第25回 八王子マジック杯 99/2/11
2度目の参戦となる八王子杯です。遠路はるばる行ってきました。
前日にバヤシコ、シトゥーアさんと3人で朝4時頃まで調整。

以下、今回持っていったデッキのレシピです。

Dancing Drake 使用可能セット:5th、TP、SH、EX、US
コンボカード11枚
4:狂気の祭壇 Alter of Dementia (TP)
4:死体のダンス Corpse Dance (TP)
2:流浪のドレイク Peregrin Drake (US)
1:巨大鯨 Great Whale (US)
  土地22枚
17:島 Island
5:沼 Swamp
補助カード23枚
4:渦巻く知識 Brain Storm (5th)
4:直感 Intuition (TP)
4:対抗呪文 Counterspell (5th)
3:魔力消沈 Power Sink (5
th)
3:禁止 Forbbid (EX)
4:手綱 Reins of Power (SH)
4:エネルギー・フィールド Energy Field (US)
1:ボトルのノーム Bottle Gnome (TP)
1:撤回 Rescind (US)
  サイドボード
4:水流破 Hydoroblast (5th)
4:夜の戦慄 Dread of night (TP)
2:マナ漏出 Mana Leak (SH)
2:ロボトミー Lobotomy (TP)
1:撤回 Rescind (US)
2:ルートウォーターの深淵/Rootwater Depths (TP)

場に出た時に土地がアンタップする「流浪のドレイク」「巨大鯨」を「死体のダンス」で無限に回して「狂気の祭壇」でライブラリーを一瞬にして削るというコンボ・デッキです。
「エネルギー・フィールド」と「手綱」&「祭壇」コンボのお陰でクリーチャーデッキに耐性があり、草デュエルでの勝率がなかなか良かったので、このデッキを選びました。
また、決めカードの「死体のダンス」がインスタントなので、相手がパーミッションデッキの場合でも隙を突いてコンボを決めることができます。
草デュエルでは、「解呪」と「ハルマゲドン」がある白ウイニーによく負けたので、サイドボードでは「夜の戦慄」を4枚入れました。また、「沸騰」などの青キラーカードを「紅蓮破」で通されるパターンもかなり厳しいので、便利な「水流破」を4枚。それからネクロデッキも手札破壊と「ヨーグモスの意志」が厳しく、草デュエルではなかなか勝てなかったんですが、まぁ、そこはプレイングで乗り切ろうかな、と、こんな感じで行ってみたんですが…。

1回戦 VS 白単ウイニー
いきなり苦手な白単だよ。1本目:2ターン目に「エネルギー・フィールド」を置く。相手が白の場合、これは「解呪」を使わせて、真の武器である「狂気の祭壇」を場に残す為のエサなのだが、相手がなかなか「解呪」を引いてこれず、10ターンくらいこれ1枚で凌ぐ。そうこうしているうちにコンボ完成。
2本目:4枚サイドから入れた「夜の戦慄」を「直感」で持ってきて貼り、相手の2/1シャドーを2体除去する。その後、白騎士などのタフネス2のクリーチャーが何体か出てくるが、「手綱」でコントロールを奪って「祭壇」の餌に。でもってコンボ完成。う〜ん、予定通り。
余談:あとでデッキを見せてもらったところ、相手のデッキはきちんと「解呪」4本、「ハルマゲドン」3本に、「Soltari Visonary」まで入っていた。相手の引きが最悪だったようで助かる。

結果:2勝0敗

2回戦 VS 黒単ネクロディスク
またしても苦手デッキのネクロディスク。1本目:Duressで抜かれないうちに速攻で「祭壇」をセットする。すると「暗黒の儀式」から「ネビ」をセットしてきた。う〜ん、やはり、やりにくいデッキだ、と思っていたが、相手のプレイが隙だらけで、しばしば土地をフルタップして「ネビ」を起動できない状態にしてくれる。そのタイミングをついてCorpse Danceを打ち込みコンボを決めた。完全にコンボが決まったその瞬間、「今のは『バイバック』って言わなかったので、バイバックできません。」と言ってきた。「ふざけんなバカ!ちゃんと5マナ払ってCorpse Dance使ってんだろ!」(※実際はもっと優しい口調です)と言い返すが、ヘッドジャッジが出てきて一言、「バイバックはキャスト時に正しく宣言してください。」だそうだ。しかたなくジャッジに従うが、俺がジャッジだったらこうだ。
「そんなの見りゃバイバックだってすぐ分かるだろ?つまらんことでゴチャゴチャ言うな。ゴン(ゲンコツで殴る音)。マジックは間違い探しじゃないんだぞ!」
余談:子供のころからあんなんじゃ将来が心配だ。しかも2位になった。ムカッ!

結果:1勝2敗

3回戦 VS 青単 ヨーロピアン・ブルー
相手は一昔前のヨーロピアン・ブルー。
1本目:「狂気の祭壇」と「死体のダンス」と「土地」しか引かない。どうやら2回戦ですっかりやる気を失い、ツモ力が異様に低下してるようだ。とりあえず「祭壇」はセットしたが、手札が「祭壇」「祭壇」「祭壇」「ダンス」「ダンス」「ダンス」。「ポーカー」か「大貧民」だったら多分勝つだろうなぁ〜などとワケの分からないことを考えてるうちに、「隠れ石/Stalking Stones」が起き上がって殴ってくる。こちらのライフが3点ずつ削られていくのを眺めて終わる。
ポーカー:全てのプレイヤーは手札を5枚にし、以後、このゲームはポーカーとなる。
2本目:今度はカウンターと土地しか引かない。で、またまた「隠れ石君」に叩かれて死亡。
余談:相手のデッキ、はっきり言って弱いと思う。負けたけど。

結果:0勝2敗

4回戦 VS 青赤カウンターフェニックス
もう、この次点ではやる気は全く無い。
1本目:とりあえず場には「祭壇」、墓地にはドレイク、手札にDance。相手が隙を見せるのを待っていると、こちらのターンエンドにバイバックのCapsizeで「祭壇」を戻そうとしてきた。すかさずカウンターしてCorpse Dance。…勝つ時はかっこいいなぁ。
2本目:相手の方が土地がいっぱい並んだのと、「紅蓮破」がサイドから入ったことで不利な展開。やがて「捨て捨て棒」ことDisrapting Scepterが登場。俺の手札が増えなくなった。ふと時計を見ると残り10分ちょいだったので、投了して3本目にかける。
3本目:もうとにかく速攻でコンボを決めようと、「直感」でいきなり「祭壇」を持ってくるという技に出る。これで「祭壇」を通せないか除去されると、いきなり崖っ淵に立たされる。で、通せなかった!(紅蓮破強い!)う〜ん、「急がば回れ」とはこのことか、などと思っていると、ホロッと最後の1枚をツモった。なんか麻雀と似てきたなぁ、などと自分のドローに感心しつつ、「祭壇」をセット。カウンター合戦を制してCorpse Danceを残り時間僅かというところで決める。
結果:2勝1敗

5回戦 VS 黒単 ネクロディスク
ギョエ〜。またもやネクロだよ〜。
1本目:とりあえずネクロと手札破壊はカウンター。さっさとコンボが決まり、楽勝。
2本目:苦労したけどコンボが決まり、相手のライブラリーは0。しかし「ネクロ」が場に出ているのでドローフェーズが無い!で、俺の残り僅かなライフと、彼の残り僅かなカードとの戦いが始まり、負ける。
(途中で、「ネビ」を「ブーメランもどき」で戻して「ロボトミー」でリムーブさせるという場面があったんだけど、そこでネクロの方をリムーブだったかなぁ…とぼんやり考える。)
3本目:コンボは決まらないが、相手が「ネクロ」でライフを払いまくったのと、こちらの主力クリーチャー「流浪のドレイク」のアタックで相手のライフが1になる。ドレインライフ系カードをカウンターしてれば勝つ!と思っていたのだが、カウンターが来ない。「渦巻く知識」でライブラリーを見てみると、延々と「島」ということが判明。その後、予定通り吸われる。で、時間切れ。まぁ、続けてたら負けてたでしょ。
余談:この対戦相手の人はなかなかルックスが良く、シトゥーアさんが「女の子のマジック人口を増やすにはアイドル的マジッカーが必要」と言っていたのをチラと思い出す。
(キムタクがネクロを使えば、女子高生はみんなネクロ、なんてメタゲームしたりするのかな。)

結果:1勝1敗1分

6回戦 VS 青単 ワープブルー
相手が、俺のセットした「島」を見て、「6戦中5戦青だぁ〜」と絶句する。
青対青をやって「引き分け」になってしまったりすると、スイスドロー形式では同じくらいのポイント同士が戦うので、延々と同じようなデッキと当たってしまう傾向にあるらしい。
1本目:相手は「青メダル」をセット。俺は「祭壇」をセット。その後、相手が「Turnabout」を皮切りに、「Time Warp」「Time Spiral」などをグルグル回して、俺に一切ターンを回さず、「変異種/Morphling」とかいうクリーチャーで20点殴った。なかなか素晴らしいコンボだと感心する。
2本目:場に「祭壇」、手札に「鯨」と「ダンス」。聴牌(テンパイ)だ。相手の隙を伺っていたのだが、相手も理解していて、迂闊には動き出さない。手札が8枚になり、「鯨」を墓地に置く絶好の(というか当たり前の)チャンスができたのだが、何を血迷ったか、自分のメインフェーズに「渦巻く知識」を打ってしまう。その瞬間、「隙を見せましたね。」と相手が呟き(敵ながらカッコイイ!)、Power Sinkを打ってきた。
その後、もうこちらには1ターンも回って来なく、「変異種」が20点殴る。
余談:はっきり言ってこの人はうまい。こんな成績で6回戦目にこんな人と当たるとは八王子杯、なかなか恐ろしいものがある。しかし、やはり重要なのは対戦の組み合わせなんだな、ということを再認識。
結果:0勝2敗


 

 


総合結果:2勝3敗1分(デュエル:6勝8敗1分)
初めて大会でこんなボロクソにやられました。しかも前日に一緒に調整をしていたバヤシコもシトゥーアさんも全員勝ち越すことができず、我々3人を「ドングリーズ」と命名することにしました!

デッキ的には割と勝てるデッキだと思うんだけど…、今回はプレイだね。(今回も?)
あと、前日の調整はほどほどに。(やり過ぎは当日眠い。)

しかし、やはり2戦目の「バイバック言わなかった事件」は非常に俺的に面白くない。
(だって5マナ払ってCorpse Dance打ってるんだよ。バイバック以外の何があるの? 「おつりください」って言わなかったら釣り銭返さなくていいのか!?)
デュエリスト・ジャパンを読むと、世界選手権では非常に判定が厳しく、多くの人々が警告等で嫌な思いをした、と書いてある。その流れを汲んで、日本でも公式大会では判定を厳しくしているようで、醜い揚げ足取りの様子が本からも伺える。
2戦目の子も、そういう影響を思いっきり受けてしまった一人なのだろう。あの子個人を怒るよりも、むしろ今のマジック界全体を怒るほうが正しい。

だいたい、ただでさえオタクの領域に一歩踏み込んでいるマジックを、よりそっち方面に持っていってどうするんだ!?と俺は言いたい。