第13回 CCC 99/7/18
「第6版」ルールになって初の大会です。
今回は人数が多かったので(128人)、AB、2ブロックに分かれての大会になりました。
最初、赤の軽ランド破壊型コントロールデッキを検討していたんですが、いろいろ弱点があったので、もっと安定感の高い白ウイニーを選択しました。
以下、レシピです。

白ういに〜 使用可能セット:6th、TP、SH、EX、US、UL、UD
クリーチャー26枚
4:ルーンの母 Mother of Runes (UL)
4:魂の管理人 Soul Warden (EX)
4:コーの遊牧民 Nomads en-Kor (SH)
4:コーの戦士 Warrior en-Kor (SH)
4:長弓兵 Longbow Archer (6th)
4:サルタリーの僧侶 Soltari Priest (TP)
2:サルタリーの修道士 Soltari Monk (TP)

その他13枚
4:十字軍 Crusade (6th)
1:栄光の頌歌 Glorious Anthem (US)
2:解呪 Disenchant (6th)
2:悟りの教示者 Enlightened Tutor (6th)

3:呪われた巻き物 Cursed Scroll (TP)
1:スカイシェイパー Skyshaper (EX)

  土地21枚
19:平地 Plain
2:不毛な大地 Wasteland (TP)

サイドボード
4:チクタク・ノーム Ticking Gnome (UL)
2:輝く光輪 Brilliant Haro (US)
2:謙虚 Humility (TP)
2:消去 Erase(UL)
2:解呪 Disenchant (6th)
1:最下層民 Paliah (US)
1:不毛の大地 Wasteland (TP)
1:静寂 Serenity (6th)

見ての通り、ひたすら殴るだけの白ウイニーです。
計26体の1、2マナ・クリーチャーを「十字軍」と「栄光の頌歌」で強化します。手札が無くなったら「呪われた巻き物」で援護します。
最近巷で流行っている白には「要撃/Waylay」が入っていて、“ターンエンドに打つことでボーライのように殴る”というものですが、これは6版のルールの隙を突いたもので、ズルい感じがするので入れてません。

で、ちょっとした遊び心で、トーナメントではまず見かけない「スカイシェイパー」を1枚だけ入れてみました。「悟りの教示者」でこいつを引っ張ってきて、トドメの「全軍フライング・ボディ・アタック」というのが今回の狙いです。
果たして何回決まるかな?

1回戦 VS 青赤カウンターフェニックス
初っ端からCC(※この大会の主催団体)の園山さんとの対戦。でも過去にあまり負けた記憶がない。
1本目:ひたすらクリーチャー並べて殴る。こちらのデッキは、十字軍やコーやプロテクション赤が入っているので、
火力では除去しづらい構成になっている。相手も「火薬樽/Powder Keg」で除去を狙ってくるが、そのまま押し切る。
サイド:変更無し
2本目:1本目とほぼ同じ展開。ひたすら攻撃して勝つ。
結果:2勝0敗

2回戦 VS 白黒(赤)ヨーグモスバーゲン
「ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain」を使ったコンボデッキにはいろいろなタイプがあり、いずれもバーゲンさえ貼れればあとは瞬殺らしい。要注意だ。
1本目:「暗黒の儀式」から「アカデミーの学長/Academy Reactor」が出てきて、
「バーゲン」登場!でもちゃっかり「解呪」。あとはただ殴るのみ。
サイド:解呪2、消去2枚導入。
2本目:相手が土地事故っぽいスタート。で、こちらはただブンブン殴るだけ。相手がバーゲンを貼り、ライフが残り1になるまでカードを引くものの、間に合わなかったようで、相手「投了」。

デュエル後、相手にデッキを見せてもらったのですが、「ジャスミンの香り/Scent of Jasmine」でライフ回復。大量に引いたカードを「スカージの使い魔/Skirge Familier」でマナに変換し、20点「猛火/Braze」を打つというもののようでした。
結果:2勝0敗

3回戦 VS 白ウイニー
ちょっとやりにくい同系対決。
1本目:お互い「ルーンの母」が出てきて場が硬直するものの、少しずつダメージを与え合う。だんだん場がこちらに有利になってきたのだが、大ボケをやってしまい、トントンに戻す。お互い「十字軍」は場に1枚も出してない。相手が、時々こちらの残りライフと自軍の攻撃力を計算しているようなそぶりが見受けられたので、「さては」と思い、わざとフルタップして隙を作ってみた。もちろん手札には「解呪」。相手は考えた末、十字軍を2枚出してのフルアタック。それでちょうどこちらのライフ14点が削り切れるだけのダメージだったが、それは
こちらの罠にはまったというもの。十字軍1枚を解呪し、次のターンのこちらのフルアタックで相手死亡。
サイド:「チクタクノーム」4枚、「輝く光輪」2枚投入。十字軍は全抜き。
2本目:相手が「ルーンの母」2体、「サルタリーのチャンピオン」2枚という鬼引きで、如何ともし難い。負け。
3本目:相手が土地事故気味のスタート。一方こちらは理想的な展開。「呪われた巻き物」も回って楽勝ペースだったが、あと1ターンというところで時間切れ。
結果:1勝1敗

4回戦 VS 緑5色 騙まし討ちデッキ
1本目:「適者生存」と「騙まし討ち」を出し、「Crater Hellion」やら「暗黒の雛/Dark hatchling」やらがガンガン出てきて、こちらのクリーチャーが全滅。「騙まし討ち」をなんとかしなければどうにもならん!と思っていた時に、
ふと窓から強風が…。俺のライブラリーの一番上のカードが吹き飛ばされ、見ると解呪!「見えてしまったカードはライブラリーに戻してからシャッフルしてくださ〜い。」というジャッジの声。「あぁ〜、俺の貴重な解呪がぁ〜。」
しかし相手のデッキ、よくできている。見た感じ小学生か中学生くらいの子なんだけど、「グライブディガー」で墓地から戻したり、「魔術師の導師/Wizard Mentor」で、場に出た自分のクリーチャーを手札に戻したり、「レディアントの龍騎兵/Radiant's Dragoons」でライフを回復してみたり、実に巧み。いいようにあしらわれて負け。
サイド:「消去」2、「解呪」2、「謙虚」2を導入。
2本目:ほどほどにクリーチャーを展開した4ターン目、
「謙虚」!
これは、この手のクリーチャー能力に依存したデッキには恐ろしいほど強力で、相手が突如、ただのウイニーになってしまう。こちらはクリーチャーの数も多ければ「十字軍」「呪われた巻き物」もあるのだ。今度はこちらの完勝。
3本目:「悟りの教示者」を使い、やはり「謙虚」!いやぁ〜、強い。
結果:2勝1敗

5回戦 VS 白青(緑黒) エンチャントロック
相手はCCにもよく顔を見せている内村さん。非常によく練られたロックデッキ。
「直感/Intuiton」や「調律/Attunement」を使って墓地にエンチャントを落とし、「補充/Replenish」で一気に場に出す。出てくるのは「謙虚」「オアリムの祈り/Orim's Prayer」「自然の反乱/Nature's Revolt」でこれらが出揃うと、クリーチャーの攻撃が通らないばかりか、土地からマナも引き出せなくなってしまう。いわゆる
完全ロックだ。
1本目:とにかく速攻で殴る。相手は土地ばかり引いてしまっているようでコンボが決まらず、その隙に殴り勝つ。
サイド:消去2、解呪2、静寂1、不毛の大地1。
2本目:「神の怒り」がバンバン飛んできて、こちらのクリーチャーは全滅。その後も、イマイチ打撃力が足らず、削れない。モタモタしているうちにロックを決められ、投了。
サイド:サイド間違いに気づく。消去2、不毛の大地1だけを残して、解呪や静寂をサイドに戻し、クリーチャーを増やす。「補充」で場に出てくる前に倒すしかない!
3本目:相手が事故った!追い討ちをかけるように「アダーカー荒原」を「Wasteland」で破壊。あっという間にクリーチャーで踏襲!
結果:2勝1敗

6回戦 VS 黒単 Hatred
ここまで4勝1分け。目の前に座っているのは5戦全勝で来ているCCの重鎮・坂本さん。今、全勝は彼1人なので、勝てれば俺の優勝は間違いない。
相手は黒単で、「憎悪/Hatred」で一撃必殺を狙ってくる、いわゆるHatred Blackだ。
1本目:なんと、「
ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator」を出してきた。(俺が「こんなの使えません!」の烙印を押した駄目クリーチャー。)こいつを操って勝ち上がってくるとは、さすがは坂本さん。
しかし、こちらの回り方がほぼ完璧で、「ルーンの母」のディフェンス力を武器にシャドー戦を制す。ライフに差がつけばもはやHatredも恐くはない。1本先取。
サイド:「最下層民」1枚、「消去」2枚を投入。
2本目:またしても「ファイレクシアの抹殺者」が出てくる。しかし、今度はこちらのブロッカーが、なんと「
撲滅/Eradicate」でデッキからスッポリ除去されてしまった。このままでは毎ターン5点ずつ攻撃を食らってしまうが、手札には「悟りの教示者」。で、持ってきたのは「最下層民」!
これを「抹殺者」に貼る。これで勝負はついた。「抹殺者」の自爆攻撃で、相手はパーマネントが0になってしまったのだ。
結果:2勝0敗

 

 

 


総合結果:5勝1分(デュエル:11勝3敗)優勝!
今回は、かなり「神通力」というか、勝てそうもない相手に巧い具合に回ったり、相手が事故したりして勝ち上がりました。特に第5戦。彼は6戦中3戦を白ウイニーと当たり、うち2人を撃破しているのです。それだけウイニー対策は万全にもかかわらず、俺との対戦の時だけは事故って破れてしまいました。(彼は5勝1敗で5位入賞でした。)
それと、期待していた「スカイシェイパー」ですが、結局一度も決めカードになることはありませんでした。ただ一度だけ「呪われた巻き物」でチラッと相手に見せただけの活躍?にとどまりました。(でもその後のデッキ紹介の時に、ある程度ウケをとれたのでまぁ良いんだけど。ほとんどそのためという話もある。)

 

 

今回も、2ブロック制大会お約束の、エキシビジョンマッチがありました。
別ブロックの優勝者は、NWOでした。
1本目:こちらの「魂の管理人」が4体並んだ!ライフが怒涛のように回復し、もう面倒くさくなって何度も回復するのを忘れたんだけど、それでもライフは50以上に。しかし、相手は「Spike Weaver」「Spike Feeder」を出し、粘っこい。ライフはギリギリまで追いつめているのだが、削り切れない。この時点で、早くもギャラリーは飽きてしまったようだ。結局、相手が「黄泉からの帰還者/Revenant」で15点くらいずつ殴って終わる。
2本目:サイドから投入した「謙虚」を、相手が割れない。しかし相手がクリーチャーを次々出すのでクリーチャーダメージが通らないが、「巻き物」でコツコツダメージを与えて勝つ。
3本目:2本目と同じ展開。しかし、相手がクリーチャーを次から次へと出すのに対して、こっちは土地ばかり。構造上こちらの方が多くクリーチャーを引けるはずだし「十字軍」もあるのだが、本当に土地しか引かない。やはり「やる気」とツモには何かしらの因果関係があるようだ。
やがて「ゴブリンの砲撃」と「リビングデス」のコンボでこちらのライフが削られ、死亡。