプレイして、それを自分で「吸収」でカウンター。3点ライフを得れば「吸血の教示者」が使えたので、それで「解体の一撃」を持って来れば勝ちだったのだが…。プレイミスっす。
結果:1勝1敗

3回戦 VS 5色合同勝利
この大会常連の今井さん。基本地形を5枚出し、「集団監禁/Collective Restraint」を貼って「世界の荒廃/Global Ruin」を打ったり、各種ドラゴンを出したりして「合同勝利/Coalition Victory」でキメるというハレンチ極まりないデッキ。
1本目:メインから入れてある「弱者の石」がなかなか役に立つ。相手の「カヴーのカメレオン」もドラゴンも、1発しか攻撃できない。が、墓地のカードを戻せる「航行長ハナ/Hanna, Ship's Navigator」や「逢魔が辻/Haunted Crossroads」が絶妙にウザくて、ゴチャゴチャやっているうちに「世界の荒廃」を通され、土地が流れる。で、せめて「石臼」でゴリゴリ削っていようと思い、「世界の荒廃」にレスポンスして「吸血の教示者」を打ち
、石臼を持ってくる…はずだったのだが、ふと気付いてみると「弱者の石」をドローしている!?自分でも何が起きたのか分からなくなり「アレッ!?無い!?」などと言って、対戦相手や周りの人に不思議がられる。どうやらMillstoneとMeekstoneとで、字が似てるから間違ったらしいのだ…。唖然(笑)。
その後、一応石臼は引いてきたものの、なんとなくもう勝てそうに無い気がしたので「投了」。(相手は「えっ!?」と言っていたが、おそらく結果は一緒。まぁ、いいのさ。)
サイドボード:「ロボトミー」「非業の死」「解体の一撃」をIN。
2本目:今度はいい感じで展開。ロボトミーで相手の「虚空/Void」をリムーブ。「世界の荒廃」はカウンター。「ハナ」も「逢魔が辻」も墓地に沈め、残り時間僅かというところで、きれいさっぱり「石臼」で削り落とす。こうでなくっちゃ。
1本目を適当なところで投了してなかったら間に合わなかった。
結果:1勝1敗

4回戦 VS 5色黄昏の呼び声
1本目:ロボトミーで手札を見る。「ドラゴン」「ドラゴン」「黄昏の呼び声/Twilight's Call」「虚空/Void」「調査/Probe」「Fact or Fiction」…。
ナニこれ?!マスト・カウンター・カードしか入ってないじゃん!で、とりあえず「Fact or Fiction」をリムーブ。どうやら「Fact or Fiction」と「調査」で墓地にクリーチャーを落として、「黄昏の呼び声」で場に戻すデッキのようだ。さすがはつくばの大会。3回戦の相手といい、キワモノ揃いだ。
その後、ドラゴンを普通に召喚されるが、「弱者の石」と「神の怒り」で耐え忍ぶ。「黄昏の呼び声」を打たれて墓地のクリーチャーが舞い戻って来れば、「神の怒り」でまた戻す。で、石臼でゴリゴリとキーカードを落として行って…、勝利。

サイドボード:「ロボトミー」と「悲哀の化身」をIN。
2本目:相手が「極楽鳥」と「ラノワールのエルフ」を出している。手札には「神の怒り」。カウンターは無い。ここで神の怒りを打っておけば相手の動きを遅くすることができるが、どうせならドラゴンの1体くらい道連れになってもらおう、と思っていたら「調査」をキッカー付きで打たれる。しまったぁ〜。慌てて「神の怒り」を使うものの、さらにもう1発「調査」。このハンド・アドヴァンテージの差を取り返すのはちょっと厳しい。カメレオンやドラゴンにドカドカ殴られ終了
3本目:ロボトミーで「調査」を思いっきり抜く。しかし、その後ドラゴンやら「黄昏の呼び声」「虚空」といった呪文を次々に打たれ、カウンターが足りなくなる
。負け。
って言うか相手のデッキ、一発一発がどれも重いっす
結果:1勝2敗

5回戦 VS 青白パーミッション(ネザー)
1本目: 青白の重パーミッション。で、攻撃手段は墓地から勝手に場に戻ってくる「冥界のスピリット/Nether Spirit
」。非常に隙が無い構成のデッキなので、カウンター合戦になったらちょっとツラいかなぁと思ったが、なんとか「石臼」を通すことに成功。これでカリカリ削り始める。おいしかったのが「蓄積した知識」で、相手は初期の段階にこれを使ったり、4枚目は石臼で落とされたりしたのに対して、こちらはその後から使用し、5枚ドロー、6枚ドロー。途中から相手のカウンターが切れたのが分かったので、好き勝手やって削りきる。
サイドボード:「ルートウォーターの泥棒」3枚、「ロボトミー」「解体の一撃」をIN。

2本目:序盤の相手のカウンターの隙を突き、「ルートウォーターの泥棒」を召喚。これでもう、序盤からガシガシ相手のライブラリーを削り出す。しかも狙ったカードを落とせるので効果は高い。とりあえずは攻撃手段からリムーブしていく。が、手札に既に「冥界のスピリット」があったようで、相手の手札が8枚になった時点から、そいつが墓地に落ち、2点ずつ攻撃してくるようになった。こちらのライフ対相手のライブラリーの勝負になったが、手札には「吸収」も控えている。「石臼」も出ているので削りは高速化されている。「ルートウォーターの泥棒」は3体並んだ。…ってところで時間切れ。

結果:1勝0敗

6回戦 VS 緑(白青)クリーチャー・ゲドン
この大会の主催団体CCのメンバー・アライさん。けだるいデッキが得意のようで。
1本目:
「ブラストダーム」や「リバーボア」が出て来る。で、ハルマゲドンを打ってくる。先ほどまでハレンチなデッキばかりだった為、妙に普通っぽく感じる。ロボトミー。手札に「探索するフェルダグリフ/Questing Phelddagrif」。なるほど、抜き。その後、順当に「神の怒り」を打ち、「ハルマゲドン」をカウンターして、石臼で削る。
サイドボード:「非業の死」と「悲哀の化身」をIN。
2本目:全クリーチャーがカウンター不能になるという「ガイアの伝令/Gaea's Helald」が出てくる。当然カウンター。「俊足の豹/Fleetfoot Panther」がなかなかウザい。で、ヘロヘロっと腰砕けっぽく負け。(よく覚えてないのだが、ブラストダームで殴られてたような気も)
3本目:いろいろやりあった挙句、こちらの残りライフは1。残り時間1分くらい。ここで粘って引き分けにしてもしょうがないので、サクサク手を進める。「神の怒り」の後に「まばゆい天使」をプレイ。これで相手の攻撃完封だぜ!と思いきや、「ベナリアのわな師/Benalish Trapper」を出される。こちらの天使をタップさせてその隙に1点与えるには充分な奴だ。で、こちらのターン。手札には「悲哀の化身」。場の土地の数を数えてみると8個。出せる!…はずだったんだけど、なぜかその前に「蓄えられた知識」をプレイして6マナしか出なくしてしまっている。お〜い、俺!

結果:1勝2敗

7回戦 VS 青黒ビートダウン
CC最古参のメンバー、斎藤茂実さん。あれ?なんでこんな下の方の順位にいるんですか?
1本目:「弱者の石」!コレはコレで相手の手を制限させるのに役に立ったのだが…「キマイラの像/Chimeric Idol」がどうにもならん。「神の怒り」も通じないし…。「解体の一撃」や「流刑」などを期待するものの、引けず、結局、亀一匹に蹂躙される。
サイドボード:「テフェリーの反応」4枚(1本目で「パララクスの潮流/Parallax Tide」や「リシャーダの港」を出された為)、「日中の光」「解体の一撃」をIN
2本目:相手の「ロボトミー」>カウンター。「ロボトミー」返し!で「キマイラの像」を抜き!これでもう恐いものなし!順当にコントロールして石臼で削り切る。
3本目:今度は相手のロボトミーをまともに食らう!で「神の怒り」がスッポ抜け。これはツラい…。その後、1/1クリーチャー2体くらいでチマチマ殴られ続け、負け。

結果:1勝2敗

 

 

 

 


結果: 2勝3敗2分 デュエル:7勝8敗

ふにょ〜んな結果でした。やはりこの手の遅いデッキは、時間切れになりやすく、大会では難しいところです。また、今回1デュエルが45分で追加ターンも無しというのがさらに追い討ちかけてくれました。
まぁ、しかしデュエルそのものはなかなか楽しめる内容でした。また、あまりのプレイミスの多さに、後ろで見ていた多くの人々を呆れさせました(笑)。

この石臼デッキをもっと強くするには、やはり黒を抜いて青白に搾った方が良いでしょう。黒は「ロボトミー」が個人的に好きなので強引に入れましたが、それよりむしろ色事故を減らすことに集中した方が勝率は上がると思います。
それから「吸収」はやはり非常に強いカードなので、4枚必須。港対策に「サーボの網」も1枚追加。そして、隠し味としては「希望の化身/Avatar of Hope」あたりを入れると良さげです。

でも、もう石臼デッキでは多分出ません。(長いから)。