第3回取手チャンピオンシップ1998.6.28
僕がよく遊びに行く取手ゲームズマーケット主催のDCI公式の大会です。
大会はタイプ2のスイスドロー7回戦でした。(マリガンはオプショナルを使用)
以下、今回持っていったデッキのレシピです。
へなちょこブルー・バウンス 使用可能セット:5th、MI、VI、WL、TP、SH | |
クリーチャー18枚 4:サラカスの予見者 Thalakos Seer (TP) 4:大クラゲ Man-o-War(VI) 4:知恵の蛇 Ophidian (WL) 2:スークアタの火渡り Squ'Ata Firewalker (MI) 2:竜巻のジン Waterspout Djinn (VI) 2:貿易風ライダー Tradewind Rider (TP) カウンター14枚 |
その他5枚 マナソース24枚 サイドボード |
デュエリスト#3でも紹介されている、ブルーバウンス・デッキです。一応。
ただ、「魔力の乱れ」「サラカスの予見者」といった低コストのカードを多目に入れて、「へなちょこ」っぽい雰囲気を出しています。レアカードは、メインに2枚、サイドに2枚だけです。
と、こんなデッキで挑んでみたのですが…
1回戦 VS 白黒ウイニー
白騎士も黒騎士も出してくる。というか、「浄火の鎧」以外は全てクリーチャーでは?というくらいクリーチャーしか出してこないデッキ。
1本目:相手がとにかくクリーチャーを出してくる。しかし、「大クラゲ」を連発して、場にクリーチャーを並べさせない。「浄火の鎧」も「転覆」を素打ちして弾く。そうこうしているうちに、「転覆」はバイバック可能になり、「竜巻のジン」も登場し、気持ちよく勝つ。
サイドから、「レガシーの魅惑」4枚とプロパガンダ2枚、「ファイレクシアの炉」1枚を投入。プロパガンダは貼っておけば相手は「ハルマゲドン」を打ちにくくなる為。抜いたのは「サラカスの予見者」4枚、「放逐」2枚、「知恵の蛇」1枚。
2本目:サイドから入れた「レガシーの魅惑」が案の定、いい働きを見せる。「貿易風ライダー」による手札に戻す効果も発動し、「竜巻のジン」も暴れ出し、楽勝。
結果:2勝0敗
2回戦 VS 5色土地破壊
プロパガンダでクリーチャーを止め、土地を破壊してロックするデッキ。そして、ペガサス・トークンを製造して攻撃するというかなり変わったデッキ。
1本目:序盤、手札にカウンターが無く、3つ4つ土地を壊されるが、そこそこ土地を引いてきて、それほど困らない。「サラカスの予見者」が相手にチクチクとダメージを与える。そして、やはり「竜巻のジン」でトドメを刺す。2枚しか入ってないのによく引いてくるなぁ。
サイドから、「水流破」4枚を入れる。抜いたのは「ファイレクシアの炉」1枚、「転覆」2枚、「貿易風ライダー」1枚。
2本目:1枚しか土地が無く、マリガンする。次も土地は1枚だったが、「水流破」「魔力の乱れ」があるので、これで始める。が、その後3、4ターン土地を引かない!しかし、相手も事故り気味だったため、何とか土地を壊されずに済んだ。が、「プロパガンダ」を貼られる。あれ?「転覆」2枚、ライダー1枚をサイドボードアウトしてるじゃん!しかも、残る1体のライダーは土地事故してる間にディスカードしてる!やば〜と思いつつも、正直に2マナ払って「サラカスの予見者」で殴り続ける。向こうも、ペガサス・トークンを製造してきてお互いかわいい殴り合い。しかし、「スークアタの火渡り」が出て、状況は一転。ペガサス・トークンを殺すは、「極楽鳥」を殺すは、「プロパガンダ」は効かないは、「火葬」は打てないはで、大活躍。
結果:2勝0敗
3回戦 VS 白(赤)アーマー
白アーマーを火力で補助した感じのデッキ。
1本目:「大クラゲ」「転覆」で、「浄火の鎧」は絶対に貼らせない。一度、「神の怒り」をくらい、しかもカウンターできずにあれ?という場面もあったが、順当にコントロールして勝つ。
サイドから、「レガシーの魅惑」4枚とプロパガンダ2枚を投入。抜いたのは「サラカスの予見者」4枚、「放逐」2枚。
2本目:やはり「レガシーの魅惑」が活躍し、順当にコントロールしていって、「ハルマゲドン」をきちんとカウンターして勝つ。楽勝。
結果:2勝0敗
4回戦 VS 緑(赤)エラダムリーのぶどう園デッキ
1本目:「エラダムリーのぶどう園」が1ターン目に出る。毎ターン溢れ出す緑マナ。しかも、次々と増えていって、結局3枚出される。毎ターン溢れ出す緑6マナ!!どうすればいいんだぁ!と思いきや、手札には「転覆」があるではないか。これで、相手の出すパーマネントをひたすら戻す。しかし、何ターン経っても攻撃手段を引かず、引くのは土地か「転覆」ばかり。が、さすがに最後には攻撃手段を引き、殴り勝つ。「転覆」は20回くらい使ったかも。
サイドから、「破裂の王笏」2枚を入れ、「ファイレクシアの炉」1枚、「サラカスの予見者」1枚を抜く。「破裂の王笏」は、単にエラダムリーのはけ口のつもりで入れた。
2本目:今度は1ターン目にはぶどう園を出されない。こっちのクリーチャーが並び出して、1本目よりずっと楽な展開だなぁ、などと油断していたら、「沸騰/Boil」を通される!(俺って甘い!)しかし、それでもまだこちらが有利な状況が続いていたが、今度は「ジョークル・ホープス」を食らう!(俺って激甘!!)クリーチャーも土地も全て流され、場に残ったのは2枚のぶどう園…。そこから恐ろしいマナ・バーン地獄が始まる。しかし、島を1個引き、「竜巻のジン」を召喚。相手のライフをギリギリまで追い詰める……が、結局マナバーンで死んだ。
ここで、残り時間が僅かだったので、お互いの同意で3本目は行わず、引き分けにする。
引き分けはちょっと悔しいけど、1本目、2本目とも面白い展開だったので、満足する。
結果:1勝1敗
5回戦 VS 青(黒)パーミッション
「ネビニラルの円盤」を使う、かなりディフェンシブなパーミッションデッキ。黒は、クリーチャー除去と「強要」「ロボトミー」の為だけに入っている。
1本目:パーミッション対決。しかし、こちらは軽いクリーチャーがうじゃうじゃいる。序盤から積極的に動いて主導権を握る。「サラカスの予見者」と「知恵の蛇」はホント、カード・アドヴァンテージを得るのに役に立つ。結局それらは除去されたが、相手は場に「虹のイフリート」、こちらは「スークアタの火渡り」「貿易風ライダー」が出ていて、相手は手札無し。こっちは3枚くらい。火渡りのチクチク攻撃で相手のライフを10点くらい削った。しかし!ここで油断したのか、致命的なミスを犯す。まず、相手が「ミューズの囁き」を打ってきた。これを通すとせっかくのハンド・アドヴァンテージを取り返されてしまうのでカウンター。これで、こちらも手札にカウンターは無くなった。で、次のターン「ネビニラルの円盤」をセットされる。しかし、リセットされるのはお互い様だからまぁいいか、などと思って、自分のターンに何もしない。が、良く考えると「虹のイフリート」はフェーズ・アウトできるではないか!!円盤は非常にまずかったのだ。
手札には「大クラゲ」があったから、こいつで「スークアタの火渡り」を戻しておけば、イフリートを止められた。いや、クリーチャーをもう1体呼んで、「貿易風ライダー」のバウンス能力で、円盤を戻せば良かったのだ。しかし、そのどっちもしない。大失敗!!!
結局、火渡りもライダーも全て流され、場に唯一残った「虹のイフリート」をどうすることもできず、撲殺される。くやし〜、というよりも、自分のミスにあきれた。あ〜あ。
サイドボードから、「秘宝奪取」2枚、「破裂の王笏」2枚を入れる。
2本目:初手、手札に島1個。でも「魔力の乱れ」が2枚あるからまぁいいか、などと思ってマリガンしない。これがまたミス!!相手は序盤から攻めてくるようなデッキじゃないんだから、「魔力の乱れ」なんか関係ないのだ。それより土地だ!しかしその後7,8ターン連続して土地を引かない。ディスカードの連発。相手は順調に土地を並べ、ちゃっかり「ネビニラルの円盤」をセットしている。「ロボトミー」も食らう。プツッ!
(あ、相手の人は良い人だったです。)
結果:0勝2敗
6回戦 VS 白アーマー
また白アーマーと当たってしまった。本日3回目。バーンデッキで来てたら大変なことになってたかも。
1本目:やや長引いてしまったが、カウンターを確実に当ていって、手堅く勝つ。
2本目:同じような展開。手堅く勝つ。おそらく、アーマー・デッキはこのデッキにメチャメチャ相性が悪いんでしょう。全く危なげない勝ちでした。
結果:2勝0敗
7回戦 VS 青赤白トリコロール
いよいよ最終戦。ここまでの成績が4勝1敗1分で、ここで勝つか負けるかが入賞するしないの分け目。
で、あたった相手が、取手MTG会でお馴染みのヨシオさん。
デッキは「陶片のフェニックス」「虹のイフリート」といった除去しにくいクリーチャーを決め手にしたパーミッションデッキを「ネビニラルの円盤」「神の怒り」「ジェラードの知恵」といった強力カードでサポートしたもの。
1本目:カウンターの隙なんて気にせず、序盤から積極的にクリーチャーを展開し、主導権を握る。特に「知恵の蛇」を4枚引いたのは鬼。蛇が回り出すとパーミッションデッキは、ほぼ無敵。そのまま押し勝つ。
サイドボードから、「破裂の王笏」2枚、「水流破」4枚、「ファイレクシアの炉」1枚を入れ、「転覆」2枚、「大クラゲ」4枚、「魔力の乱れ」1枚を抜く。
2本目:1戦目と同じように積極的に動くが、裏目に出て、「虹のイフリート」を召喚される。「陶片のフェニックス」も上空を舞い、「スークアタの火渡り」が出せない(爆発能力で除去されてしまう)。しかし、墓地は「ファイレクシアの炉」で完全に掃除している。「破裂の王笏」も出て、相手の手札を掃除するのも時間の問題。
そして相手のフェニックスが墓地に落ちた隙を狙って、「スークアタの火渡り」を召喚、イフリートを止めた。こちらの残りライフが2。しかしそこで、相手が「火葬」を打って来る。「水流破」でカウンター。「対抗呪文」でカウンターされるが、相手はもう手札無し。こちらの手札が「マナ漏出」「魔力の乱れ」「放逐」。立ってる土地は島2つ。相手は土地いっぱい。…使えねぇ〜!!
1勝1敗で迎えた3戦目、もう残り時間が10分たらず。ここで引き分けてしまうと、お互い入賞できないので、時間切れになったら判定で勝敗を決めようという協定の元、開始する。相手は最初土地が無いらしく、遅い出足。しかし、実はこっちの手札は土地だらけで、カウンターが2枚ほどあるだけ。その後も土地ばかり引いてきて、カウンター持ってるフリしてごまかすのが精一杯。結局、相手が「陶片のフェニックス」を召喚、墓地を掃除することもできず、劣勢になったところで時間切れ。協定通り、「投了」した。このデュエルに勝ったヨシオさんは、5位入賞!
結果:1勝2敗
総合結果:4勝2敗1分(デュエル:10勝5敗) 15位/64人
今回は、久しぶりにパーミッションデッキで大会に出たせいもあって、ミスが目立った。
例えば、4回戦と7回戦は共に1本目を取っていながら、勝ちにつなげることができなかった。
1本目を取っていれば、2本目は時間切れになっても勝ちなんだから、カウンターの隙を作らない慎重なプレイを心掛けるべきだった。ライブラリー・アウトを狙ったって良いわけだし。
デッキに関して言えば、「スークアタの火渡り」が非常に強かったので、こいつは4枚入れといてもいいと思った。抜くのは「貿易風ライダー」だろうか?
サイドボードでは、「ファイレクシアの炉」が使い勝手も良く、相手によっては非常に効果的なので増やしてもいいと思った。2枚引いた時にはドローに変換してもいいところが実に素晴らしい。
後は、やはり「ネビニラルの円盤」だろうか。4戦目の対ぶどう園デッキの時、こいつがあれば、マナバーンで死んだりしないで済んだかも知れない。
余談:
なんで64人の大会で7回戦までやったの?という疑問がある。
これは取手ゲームズマーケットの店長曰く、
「やる必要なかった」
とのこと。ちなみに優勝は取手MTG会の宮さんで、デッキは白5色でした。
彼は97年のファイナルでも、白5色を使って予選を突破していました。